平成20年9月度(第2回)

出題: 藤本一満 会員

生化学通信講座問題(NARA塾)第2回です。
みなさま、第1回ともども、ぜひ、トライしてみてください。
第1回はこちらです

解答・解説編は10月に掲載です


(PDF版 はこちらです:384KB)

問題1. ランバート・ベーアの法則が成り立つ溶液で、吸光度1.0における透過率は吸光度2.0における透過率の何倍か。
1. 0.5倍
2. 2倍 
3. 5倍
4. 10倍
5. 20倍
.
.

問題2.

塩化ナトリウム5.85gを精製水100mL で溶解した食塩水の浸透圧はいくらか。
塩化ナトリウム=58.5

1.
100 mOsm/kg
2.
500 mOsm/kg
3.
1000 mOsm/kg
4.
2000 mOsm/kg
5.
5000 mOsm/kg
.
.
問題3.

ガラス体積計において受用(うけよう:TC)体積計はどれか。 2つ選べ。

1.
ホールピペット(transfer pipet)
2.
メスシリンダー(measuring cylinder)
3.
メスフラスコ(volumetric flask) 
4.
メスピペット(measuring pipet)
5.
ビュレット(buret)
.
.
問題4.

被検血清(血糖値100mg/dL)4.5mLにブドウ糖液(500mg/dL)0.5mL添加した後の測定値は144mg/dLであった。回収率はいくらか(%)。

1.
92
2.
96
3.
100
4.
104
5.
108
.
.
問題5. 下表のようにHbA1cのカットオフ値を5%にしたときの診断感度は何%か。
糖尿病
健常人
HbA1c 5%以上
80
30
110
5%未満
20
70
90
100
100
200

1.
20
2.
30
3.
70
4.
80
5.
90
.
.
問題6.

トンクスの許容誤差範囲が小さい順番で正しいのはどれか。

1.
カリウム  < ナトリウム < カルシウム
2.
ナトリウム < カリウム  < クロール
3.
カルシウム < クロール  < カリウム
4.
クロール  < カルシウム < ナトリウム
5.
ナトリウム < クロール  < カルシウム
.
.
問題7.

ブドウ糖(C6H12O6)126mg/dLは何mmol/Lか。
ただし、原子量はC=12、H=1、O=16とする。(解答例なし)

解答.
値を記入してください
.
.
問題8.

Friedwaldの計算式にてLDL-C値mg/dLを求めよ。T-CHO値を300mg/dL、TG値を300mg/dL、HDL-C値を80mg/dLとする。(解答例なし)

解答.
値を記入してください
.
.
問題9.

紫外部吸収法(JSCC準拠法)によるAST活性測定試薬中に含まれないのはどれか。

1. グルタミン酸
2. 還元型NAD
3. 2-オキソグルタル酸
4. リンゴ酸脱水素酵素
5. アスパラギン酸
.
.
問題10.

逆反応を利用したJSCC準拠法によるクレアチンキナーゼ活性測定において試薬中に含まれないのはどれか。

1. ADP
2. ヘキソキナーゼ
3. G6PD
4. 酸化型NADP
5. クレアチン
.
.
問題11.

ミトコンドリア由来のアイソザイムを有する酵素はどれか。2つ選べ。

1. ALP
2. CK
3. 酸性ホスファターゼ゙
4. アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
5. アミラーゼ
.
.
問題12.

クレアチン合成の材料となっていないアミノ酸はどれか。2つ選べ。

1. バリン
2. グリシン
3. アルギニン
4. メチオニン
5. トリプトファン
.
.
問題13.

動脈血血液ガスを測定したところ、pCO2:80mmHg、HCO3:27mmol/Lであった。動脈血pHはいくらか。ヘンダーソン・ハッセルベルグの式に従うものとする。

1. 6.900〜7.000
2. 7.000〜7.100
3. 7.100〜7.200 
4. 7.200〜7.300
5. 7.300〜7.400
.
.
問題14.

ネフローゼ症候群の病態あるいは副所見のどちらにも入っていないのはどれか。

1. 頻脈
2. 浮腫
3. 高脂血症
4. 低蛋白血症
5. 蛋白尿
.
.
問題15.

生化学自動分析装置においては2波長測光が極普通に用いられているが、利点は何か。2つ選べ。

1. どんなランプ(光源)でも使用できる。
2. 光量が増すので正確に測定できる。
3. 光量補正ができる。
4. 同時に2項目測定できる。
5. 濁りの影響が軽減できる。
.
.
問題16.

下図に、項目Aの反応吸収曲線を示した。縦軸は吸光度、横軸は波長(nm)。
項目Aを2波長で測定するとき、最適と思われる主波長と副波長はいくらか。

主波長nm  副波長nm
1. 420    600
2. 500    460
3. 460    540
4. 500    520
5. 500    600
.
.
問題17.

2ポイントアッセイにおいては、液量補正係数にて試料と第一試薬混合時の吸光度を補正します。試料量:10μL、第一試薬量:250μL、第二試薬量90μLのとき、液量補正係数はいくらか。

1. 0.029 
2. 0.257
3. 0.714
4. 0.743 
5. 0.971
.
.
問題18.

蛋白分画にてM蛋白というピークが見られます。このMとはどんな意味でしょうか。

1. マルチプル(multiple):多様な
2. モノクローナル(monoclonal):単一性の
3. メガ(mega):100万
4. マクロ(macro):巨大
5. ミクロ(micro):極小
.
.
問題19.

血清を一晩、冷所保存したところ、血清上層部のみ乳濁していました。どの高脂血症型を疑いますか。

1. I 型高脂血症 
2. II a型高脂血症
3. III 型高脂血症
4. IV 型高脂血症
5. V 型高脂血症
.
.
問題20.

ヘキソキナーゼ/G6PD法によってグルコース測定します。
180mg/dLグルコース標準液の吸光度を0.300とするには試料量をいくらにしたら良いか。第一試薬量を320uL、第二試薬量を100uL、NADPHのモル吸光係数は6300とする。(解答例なし)

解答.
値を記入してください

以上で、第2回(設問編)は終了です。おつかれさまでした。

(by 奈良県臨床衛生検査技師会 藤本)

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