平成20年11月度(第3回)

出題: 藤本一満 会員

生化学通信講座問題(NARA塾)第3回です。
今回は第3回になります。第1回、第2回はこちらです

解答・解説編は12月に掲載です


(PDF版 はこちらです:140KB)

問題1. 酵素法によるクレアチニン測定において、試薬成分でない酵素はどれか。
1. ペルオキシダーゼ
2. サルコシンオキシダーゼ 
3. クレアチナーゼ
4. アデニレートキナーゼ 
5. クレアチニナーゼ
.

.
問題2. ビューレット法による蛋白測定において、試薬成分でないのはどれか。
1.
ヨウ化カリウム
2.
ロッシェル塩
3.
EDTA
4.
水酸化ナトリウム
5.
硫酸銅
.

.
問題3. JSCC勧告法によるLD活性測定において、試薬成分はどれか。2つ選べ。
1.
乳酸脱水素酵素
2.
乳酸
3.
酸化型NAD
4.
ピルビン酸
5.
還元型NAD
.

.
問題4. JSCC勧告法による酵素活性測定において可視部測定項目はどれか。
1.
乳酸脱水素酵素
2.
AST
3.
ALP
4.
CK
5.
ALT
.

.
問題5. ウレアーゼ・GLDH法による内因性アンモニア消去ありの尿素窒素測定において、第二試薬成分はどれか。
1.
ウレアーゼ
2.
グルタミン酸脱水素酵素
3.
還元型NAD
4.
アンモニア 
5.
α−ケトグルタル酸
.

.
問題6. JSCC勧告法によるグルコース測定において、試薬成分でないのはどれか。
1.
アデノシン三リン酸
2.
ヘキソキナーゼ
3.
グルコース-6-リン酸
4.
酸化型NAD  
5.
グルコース-6-リン酸脱水素酵素
.

.
問題7. Abell−Kendal法は何の測定法ですか。
1.
尿酸
2.
コレステロール
3.
クレアチニン
4.
ブドウ糖
5.
C反応性蛋白
.

.
問題8. SMBGに関して誤っているのはどれか。
1. 測定原理の一つにグルコースオキシダーゼ比色法がある。
2. SMBGのMはMonitoringの意味である。
3. 血液は1〜3mL必要である。
4. 血糖自己測定の事である。
5. インスリン治療患者においてSMBGは保険適応である。

.
問題9. アスコルビン酸オキシダーゼ 3KU/Lの試薬50mLを作成する場合、濃厚液3KU/mLの酵素液を何μL採量し、50mLに調製したらよいか。
1. 10μL
2. 20μL  
3. 50μL
4. 100μL 
5. 200μL
.

.
問題10.

コレステロールオキシダーゼ/ペルオキシダーゼ法によるコレステロール測定において、モル吸光係数が30000の発色剤を含む第一試薬を用いて、207.4mg/dLのコレステロール標準液を測定した場合、吸光度はいくらになるか。条件:コレステロールの分子量は387。過酸化水素2分子で1分子のキノン色素が生成。試料量15μL、第一試薬量2mL、第二試薬量1mL。反応は100%完了し、発色剤も十分量あるものとする。

1. 0.200
2. 0.400  
3. 0.600
4. 0.800
5. 1.000
.

.
問題11. ペルオキシダーゼの粉末は何色を呈していますか。
1. 白色
2. 赤褐色
3. 青紫色
4. 青色
5. 緑黄色
.

.
問題12. MDRD(modification of diet renal disease)の式[(mL/分/1.73m2) = 0.741×175Age-0.203×Scr-1.154を用いて、年齢48才、血清クレアチニン1.0mg/dLの場合のクレアチニンクリアランス値を求めよ。
Age=年齢、Scr=血清クレアチニン。
1. 59.1
2. 69.1
3. 79.1
4. 89.1
5. 99.1
.

.
問題13. 血液ガス分析装置において実測していない項目はどれか。2つ選べ。
1. 重炭酸イオン 
2. 酸素飽和度 
3. pH
4. 酸素分圧  
5. 炭酸ガス分圧
.

.
問題14. 健常人においてヘマトクリット値が45%の場合、ヘモグロビン濃度(g/dL)はおよそいくらか。
1. 9.0
2. 11.0 
3. 13.0
4. 15.0 
5. 17.0
.

.
問題15.

正常人血清中のNa:145mEq/L、グルコース:80mg/dL、尿素窒素:15mg/dLの時、血清浸透圧(mOsm/kg・H2O)はおよそいくらか。

1. 260
2. 280
3. 300
4. 320
5. 340
.

.
問題16. 溶血の吸収を示す波長でないのはどれか。2つ選べ。
1. 340
2. 415
3. 450
4. 540
5. 575
.

.
問題17. リポ蛋白においてLCAT、CETPおよびHTGLの酵素と最も関係のあるのはどれか。
1. CM
2. VLDL
3. IDL
4. LDL
5. HDL
.

.
問題18. 食事によって摂取する必要のない脂肪酸はどれか。2つ選べ。
1. パルミチン酸
2. ステアリン酸
3. リノール酸
4. リノレイン酸
5. アラキドン酸
.

.
問題19. 解糖系酵素において高エネルギーリン酸化合物であるホスホエノールピルビン酸と関与する酵素はどれか。 2つ選べ。
1. ヘキソキナーゼ
2. ホスホフルクトキナーゼ
3. アルドラーゼ
4. エノラーゼ
5. ピルビン酸キナーゼ
.

.
問題20. 平均値:200.0mg/dLで変動係数が2.5%のとき、標準偏差(mg/dL)はいくらか。
1. ±1.0
2. ±2.0
3. ±3.0
4. ±4.0
5. ±5.0

以上で、第3回(設問編)は終了です。おつかれさまでした。

(by 奈良県臨床衛生検査技師会 藤本一満)

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