各部局1年のまとめ

事務局  木田 光雄

本年度のニュースの一つは、 一昨年から準備を進めておりました奈臨技インターネットホームページが開設されたことです。 区切りよく21世紀の最初の日 (2001年1月1日) 開設といたしました。 このホームページが会員皆様に可愛がっていただき、 多方面にご利用いただけますよう願っております。 今後運営委員会を中心に実務委員の方々にもご協力いただき、 運営をすすめて行きたいと存じております。 開設までの苦労はさることながら、 継続して行くことがそれにも増して大変なことと思います。 これまで以上に会員の皆様のご協力をお願いし、 会員皆様のための身近なホームページとなりますよう願っております。 日臨技では新事務所の竣工、新年度からの日臨技総合情報システムの最終段階の作業が行われております。 国を挙げてのIT革命が叫ばれた2000年でしたが、 奈臨技では安易に先走らないよう会員個人を見据えながら着実に対応したいと思います。
 本年度奈臨技の行事も皆様のご協力により終了いたしました。 会員の皆様には、 広報の不徹底や行事の重複開催等、 色々とご迷惑をおかけいたし、 その都度お叱り等をいただきましたがここに改めて一年間の不手際をお詫びし、 来年度の糧といたしたいと思います。
 会計面につきましては、 奈臨技の会費は法人設立以前より1700円にて行われており、 今や全国一安い会費であります。 これは、 会員皆様のご努力や賛助会員の皆様のご協力等に支えられ、 少額にて充実した事業が展開できたものと存じております。 しかしながら、 今後充実した技師会活動を展開するには、 無駄を省き合理化を行っても現会計では難しい状態になってきております。 近々会員の皆様にご相談申し上げる時が来ると思いますので、 その時にはよろしくご協力賜りますようお願い申し上げます。
 技師連盟の活動におきましては会員の皆様にはその中身、 行動がなかなか見えてこないところがあり、 不安視、 疑問視されることもお聞きしておりますが、 日本医師会には日本医師連盟、 日本看護協会には日本看護連盟がありますように我々臨床検査技師にとりましても多方面の活動を行う上になくてはならないものと思います。 奈良県におきましては、 2000年には約100名の賛同をいただき会員になっていただきましたが、 充分な活動を行うには組織率や資金面においてもまだまだ不充分のようで、 皆様のご理解をお願いする次第です。
 会員の皆様には本年度のご協力に感謝しお礼を申し上げ、 来年度も本年以上のご協力をお願い申し上げます。

渉外部  前川 芳明

1. 自らの資質を向上させるための事業
(生涯教育研修)
 生涯教育研修委員会報告の項をご参照ください。
  
2. 医療および公衆衛生の向上に寄与できる事業
(法人として活動)
 実施後にご報告させていただきます。 今回は県民を対象とした講演会の企画概要を記載します。

日 時:平成13年3月4日 (日) 午後2時から
会 場:ならまちセンター (奈良市)
対 象:県 民
テーマ: 「生活習慣病−糖尿病を予防する日常生    活」
講 師:石井 均先生 (天理よろづ相談所病院)
主 催:社団法人 奈良県臨床衛生検査技師会
後 援:奈良県・奈良市・社)奈良県医師会
    社)奈良市医師会・社)奈良県薬剤師会
    社)奈良県看護協会・社)奈良県栄養士会
    社) 奈良県放射線技師会
    社)奈良県理学療法士会
    財)奈良県健康づくり財団
協 賛:ア−クレイ株式会社
    アベンティス ファーマ株式会社
    ノボ ノルディスク ファーマ株式会社

3. お互いの職種を理解するための取り組み
(コ・メディカルとの協調)
 行政との取り組みは橿原市の 「健康福祉まつり」他団体との取り組みでは 「なら糖尿病デー2000」 があります。 橿原健康福祉まつりについては別項をご参照ください。
下記に 「なら糖尿病デー2000」 の概要を記載します。
日 時:平成12年11月19日 (日)
場 所:奈良県文化会館
テーマ:糖尿病放置病になっていませんか
講 師:順天堂大学教授 河盛隆造先生
検査コーナー:自己血糖測定 (当技師会担当)

主 催:奈良県糖尿病協会
後 援:奈良県, 奈良県医師会
    奈良県病院薬剤師会, 奈良県薬剤師会
    奈良県看護協会, 奈良県栄養士会
    奈良県臨床衛生検査技師会
    奈良県歯科衛生士会

実務委員
滝本順三郎, 島田昌司, 遠藤佐夫, 山下幹男,中村 勉, 奥野頼夫, 延命孝也, 泉 昭彦,杉邑芳樹

学術部  猪木 正允

平成12年度〜13年度と学術部を担当することになりました。 近年、 医療界を取りまく環境は大変厳しく成ってきております。 学術部としてもacademicなことだけではなく、 渉外部、 組織法規部とcontactをとりながら活動していきたいと考えています。 平成12年度のまとめとしましては、 4月16日に第17回奈良県臨床衛生検査学会を天理よろづ相談所病院で開催し、 7演題の発表がありました。 発表数は少ないですが中身の充実したものであり、 演者の研究努力がうかがわれたものばかりでありました。 次に5月11日〜12日第49回日本臨床衛生検査学会が、 沖縄コンベンションセンターほか4会場で開催され、 メインテーマは 「平和と健康への発信」 で当会からシンポジウム1題、 部門別検査研究班報告1題、 一般演題14題、 総数16題の発表を行いました。 又10月28〜29日第40回近畿医学検査学会が大阪国際交流センターで開催され、 当会よりシンポジウム3題、 一般演題11題、 総数14題の発表がなされました。 各研究班の活動については、 生涯教育研修事業と連携して充実した事業を行えたと思っています。 研究班組織については日臨技でも見直しが行われていますので、 それと連携して当会においても考えていきたいと思っています。 又、 介護保険とDRG/PPSの導入や検査データの共有化が叫ばれています。 これらに対応するためにも、 各研究班や精度管理事業推進委員会はこの問題を真摯に考えて行かなければならないと思っています。 詳細については各研究班の項を参照してください。 それから今年度は平成13年1月1日から奈臨技インターネットホームページがopenしますし、 現在、 作成中の毒、 劇物マニアル書ができます。 平成13年3月末日までには各施設に配布できると思います。 これからも学術部として全力投球で頑張りたいと思っていますので、 会員の方々の絶大なる御協力をお願い致します。

組織法規部  増谷 喬之

昨年の診療報酬改正により、 医療現場における新しい方向性が打ち出されてきました。 今年21世紀を迎え、 医療保険制度の改革が本格的に始動し、 以前の医療の 「量」 から 「質」 への転換、 すなわち医療の質の向上と効率化が求められております。 医療の質についてはEBM (根拠に基づく医療) およびクリティカル・パスに基づいた医療を早急に確立する必要性があります。 しかしその一方で病院経営改善の一環として医療の効率化を全面に実施されている中で、 医療事故が連日の如く、 マスコミ等により報道されております。 人員削減などの過剰改善が招く医療過誤の可能性も示唆され、 今後、 検査部においても過誤に結びつくニアミス (ハット・ヒヤリ) が今まで以上に発生する可能性も含まれております。 このことは医療の質向上を大きく妨げる事になりかねません。
 組織法規部としては会員施設の協力を頂き、 臨床検査に関わる医療事故 (とくにニアミス) について発生内容を把握するとともに、 現状の分類・分析を行い医療事故防止に役立てていただく資料を作成したいと思っております。
 また、 臨床検査技師の地位向上は、 多くの会員の協力を得ることにより大きな行動力として現れてきます。 最近、 検査技師会会員の減少傾向が全国的に見られます。 当奈臨技に於きましても同様で技師会活動において会員の減少は少なからず今後の臨床検査技師会活動に影響が考えられます。 この観点から奈良県臨床検査技師会の意識調査として、 アンケート調査等を行い現状の把握と会員の皆様の貴重なご意見を頂きたいと考えております。
 今後、 組織法規部として会員皆様の協力のもとに、 奈臨技組織活動を実施したいと考えておりますので、 ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

事業部  倉本 哲央

事業部としての平成12年度における活動は、 (財)奈良県健康づくりセンターの健診に対する臨床検査技師派遣事業の協力が主であった。
 平成11年2月16日に日臨技発、 第307号で各都道府県の地臨技が無料紹介事業ついて許可要件等今後一切、 勝手な地臨技の活動が禁止された。
 しかし、 非常勤 (アルバイト) を中心とした求人の要請が多数あり再度、 日臨技に問い合わせたところ、 非常勤についてはリアルタイムに取り組むことが可能との回答があり (但し、 後日必ず日臨技に報告) 平成12年10月以降、 4件の求人の希望があった。
 今後、 この活動を継続する予定であります。
 事業部は広い意味で奈臨技の組織調査部、 渉外部を中心とした活動を側面から支援する方針であります。

広報部  稲垣  明

 平成12年4月に広報部をお引き受けし、 実質は奈臨技ニュースの5月号から担当していますが、 早いもので1年が過ぎようとしています。 この間 「奈臨技ニュース」 を月1回、 会誌 「まほろば」 を2回、 「会員名簿」 を1回発行することができました。
 初めての技師会理事に加え広報部を担当し、 戸惑うことばかりで決まり事、 手順等がわからず、 回りの方々にご迷惑ばかりをおかけしてしまいました。
 平成12年度より 「奈臨技ニュース」、 「まほろば」、 「会員名簿」 共にB5版からA4版へ拡大されました。 比較してもらえればわかりますが、 活字も大きく読みやすくなっております。 私自身をはじめ高年齢化している検査技師の皆さんには読みやすくなっているのではないでしょうか。 「まほろば」 は会員皆様の投稿によって成り立っていますので、 積極的な投稿をお待ちしております。
 今年は第四次の医療法改正もあり、 医療を取り巻く環境は厳しくなる一方です。 特に検査技師には厳しくなりそうです。 このような時こそ明るく活発な広報活動をしなくてはと思っています。 それには広報部に対する暖かいご支援、 ご協力が必要です。 よろしくお願いします。 また、 ご意見、 ご希望等がありましたら遠慮なくお知らせ下さい。

福利厚生部  辻村 明美

永い技師生活の中で技師会活動については何も知らずにきましたが、 平成12年度より福利厚生部を担当することになり、 会員の皆様には不行き届きでご迷惑をお掛けしたことと思います。
 前理事より6月のボウリング大会実施を引き継ぎ、 無事に開催できました。 秋季には従来から恒例であったソフトボール大会および地区懇談会を開催したいと考えましたが会場設営が困難なためと、 参加者の確保が困難なことが想定されて取り止めとなり、 2度目のボウリング大会となりました。
 懇談会は木田理事のご尽力により、 会場費無しでタイガーボウル3階において開催し、 賛助会員の皆様にはボウリング大会の景品と飲み物で多大な御協力を頂きました。
 福利厚生事業は会員相互の親睦を深めるため、 特に今日の臨床検査業務の厳しい状況下においては更なる交流の為に必要と感じております。
会員の皆様には福利厚生事業に関してご意見、 アイデア等がございましたらどしどしお寄せ下さい。 新人研修会と合同の懇談会を開催してはとのご意見も頂いております。
 又スキーおよびゴルフ同好会活動へのご参加もよろしくお願いします。
連絡先は下記の通りです。
 スキー同好会:森嶋良一 (奈良医大)
 ゴルフ同好会:池下義則 (県立五條病院)
 尚慶弔の電報に関しましても、 会員の皆様に失礼の無いよう各施設の責任者の方は早めのご連絡を頂きたく思います。
皆様のご意見を反映させたいと思います。 ご意見をお待ちしております。
  連絡先:県立奈良病院 中検 辻村明美