部局だより

各部局だより

渉外部担当

副会長 丹羽 欣正

 平成19年度は、大きな事業でありました奈臨技創立50周年・法人設立20周年記念事業が終了し、少しホッとした年になるのでは、といった期待感にあふれた年度開けで始まりました。 しかしながら、そんな期待は2ヶ月ほどであっという間に吹っ飛んでしまいました。 それは、@公益法人制度改革に対する学習,A臨床検査データ共有化事業(学術部所管ですが技師会全体の事業としてどっぷりと関わっています),BJICA(国際協力機構)- JIMTEF(国際医療技術交流財団)による仏語圏アフリカ臨床検査技術コースの研修員受け入れ,C奈臨技公開講演会の開催など、全ての準備が怒濤のごとく押し寄せてきたからであります。 @以外は秋以降に実行が待っており、やはり気の抜けない1年になりそうです。

 JICAによる仏語圏アフリカ臨床検査技術コースの研修受け入れについては、公立大学法人奈良県立医科大学が担当し6月,7月に事務手続き,事前説明会等受け入れ準備が行われました。 研修員が来日したのは867日で、1週間程JICA大阪での日本語研修を経て、現在大阪大学医学部・保健学科における基礎実習(奈臨技からも講師派遣)、近畿各府県7病院における病院実習と経過中であります。 奈良県立医科大学での病院実習は101日から12日で、ブルキナファソとセネガルの研修員を受け入れる予定で準備しています。 病院実習終了後は、帰国後における啓発研修,アクションプランの発表会が行われ、1029日帰国する予定です。

 平成19年度の“県民の衛生思想の普及・啓蒙”に対する公開講演会事業につきましては、例年通り講演会等企画委員会を中心として、既に75日より始動しており準備に余念はありません。 今年度も県民の皆様が興味を持たれ、多数の参加がいただけるに相応しい話題を現在模索しております。 おそらく本誌発刊の頃には詳細が決定していることと思われますが、現時点において報告できますのは、 平成20年 23月に県民および会員を対象にした講演会(メタボリックシンドロームに関わるものを予定)および検査展を開催するということと、検査展では実際に血圧測定,体脂肪測定を参加者に対しサービスし、関連ポスターの展示も併せて実施される予定です。 ここまでは例年通りですが、今年はこれに加えて、臨床検査技師による臨床検査相談室の開設が出来ないものか、知恵を絞って現在着々と計画を進めているところであります。

 これらの事業がスムーズに実行できますよう、会員の皆様のご協力をお願いすることになると思いますので、その節は積極的な参加がいただけますことを切望いたします。


学術部担当

副会長 山本 慶和

学術部は検査研究部門、精度管理部門、生涯教育部門の3部門から構成され、それぞれ今田、岡田、宗川理事に部門責任者として担当していただいています。

検査研究部門は部門運営委員会を設置して各部門長、地区担当理事、その他の委員から構成されています。この委員会では研究分野の勉強会の計画、予算申請、奈臨技学会の企画などを協議します。奈臨技学会は、一般演題は一般募集と検査研究部門の6部門から毎年3部門の発表と奈良県3地区のうち毎年1地区からの発表をする3構成としています。精度管理部門は奈良県統一精度管理調査(サーベイ)の立案、計画、実施、検討会、事業報告書作成を担当し、奈臨技活動の大きな柱と位置づけられています。生涯教育部門は各検査研究分野にて実施された研修会の日臨技登録のサポートおよび講演会の企画などを担当しています。

  さて、検査データの標準化は検査に携わる私たち臨床検査技師が責任を持って進めたいと考えます。日臨技では共有化事業3年計画を立て、最も重要な事業と位置づけとしています。これに応えるように43都道府県が初年度より共有化に乗り出しました。

日臨技の臨床検査データ共有化事業を受け、奈臨技では平成18年に臨床検査データ共有化準備委員会、平成19年度臨床検査データ共有化委員会を立ち上げ、検査データの共有化(標準化)に向けて活動を開始しました。委員会の構成は理事、基幹施設(奈良県立医科大学附属病院、県立奈良病院、天理よろづ相談所病院)、顧問に岡本先生(奈良医大)、松尾先生(天理よろづ)です。委員会では情報公開、他府県の状況、勉強会など計画し共有化に多くの施設が参加いただけるよう知恵を絞っています。奈良県内のデータ共有化は奈臨技が責任を持ち“標準化された適切な医療が適切に受けられる”環境を整えて行きたいと思いますので、皆さんのご理解と協力をお願いいたします。以下に奈良県における委員会の計画を示します。

T.平成19年奈臨技・臨床検査データ共有化委員会行動計画

1. 基幹施設の行動計画

7月      標準物質の測定・正確さの確認 正確さ伝達のために準備

8月        管理試料の20日間測定 精度管理状況の把握

7-12月     月1回測定6ヶ月間の精度管理状況の把握

  基幹施設間の正確さ調査

  奈臨技サーベイにおける共有化参加施設の評価

  日臨技サーベイにおける共有化参加施設の評価

2. 共有化参加施設の行動計画

1)   施設におけるトレーサビリティ体系調査

2)   トレーサビリティ体系への変更準備あるいは検討

3)  管理試料の20日間の精度管理状況の把握と提出

     4) 奈臨技、日臨技サーベイの評価による正確さの予備的確認

U.平成20年以降の行動計画

1)     日臨技精度管理調査への参加推進

2)     奈臨技サーベイを含めた正確さの伝達と確認の実施

3)     標準作業書SOPの作成指導

     4)  精確さ維持の精度管理方法の提案


事務局担当

事務局長 林田 雅彦

テレビ寺子屋でお馴染の伊勢青少年研修センター元所長の中山靖雄先生が講演される内容に「あなたの仕事はなんですか?」というテーマがあります。この問い掛けに貴方はなんて答えるでしょうか? 通常は職業名を答えると思いますが、本当の答えは「○○という職業を通じて、人に(社会に)役立つことです」。人には、それぞれに役割があると思います。?「役割には立派さはなく、役割をどう行ったか、それをどう生きるかという生き方の中に立派さがある」と講演されます。

また誰もが聞く話の中で「人っていう字はな…」「どっちのつっかえ棒をとっても倒れてしまう。世の中は支え合って生きる・お互い様だよ」という話も良く聞きます。

 これは民主主義の基本であり、その基本は簡単に言えばは社会貢献と思います。決して自由競争ではありません。自分たちが働いた給料で何を買っても良い。勝手でしょ!お金を儲けるのに何をやっても良い。法律に違反していないから勝手でしょ!では、民主主義ではなく、我々の憲法が泣きます。社会の一員であることの意味をもう一度よく考えて見る必要があります。

 今年の春の第24回奈良県医学検査学会では「技師会活動と公益法人」に関するフォーラムがありました。我々の技師会は「職能団体」「学術団体」「公益法人」など色々な顔を持ち、その他に「親睦団体」などもあります。

「職能団体」とは、プロフェッショナルサービスを提供する人々の集まりで『資格』というハードルが課せられるそれは、必要とされる専門性も公共性も持たない人が提供する質の低いサービスから利用者を守るためである。そのために国はこのようなプロフェッショナルサービスを提供する人に対しては適切な教育、訓練、試験などでその能力を判断し、資格あるいは免許の取得を義務付けている。

「学術団体」資格者の場合は、法律によって自由競争から保護されることになるが、一方で、その公共性を維持するための義務を負うことになる。それが継続的な自己開発である。専門性を持つ技術者および知識者が、公共的利益のためその専門分野に関する研究を推進し、研究成果を積極的に発表する。情報の発信源となる。一方、団体は情報交換および連絡連携の場を提供し、社会に還元、ひいては人類社会に貢献する。

「公益法人」 とは。公益に関する事業を行う。営利を目的としない。社団法人は、一定の目的のもとに結合した人の集合体であり、団体として組織、意思等を持ち、社員は別個の社会的存在として存在し、団体の名において行動する団体である。?社団法人には、構成員である社員の存在が不可欠であり、設立に当たってはこれらの社員が定款を定め、最高機関として社員総会が必要である。?事業は社員の会費をもって行い、総会の決定に基づいて運営される。一方、財団法人には社員は存在せず、基本財産の運用益をもって、設立者が定めた寄附行為によって運営がなされる。

 私たち奈臨技の会員は、これらのどの分野で役に立つか。力を発揮するかは「自由だ?!」・・・今叫びました? それはさておき、やる気と実力のある人はできるだけ全てに介入してほしいと思っています。賃金労働者としてだけではなく、臨床検査技師の技術と知識を使って人に、社会に貢献する。この会員としての義務を自覚して奈臨技に協力して頂きたいと思います。

 私は事務局として、全ての事業のお手伝いをさせて頂いています。仕事の役割は、着物を縫う針の様なもの、糸を導き着物を縫うが、仕上がった着物は布と糸ででき上がっており、針は裁縫道具箱の中。決して形として残らない。そんな仕事と思っています。私の仕事はそんな仕事ですが、皆さんの役目は何でしょうか?

創造してみてください。職場で求められている知識・技術を

創造してみてください。技師会に必要な人材を

自分が技師会に協力するならこんな方法、こんな企画・・創造してみてください。創造してみてください。自分に必要なスキルを。

2年後、5年後の自分に必要なスキルを。若い人のスキルアップを期待しています。

熟年者は、若い人が動けるように下働きに精を出してほしいものです。よくもう俺達の出番ではないと自分の仕事を分配していく人がいますが、分配した分若い人がやっていた雑用を逆に引き受けてほしいと思います。一緒に汗を流さなければ、信頼の輪は広がらないと思います。現役である以上、みんなで目的に向かって汗を流しましょう。先ずは、参加してください。輪を作りましょう。


事務局総務部

北川 孝道

昨年、事務局総務部の所轄に庶務部会を設置していただきました。庶務部会の活動は、会員の入退会・移動等の管理そして、160余りある関連施設・関連企業・賛助会員・自宅会員への奈臨技ニュースをはじめ関係書類等の発送業務をすべて引き受けています。現在、委員長に小林昌弘会員、副委員長に柴田正慶会員、委員は天理よろづ相談所病院の若手会員約10名で構成されています。会員管理の責任者は小林委員長、発送関連は柴田副委員長が受け持ち、23時間の作業時間で月12回行っています。勤務が終わり次第集合し作業にとりかかるため、時には少人数の作業となることもあり、終了するのは夜8時から9時になることが大半であります。こうした作業は当然ながらボランティア作業であります。若手会員が定期的に集合し取り組んでいただける姿は本当にすばらしい姿であると心より感謝するしだいです。

公益性には個人いろいろな解釈がありますが、こうした作業ひとつひとつとりましても公益活動の一環であると私は考えております。当会の活動目的は臨床検査技師としての技術・知識を社会に貢献し、県民のみなさまの健康増進に役立てていただくことであります。技術・知識習得のための学術活動をお世話する会員がいて、そして知識を習得する会員がいる。その知識を日常の検査に生かすことができたなら、是非その知識をもって公益活動に参加していただきたいと思います。そこに、多大な時間を費やし講師を引き受けていただいた会員の公益性が生まれてくると思います。公益性をもたない団体の学術活動であれば講師には講師料をはらい、受講者には受講料を払っていただくのが本来の団体の姿であります。公益活動あっての学術活動こそ当会のあるべき姿と思います。公益法人制度改革により、当会の公益性について見直す時期にあたり、もう一度、会員ひとりひとりが奈良県臨床衛生検査技師会のあるべき姿を考えてみてはいかがでしょうか。


事務局経理部

藤本 一満

平成19年度 事務局経理部より

 能登半島地震で被災された方に対して、皆様方から79,541円もの暖かいの義援金を頂き真に有難うございました。奈臨技としては雑費から20,459円を支出し、合計10万円として日臨技を介して石川県に届くようにしました。

 さて、私も理事を命じられて早10年目です。会計に関してこの10年間振り返ってみると、大きく3つの事柄があったと思います。一つは、奈臨技会費の値上げです。2,000円という国内で最も低金額の会費でした。しかしながら、毎年奈臨技の収支はマイナスになっていました。そこで、止むを得ず5,000円に値上げとなったわけです。収入が増えた分、勉強会や検体サーベイは以前にも増して充実したものとなりました。また、医療業界全体が厳しい経営の中で、賛助会員会費や賛助会員様からの広告費がこれから増えることは大変難しいですが、お金の面では何とかやっていけるだけの自力はついたと思われます。一つは、会費の前納性です。日臨技は早くから前納性(次年度会費を当年度の下旬に支払う制度)を採用していましたが、奈臨技は当納性(今年度会費を当年度の下旬に支払う精度)でずっとやってきましたが、日臨技に合わせようということで、奈臨技会費も前納性としました。一つは、会費振込み手数料の自動奈臨技負担制度です。奈臨技は会員様から自腹を切らせないで、お支払いしようという大変優しい健全な運営をしております。そこで、会費入金に関しては、前もって振込用紙を各施設に配布し、その用紙を用いて郵便局から入金して頂くようにしました。多少、面倒な点があろうかと思いますが、今年度もこの形でいく予定です。ご協力の程よろしくお願い致します。

 私が考えるこれからの課題は、@日臨技や奈臨技会費の領収書発行の仕方をもっと簡単にできないかということです。日臨技は会費の領収書を現在のところ作る気がないようです。代わりに奈臨技が日臨技の領収書を作成しているのですが、全くもって変な話しです。それならJAMTISで地臨技の会費納入者名簿を作成できたり、領収書が発行できたら大変便利だなと思っています。A奈臨技会員のおよそ500名の方々が、最低1回、技師会活動に参加してもらえるような体制を作る必要がある。魅力ある活動、ためになる活動、気軽な活動など色々工夫を凝らして、各会員が最低1回は奈臨技行事に参加できるようにしたいものである。B現在、検体サーベイをやっているが、それはあくまでルーチンデータの確認です。今後は検体サーベイとは別に、ペーパー学術サーベイができたら思っています。ルーチン業務において、必要な知識や技術が身につくような課題を各ラボに配信し、答えが完璧になるまで、少しヒントを与えながら考えていく。このペーパー学術サーベイが実現したら検査室の質の向上に繋がると思われます。年45回できたら最高に良いです。以上、勝手な課題をあげましたが、いづれも実現すると無駄の軽減、検査の質の向上につながるものと信じております。

 技師会は参加してこそ値打ちがあります。遠慮せず参加しましょう。問題点や疑問点は施設内だけで考えるのでなく、他施設の会員にも聞ける雰囲気が出てくると奈臨技全体が質の向上に?がると思われます。理事歴10年、一つに節目です。経理部としての話しがほとんど無くてすいませんでした。


組織法規部

石本 盛治

1段は福利厚生部のハイキング同好会とのコラボレーションを行ないました。新入会説明会を名目に新会員と多くの会員との交流を目的により六甲ハイキングを福利厚生部の案に便乗企画しました。参加された会員と新人とはハイキング中や有馬温泉での会食で和気あいあいとなり、参加されたメンバーの名前と顔が覚えられました。

 第2段はまだ未定でありますが平成22年度までに公益法人化をしなければいけないので会員の皆様を対象に講演もしくは討論会を開催したいと考えています。今年度の代表者会議を一般勉強会として「公益法人に向かって(仮題)」で2月に開催したいと考えています。多くの会員に参加をお願いします。今回も参加希望の人数分資料を作成する予定ですので代表者当てに参加希望者氏名記入用紙を配布させてもらいます。その節は多くの会員の参加を是非ともお願いします。

組織法規の改正は公益法人化に移行時に大きく見直しを行ないたいと考えていますので、今年度はこのまま一昨年に改正したのをそのまま活用していきます。

3月には一般会員研修会を平成19年度奈臨技第2回総会と同時開催しますので多くの会員の参加をお願いします。


学術部検査研究部門担当

今田 周二

検査研究部門は学術理事4名、部門長6名、分野長2名で構成されている検査研究部門運営委員会が中心となり学術部門・分野の部門長・分野長、それぞれの分野の協力員である分野員で企画・運営され、学術研修活動、奈良県医学検査学会の運営、日本医学検査学会、近畿医学検査学会への協力などを担当しています。今年度も昨年度に引き続き6部門22分野体制で運営しています。

各部門・分野では講師をお招きした講習会も数多く企画され、また、総合管理部門では昨年度に引き続きEメールによる通信研修と会場研修がシリーズで行なわれており、興味ある資料が提供されています。今回は奈臨技ホームページから参加が可能です。是非これらの研修にも参加して頂きたいと思います。

 第24回奈良県医学検査学会は一般演題、検査研究部門と地区からの要望演題、シンポジウム、ランチョンセミナーの組み合わせでの実施を踏襲したいと考えています。シンポジウム、ランチョンセミナーの内容は現在検討中です。

 学術関連のホームページも奈良県医学検査学会や研修会内容の掲載が徐々にではありますが増加しており、今後も会員の皆様に十分ご利用いただけるよう充実させていきたいと考えています。


学術部精度管理担当

岡田 賢二郎

平成19年度の奈臨技サーベイの速報を受領されたことと思います。いかがだったでしょうか。最終報告書は、例年どおり年度末発行の予定です。

 本年度は、臨床検査データ共有化事業を考慮して、臨床化学分野の測定項目を27項目に増やし、さらに一部試料と測定項目が従来とは異なる組み合わせで実施しましたが、戸惑いは無かったでしょうか。人は、数パーセントは誤りを起こすものだといわれます。なかでも、思いこみは大敵です。常に間違いが発生するものとして、常日頃の安全対策がなされていることと思います。また外部精度管理は、年1回の実施がほとんどで、点でのチェックとなりますが、奈臨技サーベイは昨年度より臨床化学分野で2回時期を変えて実施し、点から線への試行を行っています。

 なお、本年度より臨床検査データ共有化委員会が立ちあがり、活動を開始しました。このデータ共有化事業とうまく協働して、今後の奈臨技統一精度管理調査事業を発展させて行くべく、精度管理事業推進委員会および会員の皆様と、共に考え、協力していくことが大切なことだと考えます。


学術部生涯教育担当

宗川 義嗣

平成7年から始まった生涯教育制度が平成19年度から改正される事になりました。日臨技「生涯教育研修制度ガイドライン」の概要<暫定版>として医学検査の付録として配布されています。厚生労働省の公益法人制度の改定により日臨技の新しい組織作りが求められ、それによる修正の可能性もあり得るため今回の生涯教育制度の暫定版として示されました。
今回の一番大きな変更点は認定技師制度の受験資格を得る上で1ク−ル:5年の期限を待たなくても条件を満たせば最短1年間で修了証書が発行されるという点である。今後の認定技師の拡大において非常に有利な変更点と考えます。

 今後また改定があるかもしれませんが、会員の皆様に再度「生涯教育研修制度ガイドライン」の概要を下記に示します。

日臨技「生涯教育研修制度ガイドライン」の概要<暫定版>

・履修期間

履修開始年度から5年間を1クール(4月から翌年3月までを各年度とする。)

ただし、5年以内に履修点数の合計が200 点以上に達した場合は、その年度で修了とする。

      履修点数 :基礎教科(60点)+専門教科(140点)=200点

・終了 :履修点数終了後に終了証書を発行する。

     ただし1クール内で習得した場合はその年度で終了。

・教科 :「基礎教科」と「専門教科」(改正前はA,B,C)で教科・科目一覧は下記の通りです。

基礎教科

専門教科

コード番号

名称

コード番号

 名称

1

人文・社会科学

51

生体検査

2

自然科学

52

検体検査

3

基礎教養

53

学会関係

4

臨床検査の基礎

54

認定技師関係

5

医学の基礎

 

 

6

管理運営

 

 

7

公益活動

 

 

8

組織活動

 

 

・研修方式 :「会場研修」と「自宅研修」の2通りに区分する。

会場研修方式 :総会、学会、研修会、講習会等に出席して研修する方式である。

自宅研修方式 : 会場研修が不可能な場合に、図書・印刷物(会誌、学術誌、書籍など)を利用し、研修レポートを提出する方式である。論文投稿、図書執筆等もこの研修に位置づけられる。

・参加形態{表1参照:履修(登録・点数)・自己申告}

:学会・研修会・講習会(会場研修)

   開催日数1日<20点>、同2日<30点>、同3日<40点>、同4日以上<50点>、

座長・司会者は前記点数に10点加算

講師・発表者は前記点数に20点加算

共同発表者は同じく10点加算

自宅研修(レポート提出)・・・抄読<30点>

投稿誌上発表・・・筆頭執筆者<40点>、連名執筆者<20点>、図書執筆者・編者・分担執筆者<40点>

*医学検査投稿(査読あり)・・・筆頭執筆者<40点>、連名執筆者<20点>

*学会・研修会などは、受付での参加登録、自宅研修・投稿誌上発表・図書出版は自己申告書を奈良県技師会へ提出、医学検査投稿は掲載により点数付加。

*座長・司会者・講師・筆頭(連名)発表者は参加登録した場合に点数追加。

会員が行う事項

1)「 会場研修」を受ける場合

会場研修を受けるときには、必ず当年度「日臨技会員証」を持参し出席の登録をする。

2) 研修履歴の確認

(1)会員は、履修状況を随時 JAMTIS 上で必ず確認し、自己で把握する。

(2)JAMTIS 上での登録に誤りがあった場合には、必ず各年度内に主催の技師会へ申し出る。

* 該当年度を過ぎてからの申請は受け付けられない。

3) 「自己申告」を行う場合

「自宅研修」及び関連学会・団体が実施する学術集会等に参加した場合には、「自己申告書」用紙(様式 1-1,1-2,1-3)を用いて、自己の研修実績を申告する。(自己申告書は日臨技ホームページ“生涯教育制度GL<暫定版>よりダウンロードして下さい)。

(1)自己申告書の提出期間:研修終了後、速やかに手続きすること。

(2)自己申告書の提出先 :所属する都道府県技師会に提出すること。

(3)添付証明書類 :他学会・団体等の学会等へ参加した場合の「参加証」、論文

表題のコピー等を添付すること。

以上、暫定版を示しました。認定技師制度の拡大に伴い生涯教育の点数の習得が必要となりつつあります。各会員自身理解しておいて頂きたいと思います。分かり難いところは生涯教育担当まで質問して下さい。即答できないところは日臨技へ確認の上返答します。よろしくお願いします。


渉外部

長谷川 章

奈良県臨床衛生検査技師会では、臨床検査技師の業務を、病院や診療所、また健診センタ−といった医療関連の施設を対象とした活動はもちろんのこと、一般市民も対象とした健康に関する啓蒙活動にも力を入れています。

 この事業を計画するのが、現在の渉外部の大きな役割です。

実際の公開講演会はその日一日の行事ですが、その開催の前には、多く人の協力があります。講演の企画に際して大きな役割を担うのが、講演会等企画委員会です。最初に必要となるのが、講演会を実際に行っていただく講師の先生です。どの様な分野で活躍されているのかで、公演内容も変わってきますので、特に重要となります。最近の技師会のテ−マとしては、生活習慣病に関する事を主題としており、その道の『プロ』の先生方にお願いをしています。平成18年度は、心臓病に関するもので奈良県立三室病院院長の橋本俊夫

先生に講演をお願いしました。次に重要なのが会場です。一般市民の方が多く集まる休日

をタ−ゲットに会場探しを行いますが、様々な行事を抱える技師会の都合と整合性を合わせつつ設定を行います。今回は橿原市の『かしはら万葉ホ−ル』で開催する運びとなりました。時期は毎年冬の寒い時期で今回も218日でした。会場がロマントピアホ−ルと約800人も入れる会場ということもあり、広いスペ−スを利用して研修会も開催を実施しました。企画から開催まで時間が無かった為、天理よろづ相談所病院を中心に企画していただきました。

この様な公開講演会の企画、準備を行う委員会が、公開講演会等企画委員会です。

開催内容、開催地を委員会で考え、市民の皆さんに出来るだけ多く参加していただけるよう今後も企画してまいります。


地域保健事業部

安田 匡文

地域保健事業部の活動内容は

@奈良県糖尿病協会主催の「なら糖尿病デー」の協賛

A橿原市主催の「橿原市健康と社会福祉の祭典」の協賛

B日臨技無料職業紹介事業にかかわる求人及び求職者の申請

C奈良市主催の「知って得する健康講座」の協賛

となっており、今年度より奈良市主催の「知って得する健康講座」への協賛が新たに加わりました。この健康講座は奈良市が市民に対して健康情報の発信をしているもので、奈良市全域に健康づくりの輪を広げることを目的に年に4回程度行っています。

今後の活動の方向性としては、地域保健事業部の活動の中心である「医療や公衆衛生の啓蒙」をさらに充実させていきたいと考えています。

今年度では奈良市との協賛ができましたが、さらに、このような活動の場を広げていくことで県民の健康増進に繋がると考えております。

継続は力なり! ご協力をよろしくお願いします。


広報部

新木 義之

平成19年度“まほろば”が無事発刊できました。お忙しい中、執筆して頂いた皆様のおかげと広報部一同感謝しております。無理やり執筆をお願いしたり、原稿の催促したりしました事お許しください。

こうして皆様の力と協力により完成しましたまほろばが意外な所で力を発揮します。それは昨年発刊しました奈臨技20周年記念誌の事、過去の資料を掲載するにあたり資料を探すのですが見つかりません。色々手を尽くしましたが、結局以前発刊されたまほろばを1巻1巻調べ資料を探し出しました。何気なく見ていた機関誌まほろばがこんなにも貴重な物だったのかと再認識させられました。資料を探すにあたり、今では何でも電子化され便利にまりましたが、過去の資料を掘り起こし探し出すことは、大変な苦労と時間を要します、今まで発刊されたまほろばや写真を電子化し残すことも考えなければならないかと思います。

 今年度も奈臨技ニュースを月1回の定期発行とまほろば(会員名簿セット)の年1回の発刊です。奈臨技ニュースは生涯教育の案内や奈臨技関連行事、研修会の案内等、事務的案内が主ですが、まほろばは各部局の案内および報告、奈臨技行事の報告等事務的報告プラス会員の広場、旅行記等、個人的な行事や趣味も掲載されます。

さて、まほろばは会員にどのように受け入れられているのでしょうか?毎回読まれている(^.^)!,一度も読まれること無く本立てに(^_^;)!,そのままゴミ箱に(-_-;)!。サイズが2000年度からB5版からA4版に変りましたが、表紙、紙面の構成等ここ二十年変っていません。そのため代わり映えしないので、執筆内容に色々工夫をと考えてますがなかなか原稿が集まらないのが現状です。皆様おもしろい話やトピックスがあればどしどし投稿してください。お待ちしております。


福利厚生部

小林 史孝

会員の皆様こんにちは。福利厚生部です。

さてさて皆々様!

ぜひ、技師会のレクリエーションにもっと積極的に参加してくださ〜い!!

アウトドア同好会、ボウリング同好会では会員の皆様に少しでも日頃の疲れを癒していただこうと、いろいろと趣向を凝らしてレクリエーションを計画してます。本当にいろいろと考えているんですよ!!どなたでも気軽に参加できるように、親睦を深めていただけるように、そしてあまり費用を費やさず楽しんでいただくようにと本当に努力してるんです!!それは参加していただいた方にはきっとわかっていただけると思います。(詳しくは、本誌掲載の同好会参加記などを参照してください。)

今年度はこれから先ボウリング大会とスキーツアーを企画していますのでぜひご参加いただきたいと思います。

また、福利厚生部としての大きな事業として、技師会活動に対して保険の加入手続きを行っています。研修会、学会、奈臨技事業、また奈良糖尿病デーなど地域保険事業への参加等において、会員の皆様に、安全に、また安心して活躍していただくために、損害賠償保険、傷害保険を技師会より掛けています。万が一技師会活動中に事故等が発生した時には、補償を受けて頂くことができます。しかしながら、せっかくの補償制度も、その制度のことを知っていただき、事故等が発生した場合に連絡を頂かないと、補償を受けることができません。皆様には、このような保険制度に加入していることをぜひ覚えておいていただきたいと思います。

福利厚生部では、会員の皆様の安心安全を考え、またレクリエーション等を通じて、会員同士の交流を深め、普段忘れがちな心の豊かさを大切にしていきたいと思います。ぜひ皆様にもご協力いただいて楽しく実りのある技師会にしていきましょう!


地区担当部(中部)

中村 純造

会員の皆様、こんにちは!まだまだ暑い日が続きますが仕事に、技師会活動に、そしてプライベートに精一杯頑張っていますか。昨年度は法人設立20周年事業があり、皆様には多大なる協力を頂き真にありがとうございました。

地区担当部では今年度も技師会と会員との橋渡しが出来るよう努力していきます。今年度の大きな事業として、総会、公開講演会、橿原市健康と社会福祉の祭典などがあります。どの事業も会員の協力なしでは成功させることが不可能と思われますが、ここ最近、同じ施設、同じ会員の方の顔を繰り返し拝見します。また、ここ数年の間に公益法人の在り方がかわり、より公益性の強い法人として行かなければならない為、多くの会員の方に積極的に技師会活動へ参加して頂ける様、今年度も抜き打ちで電話し実務委員をお願いしたいと思います。

 話はかわりますが、技師会活動は理事や実務委員など正直言って楽しくない事ばかりではありません。今年度は福利厚生部や組織法規部の考案により、新入会員も含めたレクリエーションの充実も行われています。(申し訳ありません。

m(_ _)m 担当外の為、詳細分からず嘘をついているかもしれませんが、冬にはスキーツアーもあるのかな?)もし、1人で参加しにくいなど躊躇っている時は、地区担当部にも連絡してみてはいかがですか。やさしい30代のお兄様があなたの悩みを解決いたします。他施設との交流の場に、また福利厚生部長、地域保健事業部長、中部地区担当理事(やさしい30代のお兄様)は、ほぼ同じ年齢ですが誰が一番若く見えるかなど、技師会活動に参加する事によって発見できる楽しみもあります。昨年度も書きましたが、地区担当部はあなたの町の地区担当です。会員登録の変更や、祝電など先ず技師会に連絡する窓口です。何でも結構です。ご一報ください。一緒になって技師会を盛り上げていきましょう。