ランチョンセミナーより

山本 慶和

ランチョンセミナーでは松尾収二(天理よろづ相談所病院・臨床病理部長)先生を講師に迎え、サブテーマとして「検査データを読む」、「データから何を考える?」とするRCPC(症例は肝硬変症)が行なわれた。

最初に、参加者「提示された検査データを何がわかるか考えてみよう!」として数人に各検査データから説明できることを述べてもらうことから始められた。データから肝障害といった病態説明に対して、「漠然としています」肝臓の障害には、a)肝機能、b)肝細胞壊死・変性、c)胆道閉塞、d)間葉系の反応といった捉え方を心かけるように、また、AST,ALT検査は肝機能をみる検査でないことを理解しておいて欲しい、などの説明をしていただいた。また、検査データを読む場合全体を読んでキートなる所見を列記し、おおもとにある病態を考える、そして、再び全体を読み、考えた病態を一元的に説明できるか考えてみることがポイントであるとしめくくられた。