天理よろづ相談所病院 松村 充子
研修が行われてからはや1年が経ちます。研修での内容をほとんど忘れかけてしまっていますが、思い起こして研修会の成果が今の自分にどのように活かされているのかを考えてみました。研修では、臨床検査に対する姿勢と正常値というものの捕らえ方について主に講義していただいたように記憶しています。
今、私は生化学の検査に携わっています。毎日たくさんの患者さんのデータを目にしていますがデータの判読は大変難しいです。正常範囲をこえた異常値だけでなく、患者さん個人のデータの変動をみていますがとくに個人のデ
ータの変化を判読するのはやはりむすかしいです。
講義では『正常範囲にあっても、個人によっては異常値であることもある』と言っておられました。それを発見することはまさに困難です。まだまだ未熟であることを痛感させられる毎日です。
研修会では新人が2人しか出席していなかったことを印象深く感じ、同じ学校の卒業生さえも顔を見なかったことに寂しさを覚えました。いろんな勉強会や催し物に出席することで交流も深まって意義のある物になるだろうと思うので、この一年間はなるべく多くの勉強会に参加しようと心がけました。たびたび勉強会ではなくておやすみ会になってしまった事もありますが、大目にみてもらって、がんばってきたと思います。
そうやっていろんな事に興味を持つようにしてゆくと検査が面白くなると知りましたし、新たな交流も生まれてきます。
研修会で一番驚いたのは、懇談会にて挨拶された方の中に見覚えのあるお顔があり、その方が以前、技師会主催のボーリング大会で一緒にチームを組んだ方で、その方の肩書きが京都和光の所長さんだった事です。この時ようやくきがつき、試合中の数々のご無礼をお許し下さいと心で反省しておりました。いろんな意味で大変勉強になった研修会であったと思います。
最後に、もう1年近く経とうとしている出来事を振り返る事は容易ではありませんので多少ずれている所はご了承下さい。
コトブキ