『ただ今、“スポ・少”に夢中』

葛城メディカルセンター 山本 まさみ

 “スポ・少(スポーツ少年団)”って、ご存知ですか? 知らない方の為に少し解説させて頂きます。“スポ・少(スポーツ少年団)”とは、「一人でも多くの青少年にスポーツの歓びを」、「スポーツを通じて青少年のからだとこころを育てる組織を地域社会の中に」と、日本体育協会創立50周年の記念事業として1962年(昭和37年)に誕生したものです。
 私がそのことを知ったのは、娘がバレーボール部に入団してからでした。これから先は“嗚呼、この人も親バカだな”と思いながら読んでいってください。
 わが娘は、小学校入学の少し前から他の子よりも頭半分ほど背が高かったのでした。そして、一年生の間に8cm、二年生の間に9cmと伸び、三年生の時には身長146cmにもなっていました。今は四年生で156cmほどあります。親の私は162cmで少しの身長差はありますが足の長さはほぼ同じで、最近では娘に「お母さんて私より背高いのに、足短いねん。」と、人に自慢するようになってきています。
 その為、クラスでも一番背が高く、学年でも一番背が高いため三年生の運動会の時バレーボール部の監督の目にとまり勧誘を受け断ることもできず入部したのでした。最初の見学の時私は仕事のため付き添えなかったのですが、付き添って行った主人曰く“青春ドラマ”の様だったそうです。と言うのも、見学に行く日子供たちは家の子が来るのを練習をしながら待ち、なかなかこないので友達のお母さんが家に電話をかけてきた時私の帰りがまだだったということも有って主人が連れて行くことになりました。すると、小学校の近くまで行ったときバレー部の子供たちが「なっちゃん・なっちゃん」と、叫びながら走って迎えにきていたそうです。きっとその時の感動と監督の話を聞いて入ったのではないかと思っています。厳しい監督だと噂に聞いていた私は心配で、火・木・土・日曜日できる限り見に行きました。(現在もそうですが)そうしているうちに“スポ・少”に対して自分が夢中になってしまったのです。
 他の部も大変だと思いますが、わが五位堂バレーボール部も行事が多く練習と試合だけと思っていた私はビックリしました。
 12月にはクリスマス会があり、子供たちは劇をしたり歌を歌ったり、親は食事の用意や子供たちを楽しませるためのゲームをしたり、3月には6年生とのお別れ会もあり、陰で支える親の役割も大変だと痛感しました。
 また、冬の試合の時は体育館は底冷えがするので寒がりの私は使い捨てカイロを持ちながら、夏の試合の時は汗をかく子供たちの為に試合毎に着替えをさせ“汗くさーく”なっている服をトイレの水道で洗っては干して乾かしながら応援していました。
 初めて大きな試合を見に行った時(新人戦)でしたが、各チームの熱の入れようには圧倒されました。あるチームは応援席の親(おじいちゃん、おばあちゃん中にはおじさん、おばさんもいたかもしれません)が揃いの服に“ハチマキ”巻いて“うちわ”をもっての応援でした。私たち五位堂は去年親たちで作ったという垂れ幕が有
るだけでしたが、皆で大きな声で応援したのを覚えています。
 そんな中、親ばかの私はスイミングスクールに通い始めた頃は、もしかしたら“千葉すず”の様になるかもと思いながら練習姿を見ていたものですが、最近ではもしかしたらこのままがんばって練習すれば“奈良県一”になるかもと思い、下の子にも一年生になって野球部の練習の時少し教えてもらっているので“松井か清原か高橋か”(主人が巨人ファンの為)の様になるのを夢見ている今日この頃です。
 そしてこれから先、娘の出場する試合も多くなり、今までとはまた違った気持ちで応援することになると思いますが、毎試合楽しみにしていきたいと思います。
 最後に一筆、
「フレー! フレー! 五位堂!
がんばれ! がんばれ! なっちゃん!
がんばれ! がんばれ! かずくん!」