平成12年度に引き続き、平成13年度も奈臨技統一サーベイを実施することになりました。これは各研究班と賛助会員が個別に実施してきたサーベイを共同で行い、参加募集、検討会、結果報告書の作成、配布、標準化、施設間差是正等を共有化する事により、一層のレベルアップと公的な事業にしていくことが大きな目的
であります。この旨をご理解の上今後ともご協力をよろしくお願い致します。
平成13年度は臨床化学、血清、血液、微生物、一般、輸血、細胞診の7部門でサーベイを実施する運びとなっております。血清項目についてはPSA、CEA、TSH、HCV抗体を削除して、TP抗体、梅毒脂質抗体、免疫グ
ロブリンを追加しました。血液項目についてはフォトサーベイの代わりにCBCに変更し中身の充実をはかりました。又、病理研究班が独自で行っているサーベイも年度末に配布する報告書に掲載いたします。
申し込み締切は6月23日で、サーベイ資料配布日は7月24日(研究班で多少前後いたします)に行う予定です。
今回は、全会員施設を対象に参加を呼びかけておりますので、充実した解析と検討会が行えると思っています。今後とも精度管理事業推進委員が全力で頑張って行きますので会員の一層のご協力をお願い致します
日臨技の生涯教育研修制度は今年度から10年目に入っています。この10年は社会の変化も大きく、我々検査技師を取り巻く環境は一段と厳しく変動してきました。
また、医療の中において臨床検査の重要性(必要性)は一段と高まってきているのも事実であると思います。その中にあって、臨床検査技師が果たしてきた役割についても冷静に評価する必要があろうかと思います。
日臨技が設定した生涯教育研修の目標は最低のラインと思われますが、到達した会員は約1割です。奈良県もほぼ全国と同等の水準です。日ごろから、この制度を利用して自己研鑚に励み、日臨技の生涯教育研修制度をさらに発展させることが、他の関連団体から評価される一つとなると考えられます。
奈良県生涯教育研修委員会におきましても、時代が求めているテーマを、出来るだけ参加しやすい場所や時間帯で企画し、その企画はニュースやホームページを通して出来るだけ早く全員に届くように努力して参ります。
さて、研究班ですが、臨床化学、免疫、血液などの研究班単位の形体が本年度で終了し、来年度からは5部門、23分野に再編成されます。今以上に細分化されるのかとお考えの向きもあるかもしれませんが、主眼は今までの12研究班が5分野に集約されるということだと考えます。大筋としては、歓迎したいと思いますが、制度を生かす内容や組織の中身を作り上げるまでには紆余曲折があるかと思います。会員からみれば、ニーズに合った質の高い研修を受けることができればいいわけですから、会員の目線で新しい組織の構築に取り組みたいと思います。
最後にぜひ、研修会への参加ゼロの会員が一人でも減るように、また基準をクリアされる会員が多くなるように努力して下されることをお願い致します。