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奈臨技ニュース
平成21年4月号
第179号 2009年 4月 1日

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 第26回奈良県医学検査学会のご案内 

期 日 平成21年5月17日(日曜日)
会 場 奈良県立医科大学 厳橿会館 3階研修室

一般演題
・CoaguChek XSの有用性について  
県立医科大学付属病院 中央臨床検査部 谷口 恵理 
・止血採血管の順序の検討 - 凝固促進剤が止血管に及ぼす影響について -
県立奈良病院 中央臨床検査部  山田 浩二
・成人T細胞性白血病/リンパ腫の表面形質の特徴 
天理よろづ相談所 医学研究所 北田 佳代
・酵素法によるHbA1c測定用試薬「ノルディアN HbA1c」の基礎的検討
県立奈良病院 中央臨床検査部 三浦 沙智代
・当院における輸血副作用状況報告
県立奈良病院 輸血部 森分 和也
セミナー  <講演 - アンケート調査より -  グラム染色を取り巻く環境と現状、Q&A>
講演 『グラム染色の重要性とその意義』    
済生会中和病院 内科・感染制御科  米川 真輔 先生
特別講演
『こころ元気に!』(仮題) 
こころ元気研究所 鎌田 敏先生



 平成21年度第1回奈臨技総会のご案内 

(平成20年度事業報告および決算)
第26回奈良県医学検査学会に引き続き開催いたします。
多くの会員の皆さまの参加をお待ちしています。

なお、当日出席できない方は、必ず委任状の提出をお願いいたします。




<学会・研修会だより>



  今回は2008年9月20日に開催されたグラム染色実技講習会参加記を紹介させていただきます。


* 奈臨技 グラム染色実技講習会に参加して*

2008年9月20日午後1時30分から奈良県生涯教育委員会及び微生物検査分野によりグラム染色実技講習会が奈良医大基礎教育校舎の実習室で行われました。今回は、2008年の診療報酬改定により微生物検査を24時間行える事という条件が付いたため、普段微生物検査を行っていない施設からの要望で、これら施設の検査技師さんに正しいグラム染色の方法を伝達することが目的でした。

小泉分野長の限られた時間の中でより多くの情報を伝えたいとの思いがあり、都合のつく分野員は全て実務委員となり、マンツーマンで教えていく事になりました。私も長年微生物研究班の一員としてお世話になっている関係でお手伝いさせていただくことになりました。講習会の案内、受講者の募集、受付と連絡などの事務仕事の他に、実習の計画、準備などやるべき仕事が多く大変でしたが、分野長以下、各分野員が協力してこなしていただきました。(私はほとんど何もできず申し訳ない次第でした。)

 講習会の前日、会場準備のため基礎教育校舎の実習室に行った所、あまりの汚さに準備を行った実務委員みんながビックリ。とりあえず掃除からとゴミ拾いと机、椅子の雑巾がけです。あっという間に汚れと机や流しにこびり付いた染色液のために雑巾が真っ黒、何度も雑巾を洗い返し、少しでも受講者が不快な思いをしないようにと掃除しました。実習器具、顕微鏡、資料などを各テーブルに準備しながらその量と質の豊富さにまたまたビックリ、小泉分野長の意気込みに「こりゃ、しっかり教えないかん」と責任の重さを感じました。

 当日は、多くの技師さんに参加いただき、当初のマンツーマン指導では実務委員の数が足らず2〜3人を一人で教えなければならないテーブルもできたほどです。限られた実習時間に設定されたメニューが盛りだくさんで、一通り説明したあとは黙々と染色検鏡の繰り返しです。

私の担当した方は恵王病院の技師さんで、熱心で上手に実習されていました。1枚染めるごとに「はい、次お願いします。」と次々にノルマをかせる私にテキパキと染色されていました。また、乾燥させている間に顕微鏡でスライドを観察するのですが、細かい点まで注意して観ておられました。たまたま、勤めておられる恵王病院は、私の住んでいる所に近いので話に花が咲き楽しい時間を過ごすことができましたが、若干、実習のじゃまをしてしまったかも・・・?ゴメンナサイ

とりあえず無事実習も終わり、ノルマも達成することができました。受講された技師さんも、資料と自分の染めたスライド、なによりグラム染色のテクニックをおみやげに満足して帰られたと信じています。ちょっと大変でしたが、有意義で充実した講習会でした。

(文責 県立医科大学 内池 敬男)




生涯教育研修会のお知らせ


心電図定期勉強会(2) ペースメーカー〔 専門-20 〕

講 師 :中嶋 民夫 先生 (奈良県立医科大学)

日 時 :平成21年5月15日(金)18時30分〜20時00分 
会 場 :県立医科大学 臨床医学校舎 大会議室

担 当 :機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今年度は、学術講演として2題を予定しており、最初の講演として、奈良医大の中嶋先生をお呼びして『ペースメーカー』について話していただきます。循環器専門の先生は、ペースメーカーを必要とする多くの患者さんの治療にあたっておられます。基本的なことから臨床的なことまで分かりやすく説明して頂きます。

【問い合わせ先】 
吉田 和弘(済生会奈良病院 中央検査科) Tel 0742-36-1881(334)
e-mail  sitsumontoiawase@yahoo.co.jp 



腎機能検査の基礎知識と最近の動向〔 専門-20 〕

講 師 :服部 静夫 氏  (東洋紡績株式会社 診断システム事業部)

日 時 :平成21年5月22日(金)18時30分〜20時00分 
会 場 :国保中央病院 2階会議室

担 当 :臨床化学検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
最近腎機能評価であるクレアチニン・クリアランスの簡易の演算法(eGFR)が報告され、学会等でその評価が報告されています。またシスタチンCはクレアチニン・クリアランスの代替になるとの報告もあります。実際これらはどのようなものなのか、どう利用し、実際のクレアチニン・クリアランスはいつ測定すればよいのかなど、基礎的なことや最近の動向などを話していただきます。

【問い合わせ先】 
猪田 猛久(天理よろづ相談所 臨床病理部) Tel 0743-63-5611(7441)
e-mail  ida@tenriyorozu-hp.or.jp 



きれいにとれるシリーズ「ABR」〔 専門-20 〕

講 師 :小林 昌弘 会員 (天理よろづ相談所病院)

日 時 :平成21年5月23日(土)15時00分〜17時00分 
会 場 :天理よろづ相談所病院 本院2階 神経機能検査室

担 当 :神経検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回のきれいにとれるシリーズは、ABRを中心とした誘発電位検査の実技を予定しています。ABRは脳幹機能の評価、他覚的聴力の評価、術中モニタリングなど様々な用途に用いられています。初心者向けの勉強会です。

【問い合わせ先】 
小林 昌弘(天理よろづ相談所 臨床病理部) Tel 0743-63-5611(8923) 





平成21年度奈良県臨床衛生検査技師会
統一精度管理調査実施のご案内

今年も奈良県臨床衛生検査技師会統一精度管理調査を行います。

4月下旬〜5月上旬 精度管理調査案内状、申込書発送
(精度管理調査案内状を5月奈臨技ニュース掲載)
5月末 精度管理調査申し込み締め切り
7月上旬 サーベイ試料発送


精度管理調査案内状は前年度参加施設には配布予定です
新たに参加予定施設は連絡をお願いします

問い合わせ先:辻野 秀夫 (県立奈良病院 中央臨床検査部)
TEL. 0742-46-6001(内線2357), FAX. 0742-46-6011
                             




<奈臨技 臨床検査データ標準化勉強会>

テーマ 1.長期精確さ管理調査結果報告
2.日内・日間変動を理解するための分散分析
講 師 生化学 猪田会員、血液 土屋会員、免疫 河野会員、分散分析 倉村会員
日 時 4月11日(土) 午後2時より
場 所 天理よろづ相談所病院 入院棟 北別館 1階第1会議室
会場が変更になりました。ご注意下さい。
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長期精確さ管理調査を昨年の10月より2月の5ヶ月間実施しましたので、その報告会を行います。表示値が付与された管理試料による測定は標準物質による正確さをその都度確認するような精度管理手法です。これは、施設間変動の大きさ、日常検査における正確さの確認手順確立の参考となるものです。

 また、日常精度管理において日内・日間変動の把握は検査法の性能を把握することは大変重要です。報告会にあわせて長期精確さ調査の解析に用いた分散分析法を解説します。長期精確さ調査に参加、不参加に関係なく日常検査法の性能を理解するために多くの方の参加をお持ちしています。

担当 山本 慶和(天理よろづ相談所病院)




職 場 紹 介
「奈良県総合リハビリテーションセンター」


奈良県総合リハビリテーションセンター 森下 悦代

当センター検査科は 「うつそみの 人にあるわれや 明日よりは二上山を 弟背とわが見む」と唄われた二上山を正面に奈良盆地の中心に位置し、近くを京奈和道が縦断しています。当センターは診療部門と施設部門があり、私たちは診療部門に属しています。急性期病院と違って、一般病棟と回復期病棟、合わせて100床があり、病床稼働率は93%前後です。

検体検査(尿・髄液一般、血液、輸血検査、生化学)はセンターの二階にあり、最近検体管理加算 II を取得しました。日臨技・奈臨技等のコントロールサーベイにも、積極的に参加しています。生理機能検査はECG・ホルター心電図、PWV,呼吸器機能、EEG, ABR,標準純音聴力検査、遊戯聴力検査等を実施しています。耳鼻科外来では、純音聴力検査をはじめ語音聴力検査、乳幼児聴力検査、聴性脳幹反応(ABR)、Tympanometry、OAEなど、さまざまな聴覚検査を検査技師が担当しています。乳幼児聴力検査では、BOA、COR、peep show test、play audiometryなどの種類があり、個人の成長に合わせて、電車の玩具を動かせたり、デジカメで撮影した画像をTVに映したりと、遊びの中に検査を取り込んで聴力検査を楽しく受けれるように工夫しています。しかし、新生児や乳幼児を含め、被検者が自分で聴こえるか聴こえないかについて正確な意思表示が出来ない場合、または詐聴や心因性難聴など自覚的聴力検査に信頼性がない場合、他覚的聴力検査の一つである聴性脳幹反応(ABR)も検査しています。

検査科のスタッフは3名で運用していますが、患者さんの対象者は何らかの機能障害を持った乳幼児や成人が殆どで、特に生理機能検査は検査時間を非常に費やし大変です。また、転倒・転落等のインシデントにも注意が必要です。最近、高次脳機能障害の奈良県の支援センターとして外来が開設しましたが、検査科も何らかのケースで関与するものと思われます。

リハビリセンターの医療従事者は勿論、看護師さんが一番多いですが、次にリハ科のPT,ST OTのスタッフが60名程で検査科は3名と少人数でありますが、診療部以外の心身障害児通園センター・自立訓練センター・社会就労センターにも愛され貢献できる検査室になりたいとスタッフ一同、努力をしています。




** コラム ** 
「いまどきのパソコン事情」 

第2話
<ウイルスにご注意! その2>


天理よろづ相談所 医学研究所 第1研究室 大林 準

第1回は、USBメモリウイルスについて、ご紹介させていただきました。

今回は、まず、ご自分のパソコン(Windowsにしか感染しません)にウイルスが感染しているかどうかのチェック方法をご案内します。

通常、パソコンには「不可視ファイル」というものがあって、主にシステム関連のファイルが存在します。通常は、このファイルは見えなくなっていて、もちろん見えなくても通常のパソコン操作には何の問題もありません。しかし、このウイルスは、この「不可視ファイル」になって、自分で、自分が見えなくなるように細工をするのです。これだけなら、まだいいのですが、「不可視ファイル」を見えるようにパソコンを設定しても、「見えない」ようにレジストリ(Windowsの初期設定)をロックしてしまいます。そうなったら、「autorun.inf」ファイルと「ウイルス自身」の2つのファイルがパソコンの中にあっても、見えなくなってしまうのです。では、チェック方法をご案内します(ドキドキしますね)。

「マイコンピュータ」の中の「ローカルディスク(C)」を開きます。次に、メニューにある、「ツール」から「フォルダオプション」を選択し、「表示」タブをクリック、「ファイルとフォルダの表示」を「すべてのファイルとフォルダを表示する」に変更、一番下の「保護された・・・」のチェックを外す。

そして、表示タブ内の「すべてのフォルダに適用」をクリックし、「OK」(ここまで、何か聞いてきたら、「はい」にする)。

さあ、いままで見えてなかったシステムファイルが、半透明でたくさん表示されますね(例:NTDETECT.COM)。見えたら、感染していないことになります(見えなかったら・・・)。

どうだったでしょうか?感染していたら、ウイルスソフトをアップデートしてスキャンし、レジストリを変更して、見えるようにしなければなりません。ウイルスソフトをお持ちでない方は、インターネットから、無料ウイルスソフト「avast! antivirus Home Edition」をダウンロードし、インストールしましょう。このAvast!は無料にもかかわらず、とても優秀で、おすすめです。

また、「急ぐ!」という方は、先月同様、インターネットのGoogleという検索サイトで「mmvo」と入れてみてください。レジストリのロック解除の方法などが載っています(ウイルスを削除してもロック解除は自分でする必要があります)。

このウイルスの駆除は、とても厄介で、私どもも、ほとほと手を焼いています。スペースがございませんので、その辺りの事情も含め、また来月以降に掲載させていただきたいと思っています。

 




奈臨技行事予定(4月)


4月

行事(略)

担当

4月

行事(略)

担当

1

 

 

16

 

 

2

 

 

17

 

 

3

 

 

18

腹部超音波実技講習会

画像検査

4

近畿医療フォーラム

 

19

 

 

5

 

 

20

 

 

6

 

 

21

 

 

7

 

 

22

 

 

8

 

 

23

 

 

9

心電図定期勉強会

機能検査

24

 

 

10

 

 

25

 

 

11

臨床検査データ標準化勉強会

 

26

 

 

12

 

 

27

 

 

13

 

 

28

 

 

14

 

 

29

 

 

15

 

 

30

 

 





  3月14日に開催された平成20年度第2回総会も無事終了しました。4月からは新しい年度の活動が開始されます。また、第50回近畿医学検査学会の準備も本格的な活動に入ります。

4月は異動時期でどの職場も大変だと思いますががんばってください。又、技師会への入会の勧誘もよろしくお願いします。

 花粉が悪さを働いています。会員の皆さんも気をつけてください。

   広報一同




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 いつも奈臨技ホームページを、ご愛用頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ努力しておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、優良ホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

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連絡先 大林 準 (天理医学研究所)TEL/FAX 0743-62-0525 E-mail: info@naraamt.or.jp



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