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奈臨技ニュース
平成21年8月号
第183号 2009年 8月 1日


<学会・研修会だより>



今回は2009年6月20〜21日に島根県松江市で開催された「第19回日本サイトメトリー学会」と、7月4〜5日に山梨県甲府市で行われた「第10回日本検査血液学会」参加記を紹介させていただきます。

日本サイトメトリー学会学術集会に参加して

.
第19回日本サイトメトリー学会が島根県松江市で6月20・21日と開催されました。

前夜より松江入りした私は学会前夜学会長招宴に飛び入り参加させて頂き、参加費なしの夕食に在り付けたのでした。お腹の空腹も満たされ、周りを見渡せば、「空気が違う?」理事の面々方であるとは認識していたものの、あまりにも高い年齢層に驚き、よくよく観察すれば、ここにいらっしゃるのは教授?あちらにも教授?こちらの方も皆様教授でいらっしゃいましたか、そんな訳で早々に食い逃げ退散と致しました。

 この学会は特別講演、ランチョンセミナー、特別企画、シンポジウム、ワークショップ、症例カンファレンスそして一般演題の7部門で構成されており、わたしは症例カンファレンスに参加させて頂きました。20日に行われた特別シンポジウム「アジアにおけるサイトメトリー研究の進歩」は、インド、インドネシア、中華人民共和国からお招きしての開催で、お金も然る事ながら、興味深い講演でしたが英語の受講のため断念し、駅構内のショッピング街でお買い物となってしまいました。

今回初めて参加させて頂いて思ったことは、現代の医療は、高度に専門分化されてきている中、正にサイトメトリー学会はその一旦を担って最前線を走っている分野であると感じました。また研究されている方はフローサイトメーターをいかに駆使して、分析解析して証明していくかが、この学会の凄いところであると再認識いたしました。そしてこの学会のマニアックな方々の世界を垣間見ることができ、身震いしながら身を引いて蚊帳の外で見物人を装う私でした。最後に初めて島根に来て宍道湖遊覧〜出雲〜石見銀山の珍道中おばさんの旅ができなかったが心残りでなりません。

文責(天理よろづ相談所病院 津田勝代)

第10回日本検査血液学会に参加して

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 平成21年7月4日(土)から5日(日)の二日間にわたり、日本検査血液学会が山梨大学甲府キャンパスで行われた。 1050人と多くの方が参加し大盛況であった.この学会はドクターによる特別講演,教育講演およびシンポジウムが充実し、なおかつテクニカルセミナー、ケースカンファレンス、一般演題、ランチョンセミナーと構成さていることが大盛況の要因だと思われる。さらに前年度発表された論文の中から“日本検査血液学会学術賞”を3人の方が受賞され、当日講演され、志気を高めている。検査血液学会は専門学会であり、知識の向上につながる事からも年々参加者が増加している要因だと思われる。

 今回、個人的に2つの目標がありました。1つは検査血液認定検査技師更新試験を受けることです。更新試験は試験合格後5年に1回あり、全員受ける必要がある。指定講演受講後試験があり。そのほかに、更新には学会参加、発表や論文による得点が必要である。この試験の目的は現在の実力を把握しておくということであり、受験すると合格になる。試験の結果は個人的には満足のいくものであった。

もう1つの目標は学会発表を成功させることであった。二日目の朝一番にも関わらずたくさんの方が聞きにきてくださり、染色体検査について少しでも多くの人に知っていただいたことは大きな収穫といえる。

教育講演では、2008年改定の新WHO分類の骨髄増殖性疾患の内容であった。また、今、私自身が測定を始めているJAK2 V617Fについての内容も聞くことができ、懇親会ではその先生とお話しする機会があり、今後も色々とご指導いただきたいと思います。

最後に、奈良県下で血液検査に携わっておられる方は、是非とも、日本検査血液学会に参加してください。必ず、皆様方の血液検査に対する視野が広がることをお約束します。

文責(天理よろづ相談所医学研究所 福塚勝弘)




奈臨技アウトドア同好会より お知らせ


奈臨技アウトドア同好会の夏のレクリェーションを下記の日程で実施します。

赤目渓谷を散策し心身ともにリフレッシュしましょう!!

会員同士の親睦を深め、また家族の方と一緒に楽しんで頂けるよう企画しましたのでたくさんの方の参加をお待ち致します。

実施年月日 平成21年9月6日(日)
場   所 三重県名張市赤目町長坂941  赤目四十八滝キャンプ場 TEL 0595-63-9666
参 加 者 技師会正会員、賛助会員および家族 定員45名
参 加 費 大人2,500円   小・中学生1,500円
温泉代は各自負担(大人900円、小人500円)
申し込み先 福利厚生部 橋詰まで電話かFAXでお申込み下さい
国保中央病院 中央検査室 TEL 0744-32-8800 FAX0744-32-8811
申込期日 申込期日は8月2.2日までと致します


【 ハイキング日程表 】
9:00
近鉄八木駅南口ロータリー前集合 バス出発
10:00
赤目四十八滝 ハイキング
オオサンショウウオ・大小様々な滝と森林浴
12:00
赤目四十八滝キャンプ場 バーベキュー
川遊びなど楽しんで下さい
14:30
赤目温泉 対尖閣
16:00
赤目温泉からバス出発
17:00
近鉄八木駅南口ロータリー前集合 バス到着





生涯教育研修会のお知らせ



グラム染色の依頼箋と報告書
『情報収集と情報提供のあり方とは』  〔 専門-20 〕

講 師 :田平 昭彦 会員 (平井病院)   中村 彰宏 会員(天理よろづ相談所病院)

日 時 :平成21年8月21日(金)18時30分〜20時00分 
会 場 :奈良社会保険病院 3階 会議室

担 当 :微生物検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
グラム染色を行う上で『依頼箋と報告書』は検査の起点と終点であり、そこに盛り込まれる様々な情報は、密度の濃い検査と効果的な感染症治療の為に重要な役割を果たします。微生物検査室の無い病院においても有効活用していただけるレイアウトを示させて頂き、又、実際の症例を用い『依頼箋と報告書』の実用例をお示しします。

【問い合わせ先】
小泉 章(奈良県立医科大学附属病院)Tel 0744-22-3051(3243)



初心者のための尿沈渣検査入門part2  〔 専門-20 〕

講 師 :下村 志帆 会員(県立医科大学附属病院)

日 時 :平成21年8月28日(金)18時30分〜20時00分 
会 場 :奈良県立医科大学 基礎校舎5階 実習室

担 当 :一般検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
前回に引き続き尿沈渣検査についての勉強会を開催いたします。今回は全自動尿中有形成分装置に関する情報やトピックスの講演、また、尿沈渣実習も実施いたします。

【問い合わせ先】
中村 彰宏 (天理よろづ相談所病院)  Tel 0743-63-5611(8665)
e-mail : nakamurium_a802@yahoo.co.jp



「DICの診断基準 〜DD,FDP,AT,TAT,PIC〜」 〔 専門-20 〕

講 師 :澤畑 一樹 氏(三菱化学メディエンス(株))

日 時 :平成21年8月21日(金)18時30分〜20時00分 
会 場 :県立奈良病院 2階 大会議室

担 当 :血液検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今年度第3回目のテーマとして「DICの診断基準〜DD,FDP,AT,TAT,PIC〜」と題してDIC診断基準を少しおさらいし、凝固線溶系の"線溶系"をより深く理解しよう!と考えています。是非この機会に凝固線溶検査の"線溶系"を再確認しませんか?

【問い合わせ先】
梅木 弥生(県立三室病院) Tel 0745-32-0505  (3230)
e-mail  umeki841@yahoo.co.jp



心臓超音波定期勉強会3〔 専門-20 〕
「平成21年度日臨技サーベイ検討会(心臓超音波)」 

講 師 :未定

日 時 :平成21年8月29日(土)14時00分〜15時00分 
会 場 :天理よろづ相談所病院 入院棟 地下会議室

担 当 :画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回は開催曜日が異なりますのでご注意下さい。6月に実施されました平成21年度日臨技フォトサーベイ(設問7から11)について、関連する症例も呈示しながら解説を行います。サーベイに参加された施設の方はお手持ちの資料をご持参ください。

【問い合わせ先】
松下 陽子(天理よろづ相談所病院)  Tel 0743-63-5611(8989)
e-mail : cp-us@tenriyorozu-hp.or.jp



腹部超音波定期勉強会2 〔 専門-20 〕
「平成21年度日臨技サーベイ検討会(腹部超音波)」 

講 師 :未定

日 時 :平成21年8月29日(土)15時30分〜16時30分 
会 場 :天理よろづ相談所病院 入院棟 地下会議室

担 当 :画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回は開催曜日が異なりますのでご注意下さい。心臓超音波にひきつづき同じ会場で行います。内容は今年度のフォトサーベイ(設問12から16)についての検討会です。問題は出来るだけご持参ください。また、サーベイ以外の症例検討も予定しています。

【問い合わせ先】
松下 陽子(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611(8989)
e-mail : cp-us@tenriyorozu-hp.or.jp



画像検査分野勉強会 〔 専門-20 〕
「経皮的血管形成術(PTA)治療の実際と、検査技師の関わり」 

講 師 :中川 義久 先生 (天理よろづ相談所病院 循環器内科)

日 時 :平成21年9月29日(火)18時30分〜19時30分 
会 場 :天理よろづ相談所病院 入院棟 地下会議室

担 当 :画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回の勉強会では血管治療をとりあげました。経皮的血管形成術(PTA)に関して、その治療適応と治療内容につきまして、天理よろづ相談所病院の中川義久先生に講義していただきます。超音波検査に携わる技師に期待したいポイントについてもお話いただけます。第一線でご活躍されている先生から、治療の実際と超音波検査とのかかわり合いなどを伺うことができる貴重な機会です。

【問い合わせ先】
松下 陽子(天理よろづ相談所病院)  Tel 0743-63-5611(8989)
e-mail : cp-us@tenriyorozu-hp.or.jp



BUN試薬の考え方〔 専門-20 〕

講 師 :猪田 猛久 会員(天理よろづ相談所病院 臨床病理部)

日 時 :平成 21年9月25日(金)18時30分〜20時00分 
会 場 :天理市立病院 5階会議室

担 当 :臨床化学検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
普段普通に使っているBUN試薬ですが、近畿分析研究会では昨年から今年にかけて3回に渡ってBUNの実験を行いました。BUNの試薬はどのような考え方、どのような過程で作られたものなのか実験結果を示しながら考察していきたいと思います。

【問い合わせ先】
猪田 猛久(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611  (7441)
e-mail : ida@tenriyorozu-hp.or.jp



呼吸器定期勉強会(3) 〔 専門-20 〕
−胸部CT・胸部レントゲンの見方と早わかり法−

講 師 :柴田 善行 講師(天理市立病院放射線科)

日 時 :平成 21年9月18日(金)18時30分〜20時00分 
会 場 :天理市立病院 5階大会議室

担 当 :機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
呼吸機能検査の一連として企画してみました。呼吸器の検査をする時に胸部レントゲンやCT写真などもみれれば一つの大きな情報となります。今回は、放射線技師の方をお呼びしておりますので、レントゲンやCTの見方、病巣の捕まえ方など肺を中心に分かり易く説明して頂きます。普段から疑問に思っていることにも答えていただけます。

【問い合わせ先】
吉田 和弘(済生会奈良病院) Tel 0742-36-1881 (334)
e-mail     sitsumontoiawase@yahoo.co.jp





*第14回 近畿輸血検査研修会のご案内*


テーマ:赤十字血液センターの検査を知ろう
会 期 平成21年10月3日(土):中級実技講習会
平成21年10月4日(日):講演会
会 場 1 中級実技講習会 
大阪市立大学医学部 5階 生化学実習室 
〒545-8586 大阪市阿倍野区旭町1−5−7 TEL 06-6645-2216(直通)
会 場 2 講演会
コスモスクエア国際交流センター 大会議室
〒559-6614 大阪市住之江区南港北1丁目7番5号  TEL 06-6614-8700 
懇親会・宿泊 コスモスクエア国際交流センター
〒559-6614 大阪市住之江区南港北1丁目7番5号  TEL 06-6614-8700
募集人数 中級実技講習会 63名   講演会 150名
受講料 2日間参加 25,000円(実習費、講演会費、宿泊費、懇親会費含む)
2日間参加 14,000円(実習費、講演会費)(宿泊なし、懇親会なし)
2日間参加 15,000円(懇親会、宿泊費、講演会費)(実技講習会なし)
1日目中級実技講習会のみ参加 10,000円
2日目講演会のみ参加 4,000円
申込方法 電子メールでの申し込みとなります。
「件名」を「近畿輸血検査研修会」とし1)参加形態(2日間参加宿泊あり、2日間参加宿泊なし、2日間参加実技なし、1日目実技のみ参加) 2)施設名 3)氏名 4)会員番号 5)所属技師会 6)連絡先電話番号 7)メールアドレスとし下記のメールアドレスまで申し込みください。
※但し2日目の講演会のみ参加の方は事前申し込みは必要ありません。
申込み先
kinki-yuketsu@mail.goo.ne.jp  
※ 9月5日までに参加の可否および受講料振込先を返信致します。その他問い合わせは件名を「近畿輸血検査研修会問い合わせ」として上記メールアドレスまで送信してくだい。メールが使用不可の方は以下へお問い合わせください。
06−6372−0675(大阪府済生会中津病院 深田恵利奈)
申込み受付期間 平成21年8月15日〜8月31日但し、定員になり次第募集を締め切らせて頂きます。
生涯教育点数 臨床専門 2日間参加30点 1日参加20点 会員証を忘れずに持参して下さい。
主催 近畿臨床検査技師会
担当 大阪府臨床検査技師会 輸血検査部門




第1 回京都臨床化学サマー研修会プログラム
〜生化学検査基礎講座〜
のご案内


【ねらい】 現代の生化学検査は、優れた自動分析装置、測定試薬および標準液を用いることにより、精度ならびに正確度が飛躍的に向上しました。反面、検査担当者は分析の理解を少々疎かにしてきたかもしれません。本研修会では、検査値が得られるまでのステップを理解するために、分析に関する基礎を学習します。
【会期】 平成21 年8 月30 日(日)9:00〜 (受付:8:30〜本社1階にて)
【会場】 堀場製作所(京都府京都市南区吉祥院宮の東町2) 本社2階大会議室

研修会内容

9:00〜9:10 開校式
9:10〜10:00 「試薬調製における緩衝液・界面活性化剤の使い方」
 松木 伸司 氏(和光純薬工業株式会社)
10:00〜10:50 「基質量測定の組立て」
大和 隆 氏(協和メデックス株式会社)
11:10〜12:00 「酵素活性測定の組立て」
新井 堅仁 氏(関東化学株式会社)
 12:00〜12:10 休憩(弁当配布)
12:10〜13:00 ランチョンセミナー「検査技師に要求される知識・技術」
高橋 浩 先生(ファルコバイオシステムズ総合研究所顧問)
13:20〜14:10 「免疫測定の組立て」
村野 俊夫 氏(三菱化学メディエンス株式会社)
14:10〜15:00 「生化学自動分析装置の仕組み〜特に比色部分〜」
雑賀 光一 氏(日本電子株式会社)
15:20〜16:10 「干渉物質の種類と影響の消去法」
南部 昭 技師(京都府立医科大学付属病院)
16:10〜17:00 「基質濃度および活性値計算の演習」
藤本 一満 技師(ファルコバイオシステムズ総合研究所)
17:00〜17:10 閉校式
.
【定員】 100名
【参加資格】 原則として都道府県技師会会員、検査技師養成学校学生
【受講料】 2,000 円(保険料、昼食代を含む)
【申込締切】 平成21 年8 月23 日(日)
【申込要領】

申込先メールアドレス宛に、都道府県名、施設名、会員番号、氏名を記入して送信して下さい。受講料は当日受付にてお支払い下さい。

【申込先】 株式会社ファルコバイオシステムズ総合研究所 藤本 一満
E-mail:k-fujimoto@mail.falco.co.jp  Tel:0774−46−2109




職 場 紹 介
「天理市民病院 検査室」



天理市民病院 検査室  山下 歌子

 R24を奈良に向かって走り、「天理教教会本部」の大看板を右折し、左に彩華ラ−メン、ユニクロ店を通過して次の信号を左折すると、前に5階立ての当病院が見えてきます。近鉄天理線からは、終点天理駅のひとつ手前の「前栽駅」で下車し、南へ数百メ−トル歩くと当院に着きます。

所在地  〒632−0072天理市富堂町300-11
診療科  内科 透析内科 外科 整形外科 産婦人科 耳鼻科 放射線科眼科 小児科(非常勤医師による診療) 各種健診

病院の理念  《患者様中心の医療を真心をこめておこなう病院》

二年前の夏に日本医療機能評価機構Ver.5に合格しました。その時に、医局検査室の理念として『患者様の身体に関わる医療情報の提供を、迅速にかつ正確に行います』と、掲げました。

現在、常勤の技師8名が3部署に分かれて日々勤務しています。
*検体および生理検査(耳鼻科検査も含む)に4名 (山下、花房、苗加、片岡)
*睡眠時無呼吸検査(取り付けから解析および外来治療のフォロ−全般)と超音波検査に3名 (千崎、伊藤、井田)  
*人工透析室において臨床工学技士として1名 (松村)

 昨年8月に2階に「健康管理センター」が開設され、H20年度から始まった特定健診をはじめ、人間ドック、政府管掌、一般健診など健康診断全般にわたり実施しています。外来患者様の診察前検査をはじめ、健診業務においても当日の検査結果を見ての診察体制を行っています。特に午前中は病棟、外来、健診と、至急至急に追われて時間を気にする毎日を送っています。また睡眠時無呼吸におきましては、奈良県で唯一の認定施設であります。現社会を反映して、いびきは元より睡眠障害全般に渡って検査を実施しています。4階に専用のセミダブルベットを設置した個室を、3部屋用意しています。今年で丸二十年を経過した人工透析室におきましては、専属の臨床工学技士1名と検査技師も兼任の技師1名とで、30名近い患者様の対応に当たっています。
 公的病院の経営状況が問われる昨今ですが、当院は、昨年に職員全員を対象にした現状報告と、それを改善するためのプランを立てました。今年度からは、改革プランに向けて一歩踏み出して行かねばなりません。検査においては、勤務体制を早出(1時間)、通常勤務、時差(11:45〜20:30)の3部に分かれて出勤し、時間外の削減に取り組んでいます。当直および休日出勤、その代休と少ない技師の間でシフトを組んで日々の対応に努めています。職員異動の少ない高齢化する職場でしたが、昨年に一人今年に一人、常勤の新採用を得て若返った検査室となりました。上記3部署における更なる充実が望まれています。

 天理市民の年一度の健康管理所として、またホームドクターとして気軽に診察に来院して頂けるよう、一同が、明るく優しく丁寧な対応を心がけています。

左)4階個室にて
(睡眠時無呼吸及び睡眠障害全般の検査室)
(右)1階検査室にて




** コラム ** 
「いまどきのパソコン事情」 

第6話
「ファイルが開けません」??


天理よろづ相談所 医学研究所 第1研究室 大林 準

 パソコンのウイルスのお話が一段落しましたので、ちがう話題を考えていたところ、当研究室に、「メールでWordの書類をもらったんだけど、ファイルが開かないんです。困りました・・・」と言って、来客がありました。そのファイルを見てみるといままでのWordと少しアイコンの形が違います。そうです。持って来られたのは、「Word2007」で作製された書類だったのです。

 いまや、私たちの職場では、マイクロソフト社のOffice、なかでも「Word」「Excel」「Powerpoint」が無いと仕事になりません。それほどひんぱんに使用するソフトなのですが、マイクロソフト社は、2007年に発売開始した、Office2007からファイルのフォーマットを(予告も無く)大幅に変更したのでした。

 この形式は、「Open XML形式」と言われるXMLベースのファイル形式(仕様が一般に公開されているものであり、マイクロソフトはOpenXMLを国際的な標準化規格とする努力を続けてきた)で、従来のOffice97から2003までのOfficeとは互換性がありません。つまり、Office97から2007では、Office2007を開くことはできなくなってしまったのです。拡張子も、Wordは .docから.docxに、Excelは .xlsから .xlsxに、Powerpointは .pptから .pptxへ変更されています。

 「なんてことをするんだ!」というのが、私の率直な感想ですが、現実問題として、いまはOffice2007しか購入できません(Office2003はほとんど販売されていません)し、なんとか対応をしなければなりません。では、2つのパターンで対応策を提案させていただきます。

1)Office2007を使用で、他の誰かにファイルを渡す時は・・・
例えば、Word2007の場合、作成が終了したWord書類を保存する時に、「名前を付けて保存」を選び、「Word 97-2003文書」を選択する。こうすれば、全てのバージョンのWordで開くことができます。

2)Office2000・2002・2003を使用で、Office2007書類を受け取った場合は・・・
使用しているパソコンに、あらかじ「Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック」をダウンロードし、インストールしておく。あとは、Office2007書類をダブルクリックするだけで開くことができます。この互換パックは、インターネットのマイクロソフト社のホームページから入手することができます( ファイル名は「FileFormatConverters.exe」です)。MacintoshでOffice2004をお使いの場合は、同じくマイクロソフト社のホームページから「Open XML File FormatConverter for Mac 1.0」をダウンロードしましょう。 

以上のどちらかの方法で、とりあえずは乗り切れると思います。まだ導入されていないかたは、もしものためにインストールしておくと、役に立つかもしれませんね。


Windows用「Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック」はこちらのページ

Macintosh用「Open XML File FormatConverter for Mac 1.0」はこちらのページ]

<お知らせ>

コラム第1話から第5話をまとめた、USBメモリウイルス対処法のまとめのページ」を作製しました。Avast!をインストールするとWindowsがシャットダウンしなくなる現象への対処法などの項目も追加しております。ご参考になさってください。サイトは「こちら」です。




***  ちょっと一息  *** 



 今月の広報からのちょっと一息は私の番なのですが、新型インフルエンザもマイケルジャクソンの報道もあまり聞かなくなり、これといって書くことがないので先日、第10回日本検査血液学会で行った山梨県についてふれようと思います。学会報告の難しい話は天理医学研究所の福塚氏に任せるとして、私はわずかな時間ですが観光したことを書こうと思います。

人生初の山梨県となったわけですが、若干曇っており富士山を拝むことはできませんでした。しかし、学会場付近には武田神社などいたるところに、武田信玄ゆかりの名所があり、町中にも「疾きこと風の如く 徐かなること林の如し 侵掠すること火の如く 動かざること山の如し」で知られる風林火山の旗も目にすることができました。甲斐の国は、四方を山脈に囲まれ、名将、武田信玄もこの天然の要塞にて守りを固めつつ、この山脈を越えて越後の上杉攻めや三河の徳川攻めを行ったのだと思うと、感慨深い気持ちを味わうことができました。中でも歴史上の名勝負といわれる、川中島の戦いは武田信玄と上杉謙信が相まみえた“龍虎一騎打ち”や武田勢の“啄木鳥戦法”など劇的な事柄が多く、以前大河ドラマにもなったことから、歴史ファンならずとも好きな人は多いと思います。この名場面の概略ですが、武田信玄は軍師・山本勘助が提案した部隊を二分し(啄木鳥が木の反対側を叩いて餌となる虫をおびき出すのを真似た)上杉軍を攻めようとします。一方、謙信は海津城から上がる煙が多く昇っていることに気づき、武田軍に動きがあることを察知します。その後両者とも引くに引けず、八幡原で鉢合わせした武田軍と上杉軍の決戦が始まります。混戦の間を縫って武田本陣に突入した大将、謙信は、信玄に愛刀を四度に渡って振るったものの、信玄は軍配ですべて受け止めてしまったといわれています。何とも絵になりすぎているドラマチックな出来事でしょう。最近、歴ドル(歴史好きのアイドル)も登場し、大河ドラマも大ヒットなど歴史ブームが到来しているので、私も日本史を勉強したいなと感じました。その他にもホテルの近くには甲府城があり、武田家ゆかりの城だと思って眺めていたのですが只今、原稿を書きながらインターネットで調べてみると、どうやら武田家滅亡後、豊臣秀吉の側近の大名が築城したらしくがっかりでした。

と歴史に思いをはせながらも、やっぱり一番だったのは山梨のワインでした。普段、1,000円以下のものしか飲んでいないせいか、懇親会会場ではひたすら飲みまくってしまいました。観光もご当地のグルメも楽しむことができた2日間でした。とりとめもない編集後記となりました。勉強するのも大切ですがこのように観光やご当地のグルメも学会出張の一つの醍醐味だと思います。今後も一生懸命学会で勉強しつつ、一方、参加したご褒美と思ってわずかな時間でも楽しめたらいいですね。

文責 広報委員 永井 直治




特定検診検査入門が出来上がりました


各施設に1冊配布されます




奈臨技行事予定(8月)

新型インフルエンザの流行により、開催の延期などが予想されます。
行事参加前にはホームページで変更の有無をご確認下さい。


8月

行事(略)

担当

7月

行事(略)

担当

1

 

16

 

2

 

 

17

 

3

 

 

18

 

4

 

 

19

 

5

 

 

20

心電図定期勉強会

機能

6

 

 

21

グラム染色の依頼箋と報告書
DICの診断基準

微生物
血液

7

 

 

22

.

8

 

 

23

 

9

 

 

24

 

10

 

 

25

 

11

 

 

26

 

12

 

 

27

 

13

 

 

28

初心者のための尿沈査検査入門part2

一般

14

 

 

29

心臓超音波定期勉強会3
腹部中音波定期勉強会2

画像

15

 

30

 

 

 

 

 

31

 

*大阪府臨床衛生技師会の行事予定はホームページを参照してください*
www.osaka-amt.or.jp




本格的な夏に入り暑い毎日が続いています。

テレビなどで海や山などでの死亡事故の報道が目立ちます。夏のレジャーに行かれる時はくれぐれも気をつけてください。

第50回近畿医学検査学会の実行委員会も開催され、いよいよ本格的に始動開始です。

広報一同




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 いつも奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ努力しておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、優良ホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、TEL/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)TEL/FAX 0743-63-5611 E-mail: info@naraamt.or.jp



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