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奈臨技ニュース
平成23年 5月号
第204号 2011年 5月 1日

* 平成23年度第1回総会出席のお願い(新定款案提出) *


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平成20年12月に公益社団法人制度改革関連の新3法が施行され、当会も5年以内に「公益社団法人」または「一般社団法人」に移行しなければなりません。 

現在の奈臨技は、新しい法人格への移行登記をしていない「特例社団法人」であり「公益社団法人」または「一般社団法人」に移行しなければ解散となります。この移行申請には新法に沿った定款が必要です。奈臨技は平成21年度第2回総会においてより高い公益性を目指し、社会的な認知、信用、地位を高められる公益社団法人への方向性が議決され、公益法人化準備委員会を発足し対応を進めてきました。

平成21年度第2回総会後、公益法人取得に向けて公益法人準備委員会により対応を進め、公益法人取得が技師会活動に如何なる有益性と取得のためどのような事業負担が生じるのか情報を整理し、公益法人取得を前提とし調査してきました。しかし、奈臨技の事業予算のうち公益事業活動予算比率50%以上を継続していくことはかなり困難であることが明らかとなってまいりました。この事より、先ずは一般社団法人への移行とし会計処理等を含めて馴らし運転をしたあとに、公益社団に申請することも視野に入れつつ進めたいと思っています。

定款の変更は「公益社団法人」、「一般社団法人」何れを選択するにしても必要であり、この定款の変更には総会員の4分の3以上の同意が必要です。

今後の奈臨技を作る大切な第一歩です。

平成23年5月15日開催されます第1回総会には、全ての会員の皆さまが出席下さり本総会での議論を切に希望いたします。

なお、総会議案書は総会の2週間前までには皆さまのお手元に届くよう発送させていただきます総会にご持参下さい。また、業務等で出席できない方は、必ず委任状の提出をお願いいたします。
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* 公益法人制度法改正による新制度への対応について(総会議案) *

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1) 新法人申請時における奈臨技の団体名変更の案について。 

平成17年、法改正により臨床検査技師、衛生検査技師等に関する法律より臨床検査技師等に関する法律と改題されたのを受け、新法人申請にあたり当会の名称を奈良県臨床検査技師会としたい。

2)一般社団法人奈良県臨床衛生検査技師会の定款案について

一般社団法人奈良県臨床衛生検査技師会の定款が新たに必要であり、一般社団法人奈良県臨床衛生検査技師会の定款案を、公益法人インフォメーションにある政府作成の定款変更案に基づき作成した。

(文責 組織法規部  延命孝也・枡尾 茂)

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* 委任状には必ず被委任者名(一任する出席者)を明記してください *



** 第28回奈良県医学検査学会のご案内 **



期  日

平成23年5月15日(日曜日)午前9時30分
会  場 奈良県立医科大学 厳橿会館 3階研修室
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プログラム

【一般演題】

・当健診センターにおける 便Hb・Tf同時測定の有用性についての検討
奈良県健康づくりセンター      山口 美貴
・ルミパルスG1200導入における基礎的検討
県立医科大学附属病院 中央臨床検査部  谷口 恵理
・医療従事者に関する一考察 -人とのかかわりを重視した医療に向けて-
県立三室病院  臨床検査部   岡 美也子
・予備脱水法の効果
県立医科大学附属病院 病理部   加藤 順子
・当院で分離されたE.coliおよびP.aeruginosaにおける薬剤感受性の動向
県立医科大学附属病院 中央臨床検査部  宇井 孝爾
・長期精度管理の実施状況と課題
天理よろづ相談所病院 臨床病理部  倉村 英二
・IgG 4測定が診断に有用であった硬化性胆管炎の1症例
県立五條病院 中央臨床検査部  中島 久晴
【紹介】
・精度保証施設認証制度について
天理よろづ相談所病院 臨床病理部  猪田 猛久
【緊急講演】
・東日本大震災 奈良県医療救護班 医療救護隊に参加して

天理よろづ相談所病院 臨床病理部  嶋田 昌司

【特別講演】
・本邦で広く共有できる基準範囲の設定
天理よろづ相談所病院 臨床病理部  山本 慶和

*多数のご参加お待ちしております

*奈良県医学検査学会終了後、同会場にて、「平成23年度 第1回総会(平成22年度事業報告・決算)」が開催されます(13時30分-14時30分)。会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。
          




** 今後の行事予定(奈臨技関連) **


第28回奈良県医学検査学会 平成23年5月15日 (日):奈良県立医科大学
平成23年度第1回奈臨技総会 平成23年5月15日 (日):奈良県立医科大学



生涯教育研修会のお知らせ


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H2O2-POD反応系にまつわる話 〔 専門-20 〕

講 師 :猪田 猛久 会員(天理よろづ相談所病院)

日 時 :平成23年5月20日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :奈良社会保険病院 3F会議室

担 当 :臨床化学検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
近畿分析試薬研究会では共存物質の影響と題して、H2O2-POD反応のビリルビンの影響について検討しました。色素量、酵素量を変えたりして若干の知見を得ましたので、報告したいと思います。

【問い合わせ先】
猪田 猛久(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611 (7439)
e-mail  ida@tenriyorozu.jp



超音波定期勉強会2 「心エコー検査スタートアップ」 〔 専門-20 〕

講 師 :高橋 秀一 会員 (天理よろづ相談所病院)

日 時 :平成23年5月31日(火)18時30分〜19時30分
会 場 :天理よろづ相談所病院 入院棟 地下会議室

担 当 :画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
心機能の基礎および心エコー検査の基本を概説します。また、症例なども歓迎します。ビデオ等の資料をご持参下さい。

【問い合わせ先】
松下 陽子(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611 (8989)
e-mail  cp-us@tenriyorozu.jp



期外収縮を知ろう〔 専門-20 〕

講 師 :酒井 春雄 会員(土庫病院)

日 時 :平成23年6月10日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :県立医科大学附属病院 中央臨床検査部技局(3階)

担 当 :機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回は、期外収縮についての勉強会です。日常の検査の中でもよく見かける不整脈で上室性や心室性のものがあり、また処置の必要なものから経過観察でいいものまで様々で検者の判読(判断)が必要になってきます。心電図に従事している方や初心者の方にもお勧めの内容になると思います。

【問い合わせ先】
井田 淳(天理市立病院) Tel 0743-63-1821 (120)
e-mail  tenriharupapa@yahoo.co.jp

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下記の研修会は、印刷配布版「奈臨技ニュース」に未掲載の研修会です。関係各位の皆様に多大なご迷惑をおかけいたし、誠に申し訳ございません。お近くの会員の皆様にお知らせいただけましたら幸いです。

 
不規則抗体検査の基礎知識〔 専門-20 〕

講 師 : 大前 和人 会員(済生会中和病院)

日 時 :平成23年5月27日(金)18時30分〜20時00分 
会 場 :天理よろづ相談所病院 外来棟5階中会議室

担 当 :輸血・移植検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
基礎シリーズ第2回目として「不規則抗体検査の基礎知識」を行います。
輸血検査の中では特にこの検査が一番 key pointとなります。
日頃日当直でしか携わらない方・新しくローテーションで輸血検査に配属された方など、不規則抗体検査を基礎から説明していただきますので、どうぞご参加ください。

【問い合わせ先】 
市立奈良病院 松本 克也
TEL 0742-27-9502(内線191)





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平成23年度奈良県臨床衛生検査技師会精度管理調査のご案内

今年度も臨床検査の精度管理の向上を目指し、精度管理調査を実施致します。 積極的にご参加頂きますようお願い致します。
今年度より新たに生理部門も設けました。また、臨床化学、血液の一部項目において評価判定対象となります。

こちらの平成23年度精度管理調査をご覧ください
(クリックしてください)
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***  ちょっと一息  *** 


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 白血球像観察時にlarge granular lymphocytes(LGL)を見かけることがあるが、LGLが増加するCML治療薬のダサチニブの文献があったので紹介したい。

 2001年に臨床導入されたBCR-ABL阻害薬イマチニブにより、CMLの予後が飛躍的に改善された。8年間の臨床試験(IRIS)報告ではイマチニブの長期有効性や安全性が確認されたが、17%に細胞遺伝学的寛解(CCyR)を一度も達成できず、15%はいったん達成したCCyRが消失し、これを合わせた32%がイマチニブ抵抗性と考えられた。又、5%は副作用のためイマチニブを中止されており、イマチニブの恩恵を享受できるのは約6割の患者にすぎない。このようなイマチニブ抵抗性や不耐容の患者を救済する救世主として第2世代チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)ダサチニブおよびニロチニブが登場した。

 2009年3月に上市されたダサチニブは、in vitoroにおいてイマチニブの300倍以上のBCR-ABLチロシンキナーゼ阻害活性を有し、SRCファミリー・キナーゼを含む多様なキナーゼ阻害作用を併せもつマルチキナーゼ阻害薬である。さらに、血中濃度半減期が4〜5時間と他のTKIより著しく短いにもかかわらず1日1回の投与で効果を示すことや、LGLの誘導により腫瘍免疫効果が上乗せされる可能性が示唆されるなど、大変ユニークな特性を有している。一方で、他のTKIにはあまりみられない有害事象、例えば胸水や消化管出血が発現することもあり注意を払う必要があると述べている。

 実際症例では、ダサチニブ投与開始後、14日目を過ぎた頃からリンパ球の実数値が増加をはじめ、形態学的に約半数がLGLであった。表面マーカーの結果も同様でCD56及びCD16陽性細胞のNK細胞由来の細胞と考えられた。さらに30日目から100日目にかけてLGLが増加し、それとともに胸水の貯留を認めたがCCRに達成している。LGL増加のメカニズム等はまだ不明である。日常検査の白血球像は、現在分析装置の結果で報告することが多く細胞形態を見逃しやすいが、注意深く観察する事の必要性が問われていると思う。

(文責 県立医科大学附属病院 倉本 智津子)

文献:ダサチニブ症例集 1 (ブルストル・マイヤーズ株式会社) 
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奈臨技行事予定(4月)


5月

行事(略)

担当

5月

行事(略)

担当

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5

 

 

20

H2O2-POD反応系にまつわる話

臨床化学

6

 

 

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9

 

 

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10

これから骨髄検査を始める・・

血液検査

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27

 

 

13

当直時(緊急時)の.心電図・・・

機能検査

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29

 

 

15

奈臨技学会・H23年度第1回総会

 

30

 

 

31

超音波定期勉強会2

画像検査

行事参加前には当ホームページで変更の有無をご確認下さい。


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いつの間にか満開に咲き誇っていた桜も葉桜となり、世の中はいつもとは違ったGWを迎えようとしています。

あの大地震から50日。度重なる余震、原発問題、先の見えない被災地・被災者の復興…事態は更に深刻さを増す中、『自粛』という言葉をよく耳にします。“こんな時に被災地の人々に悪いから…”などといった配慮からなのでしょうが、ちょっと違うなという気がしませんか?

こんなに『ことば』の持つ力がクローズアップされている今だからこそ、少し『ことば』に敏感になって相手の心と触れ合っていければと思います。

広報一同 



携帯ホームページ始めました!


奈臨技IT委員会

日頃は、奈臨技ホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。奈臨技IT委員会です。

昨今は、携帯電話が普及し、携帯電話で情報を得るというかたが増えてまいりました。また、会員のみなさまから、「携帯のホームページはないの?」や「今日の研修会の会場や時間は携帯から見ることはできないの?」などのお声をいただいており、IT委員会でも、携帯電話から気軽にアクセス出来るページを以前から作製したいと考えておりましたが、延び延びになっておりました。

このたび、まずは生涯教育研修会の情報を中心に、携帯電話用ホームページを作製いたしましたので、一度アクセスしていただけますようお願いいたします。              

HPアドレスは、http://naraamt.or.jp/mobile/index.html です。

また、右のQRコードからもアクセスできますので、ぜひ、ご利用下さい。よろしくお願い申し上げます。



* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、TEL/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    E-mail: info@naraamt.or.jp




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