奈臨技ニュース

奈臨技ニュース
平成24年 5月号
第216号　2012年 5月 1日

ご挨拶

奈良県臨床衛生検査技師会会長　宗川義嗣

日頃の奈良県臨床衛生検査技師会活動へのご協力、誠にありがとうございます。今年は理事改選の年にあたり、役員の交代がありましたのでご報告させて頂きます。（下記参照）

さて、当技師会のこの数年は、第50回近畿医学検査学会の担当、設立55周年記念式典、法人改革による移行準備、さらには新近臨技と関西支部の設立など対外的に大変忙しい会務に追われてきました。
法人移行は残っていますが前任の山本会長の指示と会員の皆様の協力のもと大過なく終えることができましたことを大変うれしく思っています。
私は、渉外担当副会長として、組織の強化と他団体との連携を進める役務でありましたが、当会の組織としましては、法人改革による日臨技体制の変更に翻弄され、日臨技および近畿地区関連では会員の皆様に大変ご迷惑をおかけしていたと思います。
私の任期中に奈臨技の法人移行、組織の改変・強化、日臨技との連携の回復を主な目標として進めてまいります。まだしばらくご不便をお掛けするとは思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

一方、職能団体としては、すべての会員の知識・技術の向上を図る努力をし、地域医療への貢献を目指します。
さらに県や関連医療団体と臨床検査に関する協議会を設立し、検査の適正利用の普及と標準化を推進していきたいと思います。
これらの積極的な活動は、臨床検査技師の認知度の向上と社会的地位の確立、医療界での存在意義をさらに高めることに繋がると確信しています。

日臨技との関係につきまして、日臨技は会員との直接的な関係を強く推し進めることにより、間に位置していた奈臨技（地臨技）との連携が日臨技および会員の双方に対し希薄化しました。
事務的な入会・変更・会費納入が便利になった部分と不便な部分があり、また会員への情報が日臨技から発信されてはいるものの、会員側がうまく引き出せない・大量の情報から必要な分を抽出しにくいなどの問題点がありました。
これらの点はニュース・ホームページ等で奈臨技から再度発信できるように進めてまいりますので、これらの情報を注意深く見ていただけますようお願い致します。

至らない点も多いかと思いますが、精一杯活動していきたいと思っています。ご支援とご協力を重ねてお願い申し上げます。

平成24・25年度(社)奈良県臨床衛生検査技師会役員名簿

よろしくお願い致します。何でも気軽にご相談下さい。

＊＊＊　奈臨技事務局からのお願い　＊＊＊

1．奈臨技第1回総会の出席をお願い致します。出席できない方は、委任状の提出をお願い致します。

2．会費未納入の方、振り込みをお願いします。新入職員の入会も勧めて下さい。（保険面で有利）

3．日臨技第1回総会（５月26日）の委任状(議決権行使書)の提出をお願いします（書面表決が可能）。提出率が規程に達しないと総会が成立しません。折角、会員の皆様のご協力のもと選挙にて会長候補となった宮島氏と理事候補者を承認できなくなります。日臨技改革への一歩を大切に！
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＊＊　第29回奈良県医学検査学会のご案内　＊＊

期　　日

平成24年5月20日（日曜日）9時～

会　　場　奈良県立医科大学　臨床第一講義室
（会場が変更になりました。ご注意ください。）

特別講演
『台風12号災害を経験して』
____________五條市消防本部　五條市消防署　大塔分署　救急救命士　竹本慎哉先生

ランチョン
セミナー『学術活動の現状と課題』
_____________________天理医療大学　　山本慶和

一般演題
血液培養から分離したＣａｎｄｉｄａ属の感受性検査の検討
_____________________小宮山妙恵果　　奈良県立医科大学附属病院

3次元経食道心エコーが僧帽弁逸脱症の部位診断に有用であった3症例
_____________________吉村佳子　　奈良県立医科大学附属病院

知的財産（著作）権について、もっとよく知ろう
_____________________高部弘司　　近畿大学医学部奈良病院

小児の肺機能予測式に関する検討
_____________________高谷恒範　　奈良県立医科大学附属病院

スパイロメトリーにおける１回換気量と体重の関係
_____________________勝田唯　　天理よろづ相談所病院

キャピラリー電気泳動（Sebia社minicap）の使用経験
_____________________宮原由美　　奈良県立医科大学附属病院

組織推定に苦慮した乳腺髄様癌の一症例
_____________________辻野秀夫　　奈良県立三室病院

　(4月20日現在　一般演題　７題　発表順は未定です)

＊多数のご参加お待ちしております
（引き続き第１回奈臨技総会が行われます）

＊＊　平成24年度　第１回奈良県臨床衛生検査技師会総会　＊＊
（平成23年度事業報告および決算）

期　　日

平成25年5月20日（日曜日）1時半～2時半

会　　場　奈良県立医科大学　臨床第一講義室
（会場が変更になりました。ご注意ください。）

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多くの会員の皆さまの参加をお待ちしています。
なお、当日出席できない方は、必ず委任状の提出をお願いいたします。
＊　委任状の提出は必ず委任者を明記してください　＊
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＊多数のご参加お待ちしております

＊　関西支部より　＊

　日臨技は過去2回総会が開催できませんでした。委任状が集まらないと総会が開催できませんので、総会成立にご協力下さい。今回は議決権行使ができる用紙が送られてきます。

会員の皆様は総会議案書を良く読み、必ず郵送して下さい。

1.　総会開催の必要性
5月26日は、新法人初めての総会です。重要案件の一つは、新役員の承認です。仮に先の総会同じく、委任状が集まりませんと、新役員を承認できません。承認まで現職理事が代行します。

2.　書面表決の採用
5月26日の委任状の送付は、今までとは違い、書面表決となるため、Ａ４サイズ書面で送られます。

新役員個々に信任を問うため、従来のサイズより大きくなります。
発送は、4月23日以降に総会議案と一緒に送られます。
締め切り期日は5月25日午後5時までです。

＊　日臨技会長選挙の結果　＊

当選者得票数
16,278票

宮島　喜文

次点者得票数
5,963票

高田　鉄也

（有効投票数　22,241票）

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白紙票 367票

無効票 236票

（無効投票　603票）

生涯教育研修会のお知らせ

不規則抗体の基礎知識         〔専門-20 〕

講師：原邦雄氏 (和光純薬工業株式会社)

日時：平成24年5月11日（金）18時30分～20時00分
会場：天理よろづ相談所病院　入院棟　地下会議室

担当：輸血・移植検査分野（生涯教育研修：専門－20）
会費：無料（非会員：500円）　　

【要旨】
不規則性抗体について試験管法とカラム凝集法の考え方の違いを中心に基礎知識やコツです。日頃疑問に思っていることや日常業務での問題点を解消してもらえればと考えております。

【問い合わせ先】
松本克也(市立奈良病院）Tel 0742-27-9502 (191)　　e-mail   sdnmp920@yahoo.co.jp

血尿と膿尿の見方・考え方、
全自動尿統合分析装置の活用について　〔専門-20 〕

講師：中村彰宏会員 (天理よろづ相談所病院)、延原崇之氏　（アークレイマーケティング株式会社　学術センター）

日時：平成24年5月24日（木）18時30分～20時00分
会場：天理よろづ相談所病院　外来診療棟　５階中会議室

担当：一般検査検査分野（生涯教育研修：専門－20）
会費：無料（非会員：500円）　　

【要旨】
尿沈渣検査の最も基礎成分である赤血球と白血球がテーマです。また、最近話題の全自動尿統合分析装置の内容も盛り込んでいますので、今年就職された新人の方も多数ご参加ください。

【問い合わせ先】
中村彰宏(天理よろづ相談所病院）Tel 0743-63-5611 (8665)
e-mail   nakamurium_a802@yahoo.co.jp

グラム染色の基礎から臨床へ提供できる情報〔専門-20 〕

講師：佐野麗子会員 (県立医科大学附属病院)

日時：平成24年5月25日（金）18時30分～20時00分
会場：変更になりました。ご注意ください。
＿＿＿＿×奈良医大附属病院　中央臨床検査部　技局（3階）から
＿＿＿＿○奈良県立大学厳橿会館 2階研修室1　に変更。

担当：微生物検査分野（生涯教育研修：専門－20）
会費：無料（非会員：500円）　　

【要旨】
講師が長年培われた経験と知識の伝達講演会です。グラム染色の基本と重症感染症における情報発信の仕方がポイントで、実際の写真を用いての講義です。

【問い合わせ先】
福田砂織(天理よろづ相談所病院）Tel 0743-63-5611 (8665)
e-mail   tenribaikinman@yahoo.co.jp

試薬の実態を知る（１）　CK-MB　       〔専門-20 〕

講師：高笠信之氏 (関東化学ライフサイエンス部)、中尾友作氏 (シノテスト　研究開発部）

日時：平成24年5月25日（金）18時30分～20時30分
会場：県立医科大学附属病院　中央臨床検査部技局

担当：臨床化学検査分野（生涯教育研修：専門－20）
会費：無料（非会員：500円）　　

【要旨】
複数のメーカーが同一項目の試薬を発売している中で、同時にそれぞれの特徴等を聞く機会は、少なかったと思います。「試薬の実態」を知ると言うテーマで、基礎から試薬開発までの経緯、データの見方などを一緒に勉強していきたいと思います。その１回目は、CK-MBについて従来法（関東化学）とミトコンドリア由来のCKを阻害する方法（シノテスト）を、各メーカーの方に説明していただきます。

【問い合わせ先】
倉田主税(県立医科大学附属病院）Tel 0744-22-3051 (3239)
e-mail   ckurata@naramed-u.ac.jp

超音波定期勉強会1　「心エコーの基本断面と解剖」   〔専門-20 〕

講師：森嶋良一会員 (県立医大附属病院)

日時：平成24年5月31日（木）18時30分～19時30分
会場：県立医大附属病院　中央臨床検査部技局

担当：画像検査分野（生涯教育研修：専門－20）
会費：無料（非会員：500円）　　

【要旨】
今回は医大で開催します。これから心エコーの検査を始めようとされるかたにもわかりやすいように、基本からお話ししていただきます。

【問い合わせ先】
松下陽子(天理よろづ相談所病院)Tel 0743-63-5611 (8989)

きれいにとれる呼吸機能検査（ＶＣ・ＦＶＣ）　〔専門-20 〕

講師：山中雅美会員 (県立医科大学附属病院)

日時：平成24年6月8日（金）18時30分～20時00分
会場：県立医科大学附属病院　中央臨床検査部技局

担当：機能検査分野（生涯教育研修：専門－20）
会費：無料（非会員：500円）　　

【要旨】
今年度も『きれいにとれるシリーズ -スパイロ篇-』を開催します。呼吸機能検査は、検者と患者様とのコミュニケ-ション・意思の疎通が重要ですが、検査するにあたっての患者様への説明方法、誘導の仕方などについて実習を含めての講義です。初心者の方、これから担当される方にもお勧めです。

【問い合わせ先】
井田淳(天理市立病院）Tel 0743-63-1821 (120)
e-mail   tenriharupapa@yahoo.co.jp

「検体検査に必要な画像検査の知識、画像検査に必要な検体検査の知識　リンパ系腫瘍を中心に」〔専門-20 〕

講師：永井直治会員 (天理よろづ相談所病院)

日時：平成24年6月27日（水）18時30分～20時00分
会場：天理よろづ相談所病院　入院棟　地下会議室

担当：画像検査・血液検査分野（生涯教育研修：専門－20）
会費：無料（非会員：500円）　　

【要旨】
画像検査と血液検査の分野合同勉強会です。リンパ系腫瘍をとりあげ、超音波、MRI、CT、FDG-PET等の画像検査と、骨髄やリンパ節の形態像、FCM、遺伝子検査等の検体検査を対比しながら解説します。

【問い合わせ先】
松下陽子(天理よろづ相談所病院）Tel 0743-63-5611 (8989)
e-mail   cp-us@tenriyorozu.jp

平成24年度奈良県臨床衛生検査技師会統一精度管理調査のご案内

今年度も臨床検査の精度管理の向上を目指し、精度管理調査を実施致します。
積極的にご参加頂きますようお願い致します。
なお、本年度は日臨技精度管理事業・データ標準化事業システム（JAMTQC）を使用してwebによる回答を実施する予定です。
詳細は試料送付時の手引きに記載します。

〈実施分野と項目〉.

臨床化学	LD,ALT,AST,ALP,AMY,ChE,Ca,P,BUN,CRE,T-BIL,D-BIL,Fe,Na,K,Cl, Glu,T-CHO,HDL-CHO,LDL-CHO,TG,TP,Alb,γGTP,CK,UA, CRP, 免疫グロブリン，補体蛋白，ＨｂＡ１ｃ
免疫血清	梅毒TP抗体，HBs抗原，HCV抗体，CEA(2point)，PSA(2point)
血液	WBC,RBC,Hb,HT,PLT、MCV、MCH、MCHＣ、ＰＴ, PT％,　ＩＮＲ,APTT，フィブリノーゲン
微生物	グラム染色，細菌同定，薬剤感受性試験，臨床に対する報告コメント
一般	尿定性，尿蛋白定量，尿糖定量，フォトサーベイ(web表示)
輸血	ＡＢＯ血液型，Ｒｈ血液型，不規則性抗体
細胞診	フォトサーベイ（web表示）
病理	染色サーベイ
生　理	本年は実施しません（実技講習会を一年間通して開催することで技術レベル向上を図る）

申込方法	日臨技HP（日臨技精度管理調査）から申し込みください。（詳細は別紙）
申込締切	5月31日（木）当日消印有効＊締切日は期限厳守でお願いいたします
参加費	会員施設（賛助会員を含む）：2,000円、非会員施設：15,000円前納制とし、入金をもって受付とします。登録衛生検査所も同額。
試料及び手引書送付日	7月3日（火）
サーベイ報告締切日	7月20日（金）
検討会	各分野別に行います。詳細は後日の奈臨技ニュースで連絡致します。
報告書等の取り扱い	１）参加施設に報告書・参加証を送付致します。２）結果の解析・解説は、奈良県臨床衛生検査技師会学術部が担当します。３）報告書には参加施設名を記載しますが、結果には施設名は記載しません。４）奈良県内登録衛生検査所の提出データにつきましては、施設宛結果報告書を作成し、奈良県臨床検査精度管理委員会へ報告させて頂きます。５）ＨＰへの掲載も予定しています。
評価	標準化事業の対象項目（臨床化学、血液の一部）について評価を行います
問い合わせ先	〒632-8552　天理市三島町200　天理よろづ相談所病院　臨床病理部奈臨技精度管理事業推進委員会事務局　嶋田昌司 TEL：0743-63-5611（内線7441） mail：poctenri@tenriyorozu.jp ＊新規に参加希望の施設は、受付登録・申込書送付等の関係上、必ず5月11日までに上記事務局まで連絡をお願いします。

奈臨技行事予定（５月）

行事参加前には当ホームページで変更の有無をご確認下さい。

5月		行事（略）	担当	5月		行事（略）	担当
1	火			17	木
2	水			18	金
3	木			19	土
4	金			20	日	奈良県医学検査会・第1回総会
5	土			21	月
6	日			22	火
7	月			23	水
8	火			24	木	血尿と膿尿の見方・考え方・・	一般検査
9	水			25	金	試薬の実態を知る（1）CK-MB	臨床化学
10	木					グラム染色の基礎から臨床へ・	微生物
11	金	呼吸機能検査（VC,FVC）	機能検査	26	土
		不規則抗体の基礎知識	輸血・移稙	27	日
12	土			28	月
13	日			29	火
14	月			30	水
15	火			31	木	心エコーの基本断面と解剖	画像検査
16	水

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5月です。暖かい陽射しに紫外線を意識し始める頃です。

さて、この紫外線による日焼け、波長315-200nmの近紫外線によっておこります。これから夏にかけて手放せない日焼け止めに何やらSPF50だのPA+++だの記してありますよね。
これは波長280-315nmのUV-B（表皮層に作用し色素細胞がメラニンを生成し防御反応をとる＝日焼け）の遮断率、波長315-380nmのUV-A（メラニン色素を酸化させて褐色に変化させる）の遮断効果を表しています。（50ならBを1/50に遮断、+++ならAの遮断にかなり効果があるという意味）

皮膚の加齢・DNAへのダメージ・皮膚癌へのリスクなど嫌われるばかりの紫外線ですが、皮膚におけるVitaminDの生成をしてくれるのはご存知ですよね。気候も気持ちの良い季節ですし、仕事からのリフレッシュも兼ねて散歩に出掛け、『適度』な日光浴をするのもいいですね。

　　　　　　　　　　　　　広報一同　