会員ページトップへ
ホームページへ

奈臨技ニュース
平成24年 7月号
第218号 2012年 7月 1日



新役員ご挨拶(副会長)



渉外部 副会長 岡山 幸成

 会員、賛助会員の皆様、日頃は奈良県臨床衛生検査技師会の活動にご協力頂き、誠に有難うございます。私はこれまで技師会活動として、奈良県や全国の研究班長として学術面で関わってきました。この度、執行部の一員として副会長という重責を任され、不慣れな実務に戸惑うばかりのこの2ヶ月でした。今更ながら、これまでの役員の方々の苦労がしみじみと分かってきた今日この頃です。奈臨技は大きく学術部と渉外部(地域保健・組織法規等関係)の2つの柱で構成されています。学術部は今田副会長が担当し、私は渉外部を担当させて頂くことになりました。渉外部は組織運営規定では『関係省庁および関係団体との折衝、啓蒙・宣伝、待遇改善、医療廃棄物、講演会および研修会等への関係』と定められており、公益活動と社会的認知を推進するために下記の目的を定め活動しているとのことです。

 ・県民の臨床検査への理解を深めるための公開講演会の定期開催

 ・県民の保健と医療の向上への公益活動

 ・関係省庁への広報と折衝

 ・会員への公益法人についての理解とその判断のための情報提供

 ・関係他団体との交流や講演会への積極的な支援など

 これからは上記の活動を通じて県民に臨床検査、検査技師を広くアピールし、また、他職種との交流を図りチーム医療に貢献できる検査技師の養成が重要と感じております。微力ながら、会員皆様に満足していただけるよう頑張りますので、忌憚のないご意見やご要望がございましたら遠慮なく申し付けてください。会員皆様と一緒になって技師会を盛り上げていきたいと思いますので、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

 


学術部 副会長 今田 周二

 日頃は奈臨技学術活動にご協力頂きありがとうございます。昨年に続き学術担当の副会長を務めさせて頂きます。学術では検査研究部門が各分野研修会と奈良県医学検査学会を精度管理部門では奈臨技精度管理事業を生涯教育部門では主に基礎研修会を担っています。加えて数年前からは臨床検査データ標準化も日臨技と連携して奈臨技事業として行っています。

 前日臨技体制では連携して活動していた日臨技と地臨技を、法律上の法人格どおり別組織として運営する方向に舵を切られたため、会員の皆様も会費納入で体験されたと同様に奈臨技でも日臨技の方針変更の対応に苦慮していました。日臨技生涯教育での連携は従来と同様で奈臨技学術活動はそれほど大きな変化は感じられませんでしたが、日臨技が近畿地区での組織を関西支部としたため、近畿7府県の集まりである近臨技での学術活動、特に近畿学会は関西支部学会に名称変更された事からもお分かり頂けると思いますが混乱の中で運営されています。

 渉外偏重と思われた前日臨技体制ですが、24年度事業計画では地臨技に対して学術研修への補助制度が打ち出されました。会長が代わった現体制でも踏襲されるようです。奈臨技では、出来るだけそれを利用し各分野の勉強会を充実できるよう各担当分野長に企画を考えて頂いています。奈臨技会員の皆様には実務員や役員として活動していただく以外にも、研修会参加という方法で奈臨技活動にご協力をお願い致します。

 




第29回 奈良県医学検査学会会長賞・学術奨励賞受賞の喜び



会長賞を受賞して

天理よろづ相談所病院 勝田 唯

 先日行われた奈良県臨床検査技師会にて会長賞という賞をいただきありがとうございました。まず初めにこの発表をするためにご指導していただきました職場の諸先輩に深く感謝を申し上げます。

 私が臨床検査技師として働くようになって三年目になりますが、当院では一年半各部署をローテーション後に配属が決定されるため、肺機能検査の実務経験は半年あまりです。今回発表させてもらった内容は配属されてすぐ“ふと”疑問に思った「体重と一回換気量(TV)がなんで関係があるといわれているのだろう?」というちょっとしたことで、軽い気持ちで検討を始めました。しかし、調べていくうちに関係性がわかり、さらにTVと疾患との関連性も理解でき、普段ルーチンで検査をしていて何となく感じていた霧の部分を晴らすことができたことはとても良い経験になりました。今まで当たり前だと思っていたことでも・新しい検査法のことでも疑問を持って調べてみることが大切だなと、今回の検討を通して感じました。

 まだまだ検査にも不慣れですが、ルーチンをしっかりこなせるように努力し、さらに機会があれば検討を積極的に行い、大きく成長したいと思っています。

 


学術奨励賞を受賞して

        奈良県立医科大学附属病院 小宮山 妙恵果

 去る5月20日(日)、第29回奈良県医学検査学会が開催され、私は「血液培養から分離したCandida属の感受性検査の検討」というタイトルで演題発表をさせて頂きました。本院では真菌に対する薬剤感受性検査は日常業務としては行っておりませんが、今回自動判定機器VITEK2用の感受性カードを使用する機会を得ましたので、用手法の酵母様真菌薬剤感受性キットとの感受性結果を比較してみることにしました。血液培養から検出されたCandida属は易感染性宿主において菌血症や敗血症を起こし臨床的に重要であるということで、今回は薬剤感受性試験の必要性が高まっている血液培養由来のCandida属を検討の対象としました。

 実際に検討を始めてみると、真菌の事も検査法のことも含めて理解できていないことが沢山あることにまず気づきました。そこで周りの先輩方にもヒントを頂きながら自分で文献を調べてみたり、考えることが続きました。分かっていないことが多かったからでしょうか、理解ができたときの「そうか!」という思いはとても嬉しいものでした。

 学会の場で発表するというのはかなり緊張しましたが、発表するために勉強したことは自分の実となり、より興味をもって業務にあたるようになったと思います。勉強をさせていただいた上、学術奨励賞まで頂き、ご協力下さった皆様に感謝の思いで一杯です。臨床検査は日進月歩、常に新しいものが出てくるものです。今回の経験を忘れずに、日々の業務の中で疑問に思ったことを検討し、業務に還元できる技師でありたいと思います。





生涯教育研修会のお知らせ


平成23年度長期精度管理 報告会〔 専門-20 〕

講 師 :猪田 猛久 会員(天理よろづ相談所病院)、胡内 久美子 会員(県立奈良病院)

日 時 :平成24年7月6日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室

担 当 :検査精度管理分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
昨年度の長期精度管理の報告会を行います。標準化に向けて全施設が力を合わせて向かっていく必要があります。そのためには年1回だけではなく長いスパンの動向のチェックが必要です。その動向を確認します。

【問い合わせ先】
猪田 猛久(天理よろづ相談所病院)
Tel 0743-63-5611 (7435)  e-mail  ida@tenriyorozu.jp



初めての不整脈〔 専門-20 〕

講 師 :東中 千鶴子 会員(県保健環境研究センター)

日 時 :平成24年7月13日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :天理市立病院 5階会議室

担 当 :機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回は不整脈についての勉強会です。日常の検査の中でよく見かける不整脈を基礎的なことから説明していただきます。心電図に従事している方や初心者の方にもお勧めの内容になると思いますので、多数の参加をお待ちしています。

【問い合わせ先】
井田 淳(天理市立病院)
Tel 0743-63-1821 (120) e-mail  tenriharupapa@yahoo.co.jp



脳波検査のツボ〔 専門-20 〕

講 師 :原田 譲 会員 (天理よろづ相談所病院)

日 時 :平成24年7月27日(金)18時30分〜19時30分
会 場 :天理よろづ相談所病院 南別館2階 神経機能検査室

担 当 :神経検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
「脳波検査のツボ」というテーマで脳波検査時や判読時の大切なポイントについてわかりやすく説明していただきます。

【問い合わせ先】
高谷 恒範(県立医科大学付属病院) 
Tel 0744-22-3051 (3051)  e-mail  takatani@naramed-u.ac.jp



悪性リンパ腫の染色体・FISH検査について学ぶ〔 専門-20 〕

講 師 :奥村 敦子 会員 (天理よろづ相談所 医学研究所)、三菱化学メディエンス 学術担当

日 時 :平成24年7月20日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :天理よろづ相談所病院 入院棟 地下会議室

担 当 :染色体検査(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
染色体・遺伝子・血液の合同研修会です。
1.当院における過去3年間のML疑いで依頼された組織材料を用いた染色体およびFISH検査の集計
2.悪性リンパ腫における染色体およびFISH検査のデータの見方(まれな症例を含めて)
と最近のトピックスについて勉強会を行います。奮ってご参加下さい。

【問い合わせ先】
福塚 勝弘(天理よろづ相談所 医学研究所)
Tel 0743-63-5611 (8976)  e-mail  fuku-5ken@tenriyorozu.jp



超音波定期勉強会3「心エコーにおける計測の基本」〔 専門-20 〕

講 師 :高橋 秀一 会員 (天理よろづ相談所病院)

日 時 :平成24年7月31日(火)18時30分〜20時00分
会 場 :天理よろづ相談所病院 入院棟 地下会議室

担 当 :画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回は、心機能を評価する上で重要になってくる計測の仕方と考え方について講義していただきます。症例なども歓迎します。ビデオ等の資料をご持参下さい。

【問い合わせ先】
松下 陽子(天理よろづ相談所病院) 
Tel 0743-63-5611 (8989)  e-mail  cp-us@tenriyorozu.jp


.


**奈臨技よりお知らせ**



領収書発行について
 奈臨技では会員証を発行していません。他府県主催の研修会に参加される場合、奈臨技の会員である証明が必要なことがあります。このような場合、年会費領収書で代用します。よろしくお願いします。

年会費領収書発行の方法

1. 日本臨床衛生検査技師会のホームページを開きます。

2. 右上の会員専用ページに入ります(会員番号・パスワードを入力)。

3. 会員専用サイト右上の会員メニューの会員情報・変更欄をクリックし、一番下の年会費領収書/請求書バーをクリックして下さい。

4. 年会費領収書/請求書の画面に変わります。発行文書を領収書にして右下の発行ボタンをクリックして下さい。

5. PDFファイルがプレビューされますので印刷して下さい。

注意)PDFファイルがプレビューされた時点で領収書発行とされますので必ず保存して下さい。
   領収書は年1回しか発行されませんので大切に保管して下さい。

  



**日臨技よりお知らせ**



日臨技損害賠償保険について(口座引き落としへ)

 平成25年度より口座振替以外での会費納入では日臨技の損害賠償保険に加入できなくなりました。そのため、本年中に口座引き落としの手続きをして下さい。

口座引き落としの手続きの方法
 日本臨床衛生検査技師会のホームページより右上の定期インフォメーションの3段目入会、退会、会員情報の変更欄をクリックし、入会手続にある口座振替依頼書をダウンロードして下さい。所定の事項を記入・押印のうえ、日臨技事務局に郵送してください。

  


** 平成24年度日臨技関西支部医学検査学会(第52回)のお知らせ **



テーマ 新たなる旅立ち〜Learning&Healing〜
【期 間】 平成24年9月29日(土)・30日(日)
【会 場】 南紀白浜コガノイベイホテル・HOTEL古賀の井
ホームページ https://v2.apollon.nta.co.jp/52kinki/index.html





奈臨技行事予定(7月)


行事参加前には当ホームページで変更の有無をご確認下さい。

7月

行事(略)

担当

7月

行事(略)

担当

1

 

 

16

2

 

 

17

 

 

3

 

 

18

 

 

4

 

 

19

 

5

20

悪性リンパ腫の染色体・FISH検査について学ぶ

染色体検査

6

 

 

21

 

 

7

 

 

22

 

8

 

 

23

9

24

10

 

 

25

11

26

12

第4回理事会

27

脳波検査のツボ

神経検査

13

初めての不整脈

機能検査

28

14

29

15

 

30

 

 

31

心エコーにおける計測の基本

画像検査




.
早いものでもう6月、広報部も新体制になり3号目となりました。いつも広報活動にご協力いただきありがとうございます。

さて、本来ならこの時期は日本医学検査学会も終わり比較的のんびりしていられる時期なのですが、今年は日臨技関西支部医学検査学会の抄録締め切りが迫っています。例年に比べ早いことから、私は完全に出遅れた形となってしまい、日々データの解析に追われています。
今年の学会は観光地である白浜のコガノイベイホテルが学会場となっており、スイーツセミナー等、新しい企画もあることから楽しみにしておられる方も多いのではないでしょうか。もちろん勉強は一生懸命させていただくのですが、学会テーマである「新たなる旅立ち」〜learning & healing〜のhealingの部分にも大いに期待したいと思っています。

最後に一人でも多くの奈良県会員が学会にご参加いただき、大いに盛り上げていただけることを期待しています。

広報一同 




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、TEL/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    E-mail: info@naraamt.or.jp



会員ページトップへ
ホームページへ
臨床検査関連情報ページトップへ