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奈臨技ニュース
平成25年 1月号
第224号 2013年 1月 1日


新年のご挨拶


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会長 宗川 義嗣  

 会員、賛助会員の皆様新年明けましておめでとうございます。平素は技師会活動に理解、参加、協力いただきありがとうございます。

 昨年より新しい役員組織にて各事業を展開しておりますが、会員皆様にはご不便をおかけしていることが多々あると存じます。役員は担当事業を計画し実施していきますので積極的にご協力をお願い致します。

 さて本年は新たにスタートする事業として、数年にわたり念願であった奈良県内のすべての医療機関に良質な臨床検査を提供するための奈良県臨床検査協議会を発足することができました。協議会は医師会、病院協会、衛生検査所協会、県(医療管理課)、奈臨技等関係する団体で構成され、臨床検査の質的担保を医療現場の隅々にまで浸透していくことを目的に活動していくこととなります。技師会はこの協議会で中心的役割を果たしていかなければなりません。この活動をしっかりと根づかせるためには精度管理事業、学術研修事業の推進と共に、皆様の参加・協力なくしては達成しないと考えております。 

 また法人移行の総会決議をいただいてから2年あまりかかりましたが、やっと社団法人奈良県臨床衛生検査技師会から一般社団法人奈良県臨床検査技師会への申請が昨年12月5日に許可され、新しい法人として今年からスタートしていきます。法人の名称が変わったからといって事業活動内容が変わるわけではありません。今まで以上に活動していきたいと思います。第一に会員の技能・知識の向上への取り組みを基礎に置き、県民を対象とした公開講演会、各行政主催の健康まつりへの参加協力等の公益事業活動を積極的に展開して臨床検査技師の地位を社会的に認知してもらえるよう活動していきたいと思います。

 最後になりましたが技師会は会員皆様の意見をもっと頂き活動していきたいと考えております。技師会は会員の皆様の力によって運営すべきものです。本年も技師会活動への参加、協力を重ねてお願いいたします。みなさまの益々の健康と活躍をねがい、新年のあいさつといたします。

 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。




第30回 奈良県医学検査学会のご案内と演題募集のお知らせ



今年度は30回の記念学会であり、検査研究部門運営委員会では医療安全をテーマに大いに盛り上げて行きたいと考えております。

お招きする先生は『医療安全』では大変著名な自治医科大学医学部 メディカルシミュレーションセンター センター長 医療安全学教授 河野龍太郎先生です。

期 日
平成25年5月12日(日)
会 場
奈良県立医科大学 臨床第一講義室
特別講演
自治医科大学付属病院 河野 龍太郎 先生
『医療安全』(仮題)
ランチョンセミナー
天理医療大学  山本 慶和 会員
『日臨技の体制』(仮題)
問い合わせ先
第30回奈良県医学検査学会実行委員長 松本 克也(TEL 0742-27-9502 内線191)



一般演題募集要項

本年度より、日臨技総合情報システム(JAMTIS)を利用したWebによる演題申し込みにて受付を行います。
JAMTIS入力画面には(社)日本臨床衛生検査技師会ホームページ(http://www.jamt.or.jp)から接続してください。
JAMTISを使った演題・抄録登録方法は雑誌医学検査2011 Vol.60 No.6 987〜996ページを参照のうえ、申し込みを行ってください。

受付開始日
平成25年1月15日(月)
受付締切日 平成25年3月31日(金) 期限厳守
発表時間 1演題につき発表6分、質疑3分、計9分以内です。

第29回より優秀な演題発表者を会長賞および学術奨励賞として若干名表彰させて頂きます。
会員の皆様、奮ってご応募下さいますようお願い申し上げます。

問い合わせ先 第30回奈良県医学検査学会実行委員長 松本 克也(TEL 0742-27-9502 内線191)







第51回日本臨床細胞学会 秋期大会に参加して


第51回日本臨床細胞学会 秋期大会が、平成24年11月9日(金)・10日(土)の2日間、新潟県の『朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター』にて開催されました。初めてプロペラ機に乗り、白波を立てる日本海に面した空港に降り立つと、冷たい北風が吹き、小雨がぱらつく天気ということもあってか、奈良県とはまた違う寒さに驚きました。
しかし、外の寒さとは反対に、会場内はとても熱く、各会場・セミナー・示説発表とも多くの参加者で活気に満ちていました。

今大会の内容は、婦人科の臨床医が会長ということで、婦人科の内容が多かったように感じました。
婦人科細胞診のベセスダシステム導入後の不適正標本への対応や、LBC標本の評価、子宮頸がん検診におけるHPV−DNA検査の意義など、近年大きく変化した技術や評価について、他施設の対応や取り組みを聴くことができました。ベセスダシステムの最も大切な『診断するに適正な標本で診断する』という精神。適正な標本が作製されるためには、検体が適切に採取され、適切な固定、適切な染色が行われなければなりません。
標本の不適正率を報告していたのは検診施設が多く、検体採取の方法による影響もありますが、がん検診の再診でのがん発見例には前回の不適正標本が関与しており、改善策としてLBCの導入が進んでいるようです。LBC導入の効果で、不適正標本の減少とがん発見率が高くなるとの報告が、発表されていました。しかし、LBCの導入には標本作製方法や、細胞像の見え方の違いを習得する時間が必要だと感じました。また、HPV-DNA検査併用の導入は、診断精度の向上と健診間隔の延長が期待されています。感染するDNA型の特徴や、年齢・組織型による陽性率の違いなど、基本から学ぶことができました。

細胞検査士として、不適正であったときに不適正標本であると必ず報告するという、基本を再認識するとともに、医療安全の基礎である『信頼』を裏切らないよう日々努力していかなければいけない!と強く思いました。

久々の学会は、子連れだったためか、話しかけられる事も多く、他施設の検査士の方と話す機会が増え、とても印象に残る有意義な時間を過ごすことができました。

(大和高田市立病院 岡 彰子)




 平成25年度 奈臨技会費納入のお知らせ


【納入金額】
平成25年度継続会員会費  15,000円
 [内訳]奈臨技:5,000円および日臨技:10,000円
【入金方法】

1. 平成24年度年会費を口座振替で納入された方、および平成25年1月10日迄着で「口座登録用紙」をご提出いただいた方は、平成25年2月27日に奈臨技会費も合算されて15,000円が引き落とされます。

2.日臨技会費登録の手続きがお済みでない方は、平成25年2月中旬にコンビニ支払い用紙を送付いたしますので、3月31日までに15,000円を各自振り込み料負担で振り込んで下さい。
コンビニ支払い用紙の他に「口座振替依頼書」を同封いたしますので、こちらも速やかにご提出ください。 平成25年4月末日までに「口座振替依頼書」が提出されていない場合、年会費が納入済みでも6月1日からの全員加入保険更新が出来ませんのでご注意ください。

ご不明な点は奈臨技インフォメーションアドレスinfo@naraamt.or.jpへご連絡ください。





【平成24年度奈臨技公開講演会】〔基礎-20〕



開催日時 平成25年3月3日(日) 午後2時より
場 所 かしはら万葉ホール(ロマントピアホール)
講 演

『物忘れと予防と対策』

− 認知症を知る・予防する・治療する−

岸本 年史 先生(奈良県立医科大学精神医学講座 教授)




☆☆☆ 平成24年度奈臨技公開講演会併設研修会 ★★★



(ランチョンセミナー) 先着100名
日 時 平成25年3月3日(日) 11時30分〜13時30分(11時開場)
会 場 かしはら万葉ホール  4階 研修室2
会 費 無 料
内 容
1.統計 −有意差検定について−  11時30分〜12時15分〔基礎-20〕
_____講 師 :未 定(ロシュ・ダイアグノスティック株式会社)

2.血液(CBC)検査からみた血液疾患 12時25分〜13時25分〔専門-20〕
_____講  師 :中村 文彦 先生(天理よろづ相談所病院 臨床病理部 部長)

要旨

今回、併設研修会では統計と血液検査をとりあげました。

統計では有意差検定を中心にお話ししていただきます。日頃、有意差検定を誤って使用していませんか?この機会に是非、知識の整理を!!

次に、血液検査ではCBCに注目しました。“CBCデータから、患者の状態をいかに推測するか? ”“データの時系列からどのような状態の変化が推測されるか?”など日頃の緊急検査に役立つデータの見方、さらに血液疾患を含め解説していただきます。新人の方は必見です。

問い合わせ 北川 孝道(天理よろづ相談所病院)0743-63-5611(内線8989)


生涯教育研修会のお知らせ



平成24年度長期精度管理 中間報告会〔専門-20 〕

講 師 :猪田 猛久 会員 (天理よろづ相談所病院)、胡内 久美子 会員 (県立奈良病院)

日 時 :平成25年1月25日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :天理よろづ相談所病院 外来棟5階中会議室

担 当 :検査精度管理分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
平成24年度長期精度管理中間報告会を行います。日臨技のシステムを採用して初めての年です。中間報告会を実施し、次回につなげたいと思います。長期精度管理に参加している施設、長期精度管理に興味を持っている方は是非参加してください。

【問い合わせ先】
猪田 猛久 (天理よろづ相談所病院)
Tel 0743-63-5611 (7435) e-mail:ida@tenriyorozu.jp



超音波定期勉強会9「症例検討会-おもに腹部領域-」〔専門-20 〕

講 師 :未定

日 時 :平成25年1月30日(水)18時30分〜20時00分
会 場 :天理よろづ相談所病院 入院棟地下会議室

担 当 :画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回は腹部領域を中心に症例検討会を行います。症例などある方はご連絡下さい。

【問い合わせ先】
松下 陽子(天理よろづ相談所病院)
Tel 0743-63-5611 (8989)  e-mail: cp-us@tenriyorozu.jp



細胞診検査にLBC法を導入して〔専門-20 〕

講 師 :小関 久恵 会員 (県立医科大学附属病院)

日 時 :平成25年2月2日(土)14時00分〜17時00分
会 場 :県立医科大学附属病院 B棟3F 病院病理部

担 当 :細胞検査分野(生涯教育研修:基礎−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
細胞診標本の作製法でLBC法が普及しつつあります。今回奈良県でいち早くLBC法を導入された県立医科大学病院病理部にご協力をいただき、LBCの標本の作製実習、従来法との比較を含め良い点や困った所等、現場の真の意見をお聞かせいただけると思います。
皆様の多数の参加をお待ちしています。

【問い合わせ先】
辻野 秀夫(県立三室病院)
Tel 0745-32-0505 (2256) e-mail:yotsuji2@m5.kcn.ne.jp



心筋虚血、心筋梗塞を学ぼう〔 専門-20 〕

講 師 :宇山 二美 会員 (宇陀市立病院)

日 時 :平成25年2月8日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :県立医科大学附属病院 中検技局

担 当 :機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
心筋虚血や心筋梗塞は、栄養や酸素を送る冠動脈が動脈硬化などで狭くなったり、完全に詰まる事によって心筋虚血を引き起こし壊死に陥いることで、胸痛などの症状が出現します。その時に心電図には特徴的な変化がみられます。
今回は、この心電図波形について説明していただく予定です。多数の参加お待ちしております。

【問い合わせ先】
井田 淳(天理市立病院)
Tel 0743-63-1821 (120) e-mail: tenriharupapa@yahoo.co.jp



婦人科がんについて学ぼう!! −診断から治療まで−〔専門-20 〕

講 師 :熊谷 広治 先生(大阪鉄道病院 婦人科)

日 時 :平成25年2月20日(水)18時30分〜20時00分
会 場 :大阪鉄道病院 3階会議室(大阪市阿倍野区松崎町1-2-22)

担 当 :生殖医療分野(生涯教育研修:専門−20)(大臨技・奈臨技合同開催)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
以前なら、がんを発症した患者さんが子供を産むことはあきらめられていましたが、がんの治療成績の向上に伴い寛解後に子供を産むことが可能となることもあり、不妊治療を受けられる患者さんが増えつつあります。
そこで今回の講演会では、婦人科領域(子宮や卵巣など)のがんについて取り上げました。婦人科領域のがんに対する診断や治療についてわかりやすくご講演していただきます。
また、最近の話題でもある『卵巣・卵管・腹膜に見られる漿液性腺癌は卵管采が腫瘍発生の起源!!』という仮説についてもお話いただけます。

【問い合わせ先】
福塚 勝弘(天理よろづ相談所医学研究所)
Tel 0743-63-5611 (8976)  e-mail: fuku-5ken@tenriyorozu.jp

お願い:セキュリティの関係上、ご面倒ですが入館の際に守衛室で講演会参加の旨を申し出て、入館名簿に氏名等のご記入をお願いします。



定期勉強会10「心筋虚血を判断する画像検査」〔専門-20 〕

講 師 :森嶋 良一 会員 (県立医科大学附属病院) 他未定(診療放射線技師、臨床工学技士 各1名)

日 時 :平成25年2月22日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :奈良県立医科大学 臨床大会議室

担 当 :画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
心筋虚血を判断する上で実施さる画像検査をコメディカルの立場から心臓超音波検査、アイソトープ検査、心臓カテーテル検査の概要をご解説して頂きます。
臨床検査技師として必要とされる心筋虚血のデータの見方を習得する貴重な機会ですので、是非ご参加下さい。

【問い合わせ先】
松下 陽子(天理よろづ相談所病院)
Tel 0743-63-5611 (8989)   e-mail: cp-us@tenriyorozu.jp



血液疾患 症例検討会〔専門-20 〕

講 師 :
池西 典子 会員 (市立奈良病院)、山田 浩二 会員(県立三室病院)、結石 杏奈 会員 (県立奈良病院)、長谷川真弓 会員(天理よろづ相談所病院)、宮原 由美 会員 (県立医科大学附属病院)

日 時 :平成25年3月9日(土)14時00分〜16時00分
会 場 :県立三室病院 事務棟大会議室

担 当 :血液検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】 
5症例の血液疾患の動画を作成し、末梢血データおよび末梢血液像の読み方、骨髄像の読み方、確定診断に必要な検査など総合的に検査データを理解し、診断プロセスを学ぶ研修会です。

【問い合わせ先】
下村 大樹(天理よろづ相談所病院)   
Tel 0743-63-5611 (7439)  e-mail:dshimomura@tenriyorozu.jp


                     

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**第11回病理・細胞診セミナーのお知らせ**
(後 援:近畿臨床検査技師会)



日 時 2013年2月9日(土)14:00〜17:00 
会 場 大阪市立総合医療センター(さくらホール)
演 題1 乳腺の細胞診 −心がけたい点−
演 者 畠山 重春 先生 (有限会社 サイパソリサーチセンター)
演 題2 乳腺の凍結組織切片作製のコツについて
演 者 青木 裕志 先生 (順天堂大学医学部付属練馬病院 病理診断科)
演 題3 乳腺病理診断にもとめられるもの
演 者 土屋 眞一 先生(日本医科大学付属病院 病理部)
【問い合わせ先】 サクラファインテックジャパン(株) 檜垣 TEL 06-6221-2070
受付メールアドレス:general@sakura-finetek.com 




<2012年データーを読む (3)設問編 >



3回目の症例の解説です。皆さま考えてみましょう。


(天理医療大学 医療学部 松尾 収二)




奈臨技行事予定(1月)


行事参加前には当ホームページで変更の有無をご確認下さい。

1月

行事(略)

担当

1月

行事(略)

担当

1

 

 

16

 

 

2

 

17

 

 

3

 

 

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4

 

 

19

 

5

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6

 

 

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7

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8

23

9

 

24

10

25

長期精度管理 中間報告会

精度管理

11

血液ガスを学ぼう

機能検査

26

12

施設代表者・責任者会議

管理運営

27

12

第9回通常理事会

28

13

29

14

30

超音波定期勉強会9

画像検査

15

31




明けましておめでとうございます。

新年を迎え、皆様も気持ち新たに仕事に励まれていることと思います。私事ではありますが、今年は超音波検査士の認定試験が目前に迫っており、勉強もそろそろ大詰めを迎えております。久しぶりの試験に緊張しながらも認定技師という目標に向かい、良い緊張感で毎日の仕事や勉強に励んでおります。日々大変ではありますが、目標を達成できた時の喜びもそれだけ大きなものになると思います。

 年初めのこの時期に皆様も何か目標を掲げて、その目標達成に向けて努力し、この一年が実りある一年となるように頑張っていきましょう。                                  

広報委員:石川 豊




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、TEL/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail::: info@naraamt.or.jp



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