平成26年度日臨技近畿支部生理検査研修会が、平成26年11月16日に京都保健衛生専門学校にて開催されました。私は、昨年この研修会に参加させて頂きとても勉強になったので、是非今年も参加したいと思い受講を決めました。今回は約250名と多くの方が参加されており、6コースに分かれ90分の講義が計3回行われました。専門学校の教室をお借りしたので、学生時代に戻った懐かしい気持ちで講義を聞くことができたように思います。
今回、私が受講させて頂いた肺機能コースでは、まず、お二人の臨床検査技師の先生より、日本呼吸器学会ガイドラインを基にスパイロメトリーの手技についてと、実際の症例を見ながら呼吸機能検査データの読み方についてご講義頂きました。呼吸機能の基礎から深い内容までをわかりやすく説明して頂き、実際に得られた結果からそれが患者さんの真のデータであるかを判読するためには、検査技師の技術がいかに大事かということを改めて実感しました。
最後の講義では、滋賀医大附属病院の長尾先生より、呼吸機能検査にて遭遇する疾患における診断と実際の治療について、勉強させて頂きました。人間が‘呼吸’すると肺の中ではどのような働きがおき、疾患肺ではどう変化し、またそれが呼吸機能検査データとしてどのように表れてくるかをアニメーションを用いたスライドで教えて頂きました。まるで、先生の世界に引き込まれるような講義で楽しく勉強させて頂くことができました。
受講を終えた後、1日中ずっと教室で講義を受けたので正直疲れました。しかし、それ以上に多くのことを勉強できたという達成感がありました。普段呼吸機能検査をしているのにまだまだ知らないことがたくさんあり、自分の未熟さを痛感し、今後もっと勉強していきたいと感じました。是非来年も受講させて頂きたいと思います。