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 奈臨技ニュース
平成28年 3月号
第262号 2016年 3月 1日
 



奈良県臨床検査技師会施設代表者・施設連絡責任者合同会議に参加して
「「日本臨床検査技師連盟」にいつ加盟するのですか、今でしょう!!」



(公財)天理よろづ相談所医学研究所 福塚勝弘

 今年度の施設代表者・施設連絡責任者合同会議は、日臨技の宮島会長の講演があるということで、施設代表者・施設連絡責任者のみならず一般会員も参加し、宮島会長が来られるのを楽しみにしていた。残念ながら体調不良により欠席されましたが、急きょであるにもかかわらず副会長の松本 祐之氏が代理で熱く講演された。

 今回は以下の3つの講演があった。1.「共用基準範囲の採用」に関して、奈良県立医科大学附属病院 中央臨床検査部の山崎正晴先生、2.「医療情勢と臨床検査技師の今後のあるべき姿について」一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 副会長の松本 祐之氏、3.「日本臨床検査技師連盟 組織強化セミナー」に関して奈良県臨床検査技師会 今田 周二会長がそれぞれ講演された。


日臨技副会長 松本祐之 氏


奈良県立医科大学附属病院 中央臨床検査部
山崎正晴先生

 1.「共用基準範囲の採用」に関しては、医療施設によって基準範囲が異なる問題に対応するため、日本臨床検査標準協議会が設定し、全国に広まりつつある「共用基準範囲」をどのようにして取り入れたかの実際についてわかりやすく講演していただいた。

 2と3は関連しており、今後の臨床検査技師の業務を考えた場合、現在の中央検査から、専門技師、病棟検査技師、在宅医療における訪問検査技師、認知症領域検査技師、外来医療における救急検査技師と需要のあるところにシフトする必要がある。新たな職域の開拓、臨床検査技師の能力開発を進めていく必要があるという内容があった。
 その良い例として、平成27年4月より咽頭粘液等の検体採取の業務が可能になった。

 更なる「臨床検査の質の向上」及び業務独占などの「法改正」実現を図るためには、国会においての決議発言力が必要であり政治力が不可欠です。そのためには「日本臨床検査技師連盟」に加入しましょう。日臨技ホームページ、奈臨技会員ページからリンクしています。毎年1000円を自動引き落としになります。今、団結するときです。

 「日本臨床検査技師連盟」にいつ加盟するのですか、今でしょう!!




生涯教育研修会のお知らせ



日臨技サーベイ検討会(心電図)〔専門-20〕

講師:森嶋 良一 会員(県立医科大学附属病院)

日時:平成28年3月11日(金)18時30分〜20時00分
会場:県立医科大学附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟4階)  

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
平成27年度日臨技サーベイの検討・解説(心電図)を行います。問題をご持参下さい。
他にお困りの症例などがあればお持ちより下さい。
尚時間の関係上、呼吸機能の検討会は次年度に開催予定です。
多数のご参加お待ちしております。

【問い合わせ先】
山中 雅美(県立五條病院)
Tel 0747-22-1112 (185・270)  e-mail:yamanaka_msm@yahoo.co.jp



奈良県凝固セミナー〔専門-20〕

講師:
下村 大樹 会員(天理よろづ相談所病院)
松本 智子 会員(県立医科大学附属病院)

日時:平成28年3月26日(土)15時00分〜17時30分
会場:奈良ロイヤルホテル 1階 別館ロイヤルホール

担当:血液検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
積水メディカル社と共催にて凝固セミナーを開催します。
講演1では、下村会員に、凝固線溶データーを正確に臨床へ報告するための方策として天理よろづ相談所病院におけるデーター保証への取り組みについて、講演2では、奈良県立医科大学血友病治療・病態解析講座特任助教でもある松本会員に、凝固検査と症例についてお話しして頂きます。 
多数の御参加をお待ちしています。   

【問い合わせ先】
山口 直子(県立医科大学附属病院)
Tel 0744-22-3051 (1220)   e-mail:nyama@naramed-u.ac.jp



平成27年度日臨技サーベイの検討・解説(神経生理・呼吸機能)〔専門-20〕

講師:
神経生理 未定(天理よろづ相談所病院 )  
呼吸機能 溝端 亮兵 会員(県立医科大学附属病院)

日時:平成28年4月28日(木)18時30分〜20時00分
会場:県立医科大学附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟4階)

担当:神経検査分野・呼吸機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
平成27年度日臨技サーベイの合同検討会(神経生理・呼吸機能)を行います。
問題をご持参下さい。他にお困りの症例などがあればお持ちより下さい。 多数のご参加お待ちしております。
尚、4月以降の呼吸機能に関するお問い合わせ、連絡事項はメールでお願いいたします(施設連絡先が変更となります)。

【問い合わせ先】
高谷 恒範(神経生理)(県立医科大学附属病院)
Tel 0744-22-3051 (4240)  e-mail:takatani@naramed-u.ac.jp

山中 雅美(呼吸機能)(県立五條病院)
Tel 0747-22-1112 (185・270)  e-mail:yamanaka_msm@yahoo.co.jp







***奈臨技よりお知らせ***



平成27年度奈良輸血懇話会の開催についてのご案内


 この度、平成27年度奈良輸血懇話会を開催いたします。

 今回は、まず特別講演にて、奈良県赤十字血液センター所長である谷先生より、『iPS細胞と進化する血液事業』と題して、最先端の技術であるiPS細胞への協力事業と「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」の制定に伴う支援機関としての血液センターの取り組みについてわかりやすくお話していただく予定です。また、日本赤十字社近畿ブロック血液センターの小田先生より、『問題解決へ今すぐにできること−ABO血液型・不規則抗体検査−』と題して、輸血検査において問題が生じたときに、院内でもすぐに対応可能な解決方法を中心にお話していただく予定です。

 皆様の参加をお待ちしております。

 なお、準備の都合上、事前申し込みとなりますので、別紙にてお申込み下さい。

(主催:奈良県赤十字血液センター・共催:奈良県臨床検査技師会)

平成27年度奈良輸血懇話会 プログラム

開催日時 平成28年3月11日(金)18:30〜20:30
開催場所 奈良県赤十字血液センター 会議室   
主催 奈良県赤十字血液センター
共催 奈良県臨床検査技師会 
問い合わせ先 奈良県赤十字血液センター 事業部学術・品質情報課
TEL:0743-56-5912  FAX:0743-84-5510  
申し込み

準備の都合上、下記申込書(PDFファイル)に、出席者人数をご記入のうえ、奈良県赤十字血液センター事業部学術・品質情報課宛、平成28年3月4日(金)までにご連絡ください。(電話・FAX可)

プログラム

18:30〜18:35 1.開会の挨拶                   
18:35〜18:45 2.奈良県赤十字血液センターからのお知らせ     
18:45〜19:35 3.講演                      
        「問題解決へ今すぐにできること−ABO血液型・不規則抗体検査−」
         日本赤十字社近畿ブロック血液センター 検査部 臨床検査技師 小田 晃
19:35〜20:25 4.特別講演                    
        「iPS細胞と進化する血液事業」 奈良県赤十字血液センター 所長 谷 慶彦
20:25〜20:30 5.閉会の挨拶                    



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**第33回奈良県医学検査学会のご案内**
標記の学会を、下記の要領で開催しますので、皆様のご参加、ご発表をお待ち申し上げます。
名 称 第33回奈良県医学検査学会
テーマ 臨床検査技師−未来への期待
サブテーマ 若手技師とともに志と夢を語り合おう
期 日 平成28年5月22日(日)9:00〜
会 場 奈良県立医科大学 大講堂
主 催 一般社団法人 奈良県臨床検査技師会
学会長 一般社団法人 奈良県臨床検査技師会会長 今田 周二
担 当 奈臨技検査研究部門運営委員会
実行委員長 奈臨技検査研究部門運営委員会委員長 大前 和人
特別企画 1) ランチョンセミナー
現代学生気質考−臨床検査技師を目指す若者たちは、今
2) フォーラムディスカッション
〜若手技師とともに志と夢を語り合おう〜
一般演題公募 演題受付期間:平成28年1月4日(月)〜2月29日(月)
抄録受付期間:平成28年1月4日(月)〜3月31日(木)
申し込み方法:日臨技総合情報管理システム(JAMTIS)から
発表時間:発表6分、質疑3分
参加費 会員・賛助会員:無料 非会員:5,000円  学生無料(学生証明手帳提示)
お問合せ先 第33回奈良県医学検査学会 事務局 藪内 博史
奈良県立医科大学附属病院 中央臨床検査部
TEL:0744-22-3051(内線1231)E-mail:hiroyabu@naramed-u.ac.jp

  





細胞検査士を取得して



天理よろづ相談所病院 松岡 直子

 まず最初に細胞検査士について少し紹介させて頂きます。細胞検査士は数ある臨床検査技師の認定資格の草分けと言われており、昭和44年から現在まで約9,000名が認定を受けています。受験資格は臨床検査技師の国家資格を取得後、1年以上の細胞診業務の実務経験を積むこと、もしくは細胞検査士養成コースのある大学で所定の単位を修得することで得られます。試験は一次試験(筆記)、二次試験(実技)で構成され、最終的には4人に1人程度の合格と厳しいものです。

 私は細胞診に配属されたのをきっかけにこの細胞検査士を取得することを目標に定めました。2年後もしくは3年後の取得を目標としていましたが、まずは相手を知るために受けてみようと軽い気持ちで受験を決めました。そのことを上司に伝えると、「それなら受かるつもりでやりなさい」と思いがけない言葉を頂き、「こりゃ大変なことになったな」と内心思いましたが、「こっちもそのつもりで指導する」と大変ありがたいお言葉も頂きました。そこから検査室を巻き込んでの受験勉強の日々が始まりました。初めは何から手を付けていいのか分からず、なかなか前に進みませんでしたが、細胞検査士の先輩方からアドバイスを頂きながら一次試験の過去問を解き、ノートに纏めるところから始めました。過去問は答えがついておらず解くのに大変苦労しました。実技に必要な技術は日常業務の標本作成や、鏡検を指導して頂くことで徐々に身に付けていきました。当院には細胞検査士が4名おりますが、皆さん日常業務で忙しい中、質問しても嫌な顔一つせず丁寧に指導してくださいました。また効率よく勉強ができるように業務内容を考慮して頂いたり、自らの受験体験に基づいてアドバイスをくださったりと、大きなサポートを受けて勉強を進めていくことができました。

 さらに奈臨技生涯教育研修会の一環として第1回細胞診勉強会ベーシックコースが開催されるという好機にも恵まれました。これは奈良市総合医療検査センターの安達さんが中心となり毎週火曜日の19:00から約1時間半、計32回に渡る細胞検査士取得を目標とした勉強会です。勉強会では奈良県内各施設の細胞検査士の方々が交代で講師を担当してくださり“細胞検査士とは”というところから始まり、二次試験に焦点を当てたスクリーニングの指導、最終的には模擬試験までと試験直前まで指導してくださいました。

 そして昨年の10月31日に一次試験、12月12日、13日には二次試験が開催されました。当日は心地よい緊張感の中受験することができました。結果、無事合格することができました。取得できた嬉しさと指導してくださった方々に顔向けができるという安堵感、また細胞検査士の名に恥じぬよう、少しでも早く自信を持って細胞が読めるようならなければとより一層気が引き締まる思いでした。

 まずは資格が取れたことを自信にし、指導してくださった方々に恩返しができるよう日々の業務に取り組んでいきたいと思います。最後になりましたが検査室の方々、また勉強会にてご指導頂きました方々にこの場をお借りしまして御礼申し上げます。






奈臨技行事予定(3月)



*行事参加されるかたは、当ページにて日程・会場の変更の有無を再度ご確認ください




編集後記

今年は暖冬とはいえ、朝夕は厳しい寒さになってきました。インフルエンザも各施設で陽性率が上がってきたのではないでしょうか?しっかり感染対策をして、風邪などに気を付けてお仕事がんばりましょう

広報委員一同広報委員




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、Tel?F/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail: info@naraamt.or.jp



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