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 奈臨技ニュース
平成28年 4月号
第263号 2016年 4月 1日
 



平成27年度公開講演会開催報告



奈良県総合医療センター 高木 豊雅

  平成28年2月28日(日) なら100年会館 大ホールにおいて、平成27年度公開講演会を開催致しました。きょう こころのクリニック 院長 姜 昌勲 先生をお迎えして、「うつ病−こころもからだも健康に -」と題してご講演頂きました。

 多くの参加者に入場していただき、姜先生は、うつ病とうつ状態の違いや、周囲の人の対応方法、またそれに対し物事を違う側面から考えてみる「リフレーミング」や、今この瞬間を、ただあるがまま感じ受け止める考え方「マインドフルネス」、さらに生活のリズム改善による認知行動療法などについても詳しくお話し頂きました。

 前回同様に非常に多くの質問を頂きましたので、30分ほど延長時間を設けて盛会裡に終了できました。

 講演会に先立ち、大ホールエントランスで検査展を11時半から行いました。今回も組織法規部による新人・一般研修会が併設されていたので午前より検査展を開始しました。人気の高い加速度脈波測定と、血圧測定、末梢血管モニタリング、体脂肪測定、自己血糖測定、及びパネルによる臨床検査紹介を行い、かなりの盛況でした。
 


きょう こころのクリニック 院長 姜 昌勲 先生

次にアンケートの結果をお示しします。参加者の年代は今回のテーマと関係が深いと思われる50〜60代を中心としていましたが、例年になく若年層の方々のご来場も見られました。性別は女性が3分の2を占めました。「奈良リビング」「医療施設のポスターやチラシ」が多く、次いで「公共施設のポスターやチラシ」で当講演会を知った方が多く、県南部や他府県からの来場者もおられました。

 内容についても「良かった」「大変良かった」が大半を占めました。ただ臨床検査技師の認知度につきましては例年とあまり差が無く、アピール改善の余地があると感じました。

 次回のテーマはさらに多様な世代の方が来て頂けるテーマとしたいと考えております。今後も多数の市民にご参加いただけるような公開講演や検査展を企画して、臨床検査技師、検査技師会の広報に努めますので、会員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。






***奈臨技よりお知らせ***



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**第33回奈良県医学検査学会のご案内**
標記の学会を、下記の要領で開催しますので、皆様のご参加、ご発表をお待ち申し上げます。
名 称 第33回奈良県医学検査学会
テーマ 臨床検査技師−未来への期待
サブテーマ 若手技師とともに志と夢を語り合おう
期 日 平成28年5月22日(日)9:00〜
会 場 奈良県立医科大学 大講堂
主 催 一般社団法人 奈良県臨床検査技師会
学会長 一般社団法人 奈良県臨床検査技師会会長 今田 周二
担 当 奈臨技検査研究部門運営委員会
実行委員長 奈臨技検査研究部門運営委員会委員長 大前 和人
特別企画 1) ランチョンセミナー
現代学生気質考−臨床検査技師を目指す若者たちは、今
2) フォーラムディスカッション
〜若手技師とともに志と夢を語り合おう〜
一般演題公募 演題受付期間:平成28年1月4日(月)〜2月29日(月)
抄録受付期間:平成28年1月4日(月)〜3月31日(木)
申し込み方法:日臨技総合情報管理システム(JAMTIS)から
発表時間:発表6分、質疑3分
参加費 会員・賛助会員:無料 非会員:5,000円  学生無料(学生証明手帳提示)
お問合せ先 第33回奈良県医学検査学会 事務局 藪内 博史
奈良県立医科大学附属病院 中央臨床検査部
TEL:0744-22-3051(内線1231)E-mail:hiroyabu@naramed-u.ac.jp



**平成28年度奈臨技総会のご案内**
日 時 平成28年5月22日(日) (奈良県医学検査学会 終了後)
会 場 奈良県立医科大学 大講堂

一般社団法人の定款により定期総会は年1回の開催となっています。








新しい好中球目視区分法ポスター配布のご案内



日臨技近畿支部 臨床血液部門長滋賀県立成人病センター 臨床検査部 梅村 茂人

平成27年度より血球形態標準化伝達講習会(好中球の目視区分)が順次開催されています。

 この度、近畿支部圏の希望される施設へ、伝達講習内容を盛り込んだ好中球目視区分法のポスター(A2 サイズ)を配布する準備が整いましたのでご案内させていただきます。下記の要領で配布致しますのでご参照ください。

 なお、今回出版元(株)じほう様のご厚意にて無償で提供頂きました関係上、ポスター、MTJ購読案内チラシ、MTJ見本紙の3点を封筒に同封したかたちで配布させて頂く事をご了承願います。

 また、ポスター配布会場として近畿支部医学検査学会場を提供して頂きましたが、学会運営とは別の活動となりますので、学会事務局には問い合わせない様お願いします。

配布場所および日時 平成28年度日臨技近畿支部医学検査学会(第56回:和歌山県)
血液検査部門の教育セッションとシンポジウム開催時間中
(平成28年5月15日13:20〜16:30 JAビル2階 第1会場)
配布担当 近畿支部 臨床血液部門関係者(各府県血液研究班長ならびに班員)
(学会運営とは別の活動となりますので、学会事務局には問い合わせない様お願いします)
配布方法 血液検査部門の教育セッション・シンポジウム開催中の会場前で配布ブースを設けて手渡します。部数に限りがありますので、各施設1部限りとさせていただきます。
連絡先 滋賀県立成人病センター 臨床検査部 梅村 茂人
TEL 077-582-5031 メールアドレス:toiawase.poster@gmail.com


なお、学会不参加でポスター配布希望の施設がおられましたら、2016年5月9日(月)までに下記メールアドレスへ配布希望のメールを送付ください。(下記の内容を必ず記載願います)
メールアドレス:seg.poster@gmail.com

件名:好中球ポスター希望
本文に記載していただきたい内容 1)施設名+配布所属名、2)担当者名、3)郵便番号、4)住所、5)電話番号、6)メールアドレス

学会終了後、各府県血液班長より順次配布方法についての連絡をしていただきます。




認定病理検査技師について



天理よろづ相談所病院  山崎 貴之

 『認定病理検査技師』制度は、日本臨床衛生検査技師会と日本病理学会が協働して、平成26年度に創設された認定制度です。病理診断の基盤となる病理検査業務における臨床検査技師の技術や能力を保証し認定するものと位置付けられており、その創設目的は「臨床に関わる病理検査の適切な利用と、検査結果を最大限に診療に反映させるために、専門知識および高度な技術に対応できる検査資格者の育成を図り、病理検査の発展と普及を促進すること」また「精度保証を通して、医療の安全と患者の安心を守り、国民医療の向上に寄与する」とされています。

 私は、昨年度(平成26年度)の第一回認定病理検査技師試験を受けました。私が受験した年は、東京、大阪の二か所の試験会場が設けられましたが、本年度の試験会場は東京のみとなっていました。

 受験資格ですが1)臨床検査技師で日臨技会員であること、2)「日臨技生涯教育研修制度」修了者であること(私はこの修了証書を紛失してしまい日臨技に再発行をおねがいしました・・・大切に保管しておきましょう)、3)認定病理検査技師制度受験資格取得指定講習会を受講したもの(7月に東京で3日間行われました)、4)病理検査業務に5年以上従事していること、5)日本病理学会会員の医師または施設長が推薦する臨床検査技師の5項目全てを満たす者とされています。受験料は20000円で、合格後の登録料が5000円となっています。

 試験は、マークシート(60問 120分)、記述問題2問+小論文1200字(100分)でした。試験の範囲・内容ですが、指定講習会を受けてやっと試験範囲がわかるといった感じで、かなり範囲が幅広く困惑したのを覚えています。専門性が高い内容ではないのですが、病理診断に関わる全ての検査法や剖検業務に関する技術・知識等は当たり前として、法的知識、作業環境整備、感染対策、医療廃棄物の適正処理、毒劇物の管理、マネジメントなど病理に関わる全てのことを一定の基準で理解しておかないといけないと感じました。また、小論文にも困惑したのを覚えています。小論文を書くのが高校生以来の事であり、全く自信がなかったので、まず本屋に行って「小論文の書き方〜超基礎編〜」という本を買いました。私が受験した時は、一つテーマが与えられ、三つの指定されたキーワードを必ず用いなさいという内容でした。100分で記述問題2問と小論文を書かないといけないので非常に焦りました。自分のように短時間で文章を構成することに慣れていない人は、ある程度訓練しておかないといけないと思います。

 資格取得後は、5年間の認定期間が与えられ、5年間経過すると認定更新が必要となります。更新要件は1)認定期間内に日臨技生涯教育研修制度の修了証書を取得していること、2)認定センターが主催する特定講習会を1回以上受講していること、3)認定期間内に更新単位を150単位以上取得し、資格更新履修表の区分A〜D(Aは基礎、Bは技術1、C技術2、Dはマネジメントに関する講義のことと定義)について各20単位以上を取得していることの三つが必要となります。

 以上、認定病理検査技師について紹介させていただきました。今回受験させていただき、普段から病理に関するすべての事に意識を持って業務することが大切であると感じました。受験を考えておられる方は、この意識を持ち続けて毎日の業務に従事される事が合格への近道だと思われます。






奈臨技行事予定(4月)



*行事参加されるかたは、当ページにて日程・会場の変更の有無を再度ご確認ください




編集後記

 新しい年度が始まり、皆さんお忙しく過ごされている事と思います。同じ始まりのお正月とは違う感じがするのは私だけでしょうか?
 身体の調子も悪くなる時期なので、お互いに気をつけましょう。

広報委員一同広報委員




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、Tel?F/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail: info@naraamt.or.jp



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