8月31日〜9月4日にかけてIFBLS2016(第32回世界医学検査学会)が神戸国際会議場、神戸国際展示場および神戸ポートピアホテルで開催されました。28年ぶりの国際学会の開催であると共に、「第65回日本医学検査学会」「第63回日本臨床検査医学会学術集会」「第11回日本臨床検査学教育学会学術大会」の臨床検査関連学会3団体の学術集会が併催され、全国各地からはもちろん世界各国から多数(9月2日の時点で1200人(海外600)?)の参加がありました。
															 秋篠宮夫妻を迎えてのオープニングセレモニーや視察があり、間近でお姿を拝見することができました。凡人とは違うオーラが感じられました。また、ソフトレーザーによる質量分析技術の開発で2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏のKeynote speechを拝聴できました。この技術は微生物検査領域において最も実用化が進んでおりますが、他の臨床検査分野においても未来を大きく革新する可能性を秘めております。
															 学会形式はInvited Lecture,Special Lecture,Educational Lecture,Symposium,Oral Presentation,Poster Sessionであり、当然のことながらすべて英語で行われました。会場によっては半数以上が外国人で占められ、普段経験できない雰囲気を味わうことができました。日本人の英語はおおよそ聞き取れましたが、ネイティブの流暢な英語は聞き取ることが困難で、英語の勉強不足を実感しました。
															  私はPoster Sessionで演題登録し参加しました。英語での質問に対する回答を自分なりに準備し、また、ノルウェーと台湾の演題に対して質問しようと意気込んで臨んだのですが、いずれの演者も所在不明なため質問することができず、ノルウェーの演題に至ってはポスターの掲示すらなく肩透かしを食らわされた気分でした。演者への質問が容易にできるような形式に工夫してほしいと思いました。
															 日本を訪れる外国人の数が年間2000万人を超えるとの統計もあり、2020年東京オリンピックの年には3000万人とも4000万人とも言われています。外国人に道を尋ねられることがあるかもしれません。また、外国人が病院を受診し、採血や生体検査にやってくるかもしれません。英語を話すことが必須の時代になっています。IFBLSに参加して、学会で英語でのプレゼンや質問ができるレベルになれるように頑張ろうというモチベーションが高まりました。