日本臨床検査自動化学会第48回大会は、パシフィコ横浜の会議センターにて9月22日(木)、23日(金)、24日(土)の3日間、開催されました。私はここ数年、自動化学会に参加させていただいてますが、今大会は初日が祝日であったため、初日から一般演題やランチョンセミナー、シンポジウムが企画されており、例年より余裕のあるプログラム内容であったと思いました。
48回大会では康 東天大会長(九州大学大学院医学研究院臨床検査)のもと、『検査の現場から、そして検査の現場へ』をメインテーマとして開催されました。本学会は臨床検査現場のニーズの解決を問題意識とするところから始まり、検査の現場のニーズから臨床検査の発展へつなげるという原点・使命、そのことに改めて思いを寄せて本大会のテーマが選ばれたそうです。そのテーマに沿い、メモリアル講演では『臨床検査自動化の過去・現在・未来:高知から世界へ』というタイトルで自動化の歴史、さらにシンポジウム、教育講演では日常検査の現場でよく遭遇する役立つ内容となっており勉強になりました。
展示ホールでは例年同様にJACLaSによる日本最大の臨床検査機器展示会が開催されていました。本学会の展示会場は最新の検査機器、試薬、システムを実際に見ることができるので情報収集の場として活用出来ます。展示会場は広く、一通り見学するのにもかなりの時間がかかり疲れますが、粗品もたくさんいただくことができるので毎年楽しみにしております。
個人的には科学技術セミナーに参加し、精度管理や保守点検、イオン選択電極の原理や特徴、自動分析装置の原理や計算方法を見直すいい機会になりました。また、モーニングセミナーでは検査のピットフォールをテーマとして朝8時から開催されました。私の頭はまだ眠っていましたが大変いい勉強になりました。これからも本学会に参加できるように日々精進していきたいと思います。