平成29年2月25日から26日にかけて、検査説明 ・相談ができる第3回目となる臨床検査技師育成講習会に参加させていただきました。
本講習会を受講して、まず私は衝撃を受けました。主催者の方から「各グループに分かれて自己紹介をしてください。その際各自ニックネームを付け、以降その名前で呼び合うようにしてください」と言われたからです。私より年長の方もいらっしゃいましたが、○○ちゃん、○○たんと呼び合うこととなり、最初はやりにくさも感じましたが二日間という短期間に濃密なグループディスカッションを行うためには必要不可欠だったと、今は思います!!
そして最初の講義が始まり、グループで検査説明の必要性,検査説明を行う上での問題点について話し合うワークショップを行いました。各々が出し合った意見を統合,図解化し問題解決の糸口を見出すというK・J法を用いました。私たちのグループも活発に意見を飛び交わせ、検査説明の必要性について討議しました。検査説明は患者さんの為である事はもちろんのこと、我々技師の知識が向上し、技師の知名度UPにもつながるのではないかという意見にまとまり、検査説明へのモチベーションが上がったように思います。
最も印象的であった講義は医療接遇です。新入職員時代、基本的な接遇は学んでいましたが、医療接遇はそれとはまったく違うものでした。マスクをつけた状態での表情の伝わり方,車いすを押している患者への話し方など、改めて学び、私は普段の行いを反省しこれからに生かそうと思いました。
本講習の最終目的である「検査説明のできる技師」になるため、検査相談のシミュレーションの講義もありました。私は、少しばかり自信もあり、グループの代表として説明役をさせていただきました。評価は「親しみやすさはあるが、患者のプライベートなところまで深く入り込みすぎている。」と…。端的に的確に検査説明をすることの難しさを痛感し、自分の話し方や癖を知るいい機会となりました。
検査説明・検査相談は新しく開拓した業務ではなく、もともと検査技師に認められた業務であるということも知りました。時間がない,検査相談室を設けるスペースもないなど、できない!できない!というよりも、いつでもどこでも気軽に相談して頂ける検査室,検査技師になれればいいのかなぁと思います。それにはまず、患者さんの心に耳を傾けるよう努力したいと思います。