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 奈臨技ニュース
平成29年 7月号
第278号 2017年 7月 1日
 



第27回 日臨技近畿支部血液研修会に参加して



天理よろづ相談所病院 高橋 陸

平成29年2月4日(土)、5日(日)の2日間にかけて大阪の「あべのメディックス」にて第27回日臨技近畿支部血液研修会が開催されました。

今回の研修会では「血液検査データの見方・考え方―スクリーニング力を上げるために―」をテーマとして、1日目には講演、2日目にはグループディスカッションによる症例検討が行われました。
1日目の講演は、自動血球分析装置の原理をはじめとして、骨髄像、FCM、さらには移植まで血液検査に関連する講演が7題、約6時間というスケジュールのもと行われました。各講演とも、基本的な内容から応用的な内容までとてもわかりやすく解説してくださり、6時間があっという間に感じてしまうくらい内容が充実していました。
2日目の症例検討では、事前に配布された症例について各グループにてディスカッションを行い、グループごとで代表者が発表を行いました。他施設の方とディスカッションをすることで、自分が見えていなかった視点に気が付くことができ、とてもよい刺激になりました。  
血液検査と一概にいってもその範囲はとても広く各分野も密接にかかわっているため、血液検査技師には幅広い知識が求められます。しかし、普段ルーチンで検査していない分野に関しては、どうしても勉強不足になってしまいます。今回の研修会では各分野のポイントをわかりやすく教えてくださったので、とても勉強になりました。  

今回参加した近畿支部血液研修会は、募集人数130名が数日で定員になってしまうくらい人気の研修会です。私は、今回初めてこの研修会に参加しましたが、内容が充実していたのは勿論ですが、参加者も熱心な人が多く、色々な意味でよい刺激となった研修会でした。また、配布された資料も「職場で困ったときに見るテキスト」を目指して作成されたというだけあり、素晴らしいテキストでした。今回の研修会で学んだことを活かし、スクリーニング力を上げ、臨床に貢献できるような技師になっていきたいと思います。

 



あべのメディックス





第34回奈良県医学検査学会会長賞を受賞して


天理よろづ相談所病院 高田 旬生

平成29年5月21日に奈良県立医科大学にて第34回奈良県医学検査学会が開催され、私は「全自動輸血検査装置IH1000導入前後の不規則抗体検出状況の調査」という演題で発表させて頂きました。

当院では、2013年9月より全自動輸血検査装置IH1000を導入し、それに伴い不規則抗体スクリーニングの検査法を試験管法から酵素法も併用したゲルカラム凝集法に変更しました。導入時検討においてゲルカラム凝集法は抗体の種類によっては検出感度が低下する傾向を認めたため、今回IH1000導入前後の実際の不規則抗体検出状況を調査し報告させて頂きました。  
結果としては、導入時検討でも示唆された抗Fybの検出率の低下がみられましたが、酵素法の併用により臨床的意義の高い抗Eの検出率は上昇しました。
今回の調査により、当院での不規則抗体の検出傾向を把握でき、また近年、酵素法の必要性について議論さている中で、当院における酵素法の重要性を確認することができました。  

今回の学会発表は私にとって初めての経験であり、とても貴重なものとなりました。また、会長賞という名誉ある賞を受賞できたのは、職場の諸先輩方の熱心な指導があったからであり、深く感謝申し上げます。今後もこの経験を活かし、日々の業務のみならず、学術活動も積極的にしていきたいと思います。

                       



第34回奈良県医学検査学会学術奨励賞を受賞して


県立医科大学附属病院 山木 千晴

5月21に行われました、第34回奈良県医学検査学会にて、誠に光栄ながら学術奨励賞を頂くことが出来ました。この賞は、周りの方々が協力してくださったからこそ頂けたものだと感じております。

今回私が発表したテーマである血液培養とは、敗血症を調べるための検査ですが、一つ間違えると治療の方針が変わってしまうこともあるため、誤同定は許されません。 しかしその反面、鏡検等の技師の技術が必要不可欠であるため、決して簡単とは言えない検査である事も事実です。 そのような中で、グラム染色に染まらなくても菌がいる可能性があるということを学びました。

この発表を通して、染色一つで菌によって様々な特徴がある事を今回勉強させて頂きました。 学んだことはそれだけではありませんが、全てが貴重な経験でした。 これからも学ぶ姿勢を忘れることなく、色んな角度から勉強できるような検査技師を目指したいと思います。


                       



第34回奈良県医学検査学会学術奨励賞を受賞して


天理よろづ相談所病院 土方 一輝

先の5月21日に開催された奈良県医学検査学会にて、一般演題で「当院における呼吸機能検査の内部精度管理に関する比較検討」という内容で発表させて頂き学術奨励賞を受賞致しました。

発表の順番は中盤で、他の演題を見て待っていましたが、とてもじゃありませんが賞のことは頭にありませんでした。自分の出番になり壇上に上がる際、階段に躓くほど緊張し、発表も声が震え言葉に詰まり、何とか終えることができたといった心境でした。質問の場でも、せっかくご質問頂きましたがしっかりと的確に返答できたか不安が残ります。自分の中ではもっとしっかりとできたのではないかと少し疑問に残る発表になってしまいました。

それでも受賞できたのは発表に至るまで一緒に指導くださった指導者の方々と、今回の演題である「呼吸器検査における内部精度管理」について強く興味を持って頂き、熱く励まして下さった上司のおかげだと思っています。また、今後この発表だけに留まらず、次に繋げていきたいと思います


                       

生涯教育研修会のお知らせ




sIL-2Rを正しく知って正しく利用する〔専門-20〕    

講師:藤巻 智明 先生(松山赤十字病院内科部長)    

日時:平成29年7月14日(金)18時30分〜20時00分
会場:県立医科大学 臨床大会議室 (臨床医学研究棟1F)    

担当:臨床化学検査分野(生涯教育研修:専門−20)    
会費:無料(非会員:500円)   

【要旨】
可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)は主にT細胞活性化の指標として用いられています。
しかし、B細胞やNK細胞、マクロファージにも存在するため、高値化を示す病態は様々です。

本公演では、「sIL-2Rを正しく知って正しく利用する」をテーマに、 1) 可溶性IL-2Rとは、2)何を知るための検査か、3)保険適応、4)実際の使い方につい てお話頂きます。皆様の参加をお待ちしております。    

【問い合わせ先】
倉田 主税(県立医科大学附属病院) Tel 0744-22-3051 (1225)               
e-mail  ckurata@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



超音波定期勉強会2「大動脈弁狭窄症の治療と評価2」〔専門-20〕    

講師:松谷 勇人 会員(天理よろづ相談所病院)    

日時:平成29年7月18日(火)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室

担当:画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)    
会費:無料(非会員:500円)     

【要旨】
大動脈弁狭窄症の治療と評価の2回目の勉強会を行います。
今回は、大動脈弁狭窄症の新しい治療法である経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)の治療についてのお話 と併せ、治療前と後での超音波検査で見るべきポイントも講義していただきます。

また、 エドワードライフサイエンス社とメドトロニック社のご厚意で、治療に使用しているデ バイスのサンプルを持ってきて頂けることになりました。実際にデバイスに触っていた だけます。

貴重な機会ですので、ぜひお越しください。
また、1回目の勉強会に来られ ていなくても分かる内容ですので、お気軽にお越しください。

【問い合わせ先】
植東 ゆみ(天理よろづ相談所病院院)
Tel 0743-63-5611 (7447) e-mail  uehigashi_2017@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



尿沈渣検査の極意part1〜基礎と血球類〜〔専門-20〕    

講師:中村 彰宏 会員(天理医療大学)    

日時:平成29年7月20日(木)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 南病棟 南別館4階会議室

担当:一般検査分野(生涯教育研修:専門−20)    
会費:無料(非会員:500円)     

【要旨】
本研修会は尿沈渣検査の基本的な操作法と最も基本成分である血球類の見方およびその解釈を中心に解説します。
是非多数のご参加をお待ちしております。     

【問い合わせ先】
中村 彰宏(天理医療大学) Tel 0743-63-7811 (550)             
e-mail  nakamurium_a802@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



CMPH抄読会3-1〔専門-20〕    

講師:李 相太 会員(県立医科大学附属病院)    

日時:平成29年7月21日(金)18時30分〜20時00分
会場:大和郡山病院    

担当:微生物検査分野(生涯教育研修:専門−20)    
会費:無料(非会員:500円)   

【要旨】
CMPH抄読会3は「Aerobic Bacteriology」です。

グラム染色、血液培養、無菌材料の培養などルーチン業務で頻出する項目ですので、是非ご参加下さい。
ボリュームが多いので、3回に分けて実施する予定です。
*CMPHは奈良医大のライセンスより使用させて頂いております。
*今回より、当日参加して頂いた方に次回分の資料を配布致します。    

【問い合わせ先】
阿部 教行(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611 (8665)             
e-mail  abepenem@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)    



おさえておきたい!輸血検査の基礎知識〔専門-20〕    

講師:古杉 光明 氏(オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックスイムノヘマトロジー事業部長)   

日時:平成29年7月28日(金)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室 

担当:輸血・移植検査分野(生涯教育研修:専門−20)    
会費:無料(非会員:500円)   

【要旨】
輸血検査試薬の特性など、輸血検査を行う上で、おさえておきたい基礎知識を、わかり やすく説明して頂きます。
輸血検査の基礎を改めて、皆様と一緒に勉強したいと思います。
皆様、奮ってご参加ください。    

【問い合わせ先】
大前 和人(市立奈良病院) Tel 0742-24-1251 (4221)             
e-mail  naringiyuketsu@gmail.com



超音波定期勉強会3「膵臓疾患の超音波像(MRI画像を含めて)」〔専門-20〕    

講師:太田 奈津子 会員 、吉岡 明治 会員(天理よろづ相談所病院)    

日時:平成29年8月2日(水)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室

担当:画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)    
会費:無料(非会員:500円)     

【要旨】
今回は、膵臓疾患の超音波像について症例を提示しながら、観察すべきポイントを講義していただきます。
また、MRI画像の読影方法やポイントなどもあわせてお話しして頂きます。

多くの症例を見ていただけいると思いますので、皆様のご参加をお待ちしています。

また、提示していただける症例などありましたら、DVD等の資料と一緒にお持ち寄り下さい。

【問い合わせ先】
植東 ゆみ(天理よろづ相談所病院院) Tel 0743-63-5611 (7447)             
e-mail  uehigashi_2017@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)    



心電図・呼吸機能実技講習会〔専門-20〕    

講師:森嶋 良一 会員(県立医科大学附属病院) 北川 実美 会員(天理よろづ相談所病院)    

日時:平成29年8月5日(土)14時00分〜17時00分
会場:県立医科大学 臨床大会議室

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)    
会費:無料(非会員:500円)   

【要旨】
心電図・呼吸機能の実技講習会を開催します。
はじめに講師の方々に検査に必要な知 識やポイントについて講義いただきます。
そのあとは実際の機器で実践練習してみましょ う。

こんな時はどうしたら?という疑問、この機会に解決しませんか?
多数の方のご参 加、お待ちしております。    

【問い合わせ先】
小宮山 妙恵果(県立医科大学附属病院) Tel 0744-22-3051 (4221)             
e-mail  komiyama@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)                          





第35回日本染色体遺伝子検査学会総会 ・学術集会大略



テーマ 「未来につながる染色体・遺伝子検査」

会   期
平成29年11月25日(土)〜26日(日)
会   場
学校法人天理よろづ相談所学園 天理医療大学  632-0018 奈良県天理市別所町80-1
TEL 0743-63-7811(代表)  FAX 0743-63-6211
大 会 長
大野 仁嗣(天理よろづ相談所 医学研究所 副所長, 同病院 血液内科部長)
実行委員長
福塚 勝弘(天理よろづ相談所 医学研究所)
事 務 局
632-8552奈良県天理市三島町200 (公財)天理よろづ相談所医学研究所内
TEL 0743-63-5611(内線8976)  E-mail:fuku-5ken@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)
参 加 費
会員 5,000円 非会員 6,000円 学生 無料(要学生証提示)
主   催
日本染色体遺伝子検査学会
<一般演題募集>  (日本染色体遺伝子検査学会会員)
演題申込み 平成29年4月 1日(土)〜 6月30日(金)
抄 録 締 切 平成29年8月18日(金)
申し込み方法 抄録原稿はWord でA4 版に,タイトル,発表者名(所属が異なる場合は, 右上に上付き数字で示す),所属(異なる所属は,左上に上付き数字で示 す),目的,方法,結果,考察の順に書き,総文字数1,600 字以内とする.英数文字は,半角にすること, 図表は受け付けない.
抄録はE-メールにて事務局(福塚)fuku-5ken@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください) まで送付して下さい.
発 表 形 式 Windows PC のPower Pointを使用したプロジェクターの口演形式で,発表7分,質疑3分を予定しております.

※詳しくは日本染色体遺伝子検査学会ホームページをご参照ください. (http://www.jacga.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)/) 



*多数のご来場をお待ちしております(日本染色体遺伝子検査学会)




奈臨技行事予定(7月)



*行事参加されるかたは、当ページにて日程・会場の変更の有無を再度ご確認ください




編集後記

7月になりました。
梅雨明けはまだ先だと思いますが、また、暑い夏がもうすぐやってきます。
皆さま、夏休みの計画はもう立てられましたか?私は、まだ決めていません。今年は、3日間ある休みをばらばらにして休養しようと思っています。

暑い夏を乗り切るため休養も大切だと思います。

             広報委員K




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、Tel?F/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail: info@naraamt.or.com(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



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