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 奈 臨技ニュース
平成29年 10月号
第281号 2017年 10月 1日
 



近畿支部 微生物部門 合同研修会2017に参加して


天理よろづ相談所病院  阿部 教行

 去る8月26日、大阪府中之島にある住友病院で、4回目となる近畿支部微生物部門合同研修会が開催されました。本会は近畿7府県から20~30代の検査技師各1~2名が研究や症例報告、地域の感染対策に関する取り組みなどを発表しています。8題の一般演題があり、1題30分の講演です。 
ランチョンセミナーは札幌医科大学附属病院の主任技師である品川雅明先生に講演頂きました。血液培養陽性の時点でラテックス凝集法を利用したMRSAとMSSAの鑑別法、あるいは血液培養陽性時腸内細菌科細菌についてイムノクロマト法を利用したESBL産生菌やメタロβラクタマーゼの鑑別法の実施、更に血液培養検査の精度保証である複数セット採取率の向上や汚染率の軽減について講演され、耐性菌を如何に早く臨床に報告するかの取り組みと重要性について大変勉強になりました。

 私は奈臨技から「嫌気性菌の同定と感受性に関する検討」というテーマで発表させて頂きました。2016年天理よろづ相談所病院で質量分析計であるMALDI Biotyper(Bruker社)が稼働し、2017年奈良県立医科大学附属病院でVitek MS(Sysmex社)が稼働しました。嫌気性菌に対して2台の質量分析計の同定菌名が一致するかに関してはデータが十分でなかったため、今回奈良県内で了承を頂いた8施設から嫌気性菌の菌株を提供頂き、2台の質量分析計で同定菌名の比較を行い、またE-testによる薬剤感受性試験を実施し既報との感受性データの比較を行いました。菌株は180株以上収集し、同定菌種を比較した結果、グラム陰性桿菌では82%属名が一致しましたが、その他の菌種では属名の一致は70%を下回りました。不一致となった菌名には傾向が認められ、2台の質量分析計について嫌気性菌同定の得意、不得意について理解することが出来ました。質量分析計の菌種同定の相関を見ることは初めてでしたので、大変勉強になりました。

 他府県の発表で特に印象に残ったのは、地域の耐性菌サーベイランスに関するもので、薬剤耐性菌対策でも重要視されているカルバペネム薬耐性菌が身近なところで拡散している可能性が示唆される報告を聞き、薬剤耐性菌は医療関連感染だけではなく市中からの持ち込みの可能性も十分あり得ると恐怖を感じ、ICT活動の重要性も再認識させられました。

 見どころ満載勉強満載で、今年は200人以上の参加がありました。懇親会ではクイズ大会が行われ、景品として各府県の名産品が用意されとても充実した勉強会となりました。しかし奈良県からの参加者は10人で、多いとは言えませんでした。奈臨技からも多数の参加を宜しくお願い致します。




生涯教育研修会のお知らせ



血液細胞の美しさに魅せられて 顕微鏡に釘付けになった細胞とは
奈臨技サーベイ解析会〔専門-20〕


講師:津田 勝代 会員(天理よろづ相談所病院)

日時:平成29年10月3日(火)18時30分~20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 南病棟 地下会議室

担当:血液分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
形質細胞を見ていると思いきや似つかわしくない細胞に遭遇してしまう。正常なリンパ球と思っているのに、悪性リンパ腫の細胞を見ているの?
このように経験したことのない細胞に出くわしてしまうと判断に困ってしまい、時間をかけて観察することになってしまいます。ましてや教科書にもアトラスにも載っていないとなると、報告書すら作成できずお手上げ状態になってしまいます。
そこで今回の提示症例を通して、皆さんと共有し今後の観察に生かしていただきたいと思っています。
なお、勉強会前に今年度奈臨技サーベイ解析会を行わせていただきますので、参加施設は出席していただけますようよろしくお願いします。  

【問い合わせ先】
永井 直治(天理よろづ相談所病院) Tel  0743-63-5611 (7437)
e-mail  na.nagai@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



輸血検査:『症例検討会』~こんな時どうしたら?~〔専門-20〕

講師:高田 旬生 会員(天理よろづ相談所病院) 灰塚 隆太 会員(市立奈良病院)

日時:平成29年10月6日(金)18時30分~20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室

担当:輸血・移植検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
今回の定例勉強会は、症例検討会を行います。実際に経験した症例を2施設の方よ り発表して頂きます。
実際の症例を元に、現場でより役立つ知識をみなさんと一緒に学びたいと思います。多数の参加をお待ちしております。  

【問い合わせ先】
大前 和人(市立奈良病院) Tel  0742-27-9502 (4201)



QF-PCRについて学ぼう〔専門-20〕

講師:霜川 修 氏他(リッツメディカル株式会社 他)

日時:平成29年10月6日(金)18時30分~20時30分
会場:大阪鉄道病院 3階講堂

担当:遺伝子検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
Quantitative Fluorescence PCR(QF-PCR)法は、羊水や絨毛からDNAを抽出し、13・18・21番染色体に存在する数種類のSTRマーカーを同時に増幅し、それぞれの染色体がトリソミーか否かを量的に分析する方法です。
その他、X染色体不活性化検出法や認定臨床染色体遺伝子検査師についての最新情報もあります。
是非、皆様のご参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
前川 ふみよ(天理よろづ相談所 医学研究所) Tel  0743-63-5611 (8677)
e-mail  maekawa@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



急性冠症候群の評価(心電図検査を中心に)〔専門-20〕

講師:大谷 祐哉 会員(天理よろづ相談所病院)

日時:平成29年10月13日(金)18時30分~20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
今回は急性冠症候群を診断するうえで欠かすことのできない心電図検査を中心に、判読のポイントから評価方法までお話しさせて頂きます。
少しでも皆様の明日からの臨床にお役立ちできればと思っています。
皆様のご参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
小宮山 妙恵果(県立医科大学附属病院) Tel  0744-22-3051 (4221)
e-mail  komiyama@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



尿中異型細胞なんてコワくない!~明日から使える判定の術 (すべ)~〔専門-20〕

講師:佐伯 仁志 氏(国立病院機構 東近江総合医療センター)

日時:平成29年10月21日(土)15時00分~17時30分
会場:天理よろづ相談所病院 南病棟 南別館4階会議室

担当:一般検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
一般検査領域における異型細胞検出は大変重要であり、また比較的難易度が高く、高いスキルが必要となります。
本研修会では尿路上皮癌の基礎知識、異型細胞の鑑別、そして一般検査と病理細胞診検査とのかかわりかたまで明日からすぐに使える知識およびその技術をわかりやすく解説いただきます。
是非多数のご参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
中村 彰宏(天理医療大学) Tel  0743-63-7811 (550)
e-mail  nakamurium_a802@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



超音波定期勉強会5「日臨技サーベイ検討会」〔専門-20〕

講師:阿部 梨栄 会員  植東 ゆみ 会員(天理よろづ相談所病院)

日時:平成29年10月24日(火)18時30分~20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階中会議室  

担当:画像検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
今回は、日臨技主催の平成29年度臨床検査精度管理調査の超音波検査(問9~18)についての検討会を行います。
各参加施設の方は問題を持参ください。
多数のご参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
植東 ゆみ(天理よろづ相談所病院) Tel  0743-63-5611 (7447)
e-mail  uehigashi_2017@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



下記研修会は印刷版奈臨技ニュースに非掲載の研修会です。ご注意ください。

超音波実技講習会(心臓・腹部)

講師: 桑野 和代 会員,松下 陽子 会員ほか

日時:平成29年11月18日(土)14時00分~17時00分
会場:天理よろづ相談所病院 東西病棟1階 (生体検査室) 

担当:画像検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
超音波実技講習会を開催します。領域は心臓と腹部で、講習は並行して進めますので心臓または腹部のいずれかのみの受講が可能です。
講習内容は基礎的な講義と簡単な実技を主とする入門的なものです.

【定員】心臓は初級者(基本画像の評価)6名、腹部は10名とします.

【申込期間】平成29年10月10日から11月10日

【申込要領】e-mailによる申し込みとします。1メールにつき1名とし、1)タイトル「心臓(または腹部)超音波実技講習会受講希望」,2)会員番号,3)氏名,4)施設名,5)希望内容および経験年数を記載して、uehigashi_2017@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)まで申し込んでください。
お申し込み後、1週間経っても確認の返信がない場合は電話にてご連絡をお願いいたします。定員になり次第締め切ります.
なお,多くの施設の方に受講して頂きたく思いますので,複数名の参加希望の施設には調整していただく場合もありますことをご承知ください.

【問い合わせ先】
植東 ゆみ(天理よろづ相談所病院) Tel  0743-63-5611 (7447)
e-mail  uehigashi_2017@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



血液検査分野顕微鏡実技実習〔専門-20〕

講師:永井 直治 会員(天理よろづ相談所病院)他5名

日時:平成29年12月2日(土)14時00分~17時00分
会場:天理医療大学

担当:血液検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
今回、血液検査分野の顕微鏡実技実習を行わせていただきます。
多くの血液疾患症例を用意しました。講師も6名いますので、日常業務において役立つ情報が得られることと思います。
血液細胞の観察を基礎から学びたい方から、さらに鏡検技術を高めたい方まで是非ご参加ください。

コース:末梢血コース(定員20名) 骨髄コース(定員10名)
顕微鏡が限られるため先着順とさせていただきます。

参加申し込み:10月1日~11月20日
下記、e-mailにて氏名、所属、血液検査経験年数、希望コースをご連絡ください。

【問い合わせ先】
永井 直治(天理よろづ相談所病院) Tel  0743-63-5611 (7437)
e-mail  na.nagai@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)      



肺癌治療の最前線〔専門-20〕

講師:
羽白 高 先生(天理よろづ相談所病院)
田中 京子 会員(県立医科大学附属病院 病院病理部)
神薗 修司 氏(株式会社アルフレッサ メディカル営業本部)

日時:平成29年12月9日(土)14時00分~16時30分
会場:天理よろづ相談所病院 南病棟 地下会議室

担当:病理検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
『肺癌治療の最前線』をテーマに病理・細胞診合同の勉強会を行います。
近年、肺癌の分子標的治療には病理・細胞診検体からのコンパニオン診断が必須となっています。
臨床医の立場から肺癌に対する治療選択について、そして病理検査技師・細胞検査士の立場からコンパニオン診断の実際について講演していただきます。
多数ご参加ください。

【問い合わせ先】
坂本 真一(天理よろづ相談所病院) Tel  0743-63-5611 (8416)
e-mail  sakamoto@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)






平成29年度 奈良県臨床検査協議会後援会 開催案内





統計処理の基礎から実践:医療統計学初級講座
「統計手法の選び方+無料統計ソフトEZRの使い方」  


   
日時 平成29年10月14日(土)  14:30~17:00
場所 天理よろづ相談所病院 外来棟5階中会議室
講師 大林 準 会員(天理よろづ相談所 医学研究所)  
内容
14:30~15:50 統計手法の選び方
16:00~17:00 無料統計ソフトEZRの使い方  

学会発表などでデータ収集・処理する際には統計の知識が必要となってきますが、勉強にはなかなか抵抗のある分野ではないでしょうか?
学会会場にある書店で統計に関する書籍をみかけると「勉強しなければ!!」とパラパラと内容をみていくのですが、「やっぱり勉強は今度にしようかな…」と本を閉じてしまうのは私だけではないはず!!  
今回は「統計手法の選択の方法についてのポイント」の解説から、無料で使えて論文投稿にも使用可能な「統計ソフトEZRの紹介・実演」まで、エキスパートの講師に講演して頂けることになりました。
これを機に統計処理についてのハードルを少し下げてみませんか?皆様の参加をお待ちしています。  
                  
連絡先  天理よろづ相談所病院 臨床検査部 吉岡 明治  電話番号:0743-63-5611(内線7447)
 E-mail:cp‐yoshi@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください) (左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)  

















奈臨技行事予定 (10月)



*行事参加されるかたは、当ページにて日程・会場の変更の有無を再度ご確認ください




編集後記

今年の夏は一気に終わり、一気に秋が来たような気がします。10月の奈良は色々な行事が色々な所で行われます。調べてお出かけして、心も身体もリフレッシュするのもいいかも知れませんね。(*^^*)

広報委員M




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けてお りますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちして おります。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願 い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っておりま す。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、FAXにてお申し込みください (メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail: info@naraamt.or.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)




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