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 奈臨技ニュース
平成30年 3月号
第286号 2018年 3月 1日
 



平成29年度 施設代表者・施設連絡責任者合同会議
に参加して


 
奈良県総合医療センター 胡内 久美子

 平成30年1月6日土曜日 奈良県立医科大学臨床大会議室にて、奈良県医療安全推進センター センター長・奈良県立病院機構 奈良県総合医療センター総長 上田 裕一先生による「奈良県医療安全推進センターの活動について」と題した講演会が開催され参加させていただきました。

 まずは、奈良県医療安全推進センターの概要をお話いただきました。設置目的は、『医療上の有害事象に関する幅広い情報を収集し、発生及び抑止の要因を分析・研究するとともに再発防止のために県内医療機関と情報を共有し、医療安全体制の構築を図る。これにより県内医療機関の医療の質向上を目指す。』具体的な活動として医療情報検討委員会と作業部会が開催され事例検討を実施しています。
 参加職種は、医師・看護師・コメディカル・事務であり全職種の知恵とアイディアを出し合い未然防止・再発防止を検討し考え方の共有をおこなっている。と、いうことでした。私は、当センター中央臨床検査部のリスクマネージャーをしているため作業部会に参加する機会があり、上田先生が話される奈良県医療安全推進センターの具体的な活動の必要性を実感しています。「患者間違い」の事例についての検討会では、臨床検査技師が最後の砦であるのでそこで防止すべきという手厳しい指摘を受け、身の引き締まる思いもしました。でも、患者まちがいという負の事象をポジティブにかえる、つまり「人間はまちがえる。だから有効な対策を考える。それを奈良県内の病院全体で考え情報を共有する」という活動が医療安全推進センターの活動であると理解しています。

 次に、医療安全の考え方について医療安全文化を醸成するためにはいかにすべきかについて話されました。自分が失敗したことが周囲にも起きる可能性がある。自分の同僚後輩が同じ間違いをしないようにするにはどうすべきかを仲間と考える活動が医療安全活動でありそういう考え方が医療安全文化であると。
 お話のなかで肝に銘じた事は、「安全文化とは管理者に悪い知らせをきかせる文化である」これは報告してくれた人を守るということにつながり、報告に基づいて有効な対策を立て職場で共有する。報告を受けて何もしなければそのうち面倒くさくなり報告しなくなると耳が痛い内容でもありました。

 インシデント報告に学ぶとき、起こった事例で話し合う機会が多いが、何故気がついたか?どこで気がついて防ぐことができたか?という未然防止に学ぶことも重要であると話されていました。奈臨技の活動として医療安全に取り組み未然防止事例の自慢大会をする企画も大いに役にたつのではないかと思います。
 各施設で医療安全に取り組み、他職種との意見交換をされていると思います。私は、そういう会議が終わったあと、いつも同じ臨床検査技師の他職場の意見が聞いてみたいと思います。ぜひ、奈臨技で医療安全文化の醸成に取り組んでいただきたいと思います。

 今回、医療安全という角度から自分の考え方・組織のあり方等を、あらためて考える事ができました。大変有意義な講演会でした。ありがとうございました。当センター検査室の医療安全勉強会の題材としたいと思っています。






生涯教育研修会のお知らせ

2017年度日臨技サーベイ解説会〔専門-20〕

講師:山中 雅美 会員(南奈良総合医療センター)、佐藤 妙恵果 会員(県立医科大学附属病院)

日時:平成30年3月9日(金)18時30分~20時00分
会場:県立医科大附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟 4階)

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
2017年度日臨技サーベイの解説会を開催します。
心電図・呼吸機能の問題をもう一度確認しながら、解答のポイントをおさらいしたいと思います。
回答された問題もお持ちください。皆様のご参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
佐藤 妙恵果(県立医科大学附属病院) Tel 0744-22-3051 (4221)
e-mail komiyama@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



平成29年度奈臨技臨床化学サーベイ報告会〔専門-20〕
   
講師:倉村 英二 会員(天理よろづ相談所病院)

日時:平成30年3月27日(火)18時30分~20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来診療棟5階 中会議室

担当:臨床化学分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
遅くなりましたが平成29年度奈臨技臨床化学検査サーベイの報告会を開催いたします。
本年度も試料には健常者プール血清と市販管理試料の2種類を使用しました。
健常者プール血清を用いることによりマトリックスの影響を軽減することができ、脂質項目やドライ法の比較が可能です。それぞれの試料のもつ特性を活用して報告させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしています。

【問い合わせ先】
倉村 英二(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611 (7435)
e-mail kurakura_eizi@yahoo.co.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



「梅毒と梅毒検査の今」〔専門-20〕
   
講師:斎藤 英昭 氏(富士レビオ株式会社 学術営業グループ)

日時:平成30年3月29日(木)18時30分~20時00分
会場:県立医科大附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟 4階)

担当:免疫検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
過去の病気と思われがちな梅毒ですが、最近若年層の感染者が増加し、特に20代の女性の感染者が突出しています。
今回、富士レビオ株式会社の学術、斎藤 英昭氏をお迎えし、梅毒の検査の歴史、変遷、そして治療を含め、疫学から検査結果の判断(解釈)までをお話して頂こうと思います。
梅毒検査における非特異反応、交差反応など、日常の業務の中で経験するさまざまな問題点について、解決する一助になればと考えます。
多数の参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
薮内 博史(県立医科大学附属病院) Tel 0744-22-3051 (1231)
e-mail hiro-yabu@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



病理分野における保険点数の改正について(課題)〔専門-20〕
   
講師:恩田 和人 氏(サクラファインテック(株))

日時:平成30年4月12日(木)19時00分~21時00分
会場:天理よろづ相談所病院 南別館3階講義室

担当:病理検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
平成30年度4月より、病理・細胞分野における保険点数が改正されます。
これらについて、講義をしていただきます。
何かありましたら、県立医科大学附属病院の龍見まで、連絡お願いいたします。

【問い合わせ先】
龍見 重信(県立医科大学附属病院) Tel 0744-22- 3051 (7437)
e-mail statsu@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



心電図検査における追加誘導について〔専門-20〕
   
講師:森嶋 良一 会員(県立医科大学附属病院)

日時:平成30年4月13日(金)18時30分~20時00分
会場:県立医科大附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟 4階)

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門-20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
心電図検査をしていると、追加誘導を求められる場合があります。
右側胸部誘導や1肋間上記録などがありますが、「なんとなく」記録していませんか?
今回はいつもの勉強会とは少し趣向を変えて、追加誘導を記録することの目的・波形の表す意味について解説して頂きます。
皆様奮ってご参加ください。

【問い合わせ先】
佐藤 妙恵果(県立医科大学附属病院) Tel 0744-22-3051 (4221)
e-mail komiyama@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)





平成29年度奈良輸血懇話会の開催のお知らせ〔専門-20〕


主催 奈良県赤十字血液センター
共催 奈良県臨床検査技師会
開催日時 平成30年3月9日(金)18:30~20:30
開催場所 奈良県赤十字血液センター 会議室
この度、平成29年度奈良輸血懇話会を開催いたします。
 今回は、日本赤十字社血液事業本部技術部安全管理課長である平先生より、『安全対策の導入効果と遡及調査GLの改訂等について』と題して、輸血用血液製剤に関する安全対策及び遡及調査ガイドラインの改訂等について講演していただく予定です。
皆様の参加をお待ちしております。
詳しくは、こちらの特設ページをご参照ください



Basic Cytology(基本細胞診)講習会のお知らせ


今年度も例年同様にBasic Cytology(基本細胞診)講習会を開催できることとなりましたので、お知らせいたします。
興味のある方は制限がありませんので(但し、細胞検査士資格取得のための勉強会ですので、ご理解をお願いいたします)。
会員の皆様はふるってご参加下さい。
参加者は登録させて頂きますので、参加希望の方は下記にご連絡ください。(二次試験対策からは顕微鏡の台数の関係上、受験資格を有する会員限定とさせて頂きますので、ご了承下さい。)
一次試験対策 奈良県総合医療センター 中央臨床検査部
二次試験対策 奈良県立医科大学附属病院 病院病理部技局(B棟3階)
時間 10時00分~16時00分       
問い合わせ先 県立医科大学附属病院 病院病理部 龍見 重信  0744-22-3051(内線4303)
E-mail:statsu@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)




**奈臨技よりお知らせ**




** 奈臨技事務局よりお知らせ **


 奈臨技では従来から奈臨技メーリングリスト(ML)を用いた各種情報の配信も行ってきました。
しかし、MLアドレス更新などのメンテナンスが困難となっており、2月末日をもってMLは廃止します。
今後は、日臨技システムを活用し日臨技に登録してあるメーアドレスへ一斉配信する方法に一本化します。

メール配信を希望されます方は日臨技HPの会員情報にメールアドレスの登録をお願いします。
すでに日臨技システムからメールが配信されている方の作業は不要です。
お問い合わせは奈臨技事務局嶋田までお願いします。
            

お問い合わせ先  奈臨技事務局 嶋田(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611 (7441)
e-mail poctenri@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)




第35回奈良県医学検査学会のご案内 

 標記の学会を、下記の要領で開催しますので、皆様のご参加、ご発表をお待ち申し上げます。
   


1.名 称
第35回奈良県医学検査学会
2.テーマ
臨床検査 随所為主  サブテーマ “きづき”
3.期 日
平成30年5月20日(日)9:00
4.会 場
奈良県立医科大学 大講堂
5.主 催
一般社団法人 奈良県臨床検査技師会
6. 学会長
一般社団法人 奈良県臨床検査技師会会長 吉村 豊
7.担 当
奈臨技検査研究部門運営委員会
8. 実行委員長
奈臨技検査研究部門運営委員会委員長 問本 佳予子
9.特別企画
1) ランチョンセミナー    R-CPC
2) 教育セッション      発表者未定
3)特別講演         仮題 人材育成
10.一般演題公募
演題受付期間:平成30年1月4日(木)~2月28日(水)
抄録受付期間:平成30年1月4日(木)~3月30日(金)
申し込み方法:日臨技総合情報管理システム(JAMTIS)から
*演題は先着10題とし、これを超えた場合の採否は委員会の判断とさせて頂きます
発表時間:発表6分、質疑3分
11.参加費
会員・賛助会員・学生引率者(各校2人まで):500円 
非会員(奈臨技会員でない方、日臨技会員のみの方):5,000円
学生無料(学生証明証または学生と主催者側が判断出来る物の提示)
非会員で学生引率者3人目以降の方:5,000円
問い合せ先
第35回奈良県医学検査学会 事務局 倉田 主悦
県立医科大学附属病院 中央臨床検査部
TEL:0744-22-3051(内線1225)
E-mail:ckurata@naramed-u.ac.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



奈臨技行事予定 (3月)



*行事参加されるかたは、当ページにて日程・会場の変更の有無を再度ご確認ください




編集後記

まだまだ寒い日が続きますが、みなさま体調管理はいかがでしょうか。
今年度で定年を迎えられる会員の方々、長い間お疲れさまでした。二月は国家試験が行われ、また新しい臨床検査技師が誕生します。この季節は別れの季節でもありますが、春には新しい風が吹くことと思います。みなさま気持ちの良い春を迎えていただきたいと思います。

広報委員 Y




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けてお りますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちして おります。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願 い致します。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail: oobayasi@tenriyorozu.jp(左記@は全角です。半角の@に変更して送信ください)



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