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研究班班長
吉村 豊 奈良県立奈良病院
活動目的
輸血検査研究班は輸血医療の安全の向上を図るために、輸血に関する勉強会、実技実習を企画しています。また、活動を通してお互いの関係を密に持ち日頃の疑問、問題点を出しやすい環境を作ることにあります。
平成13年度の活動方針 天理よろづ相談所病院 森本武次
今年度から、当研究班班長は県立奈良病院 吉村氏にバトンタッチをいたしました.当然このコーナーは吉村氏が執筆しているところですが,いきなり病に臥されてしまいました.一日も早い復活の日が来るのを祈りながら,その日まで同病院の川越氏と一緒につないで行きたいと思います.
さて,今年度の目標は例年どおり,実技講習会,勉強会(講演会)を企画しています.
実技講習会は昨年,近畿技師会で近畿各施設の実技レベルの統一を図る目的で作成した実技マニュアルに沿って実施することを予定しています.
勉強会は現在のところ3回を予定しています.1回目は天理よろづ相談所病院の輸血業務一元管理の状況について報告する予定です.2回目は輸血副作用について血液センターの方から報告いただく予定です.3回目はカラム凝集法についての勉強会.実際に輸血検査に導入している施設から報告いただきます.
以上の内容でスタートする予定です.会員の皆様からもいろいろ希望を出して頂ければ幸いです.どうかよろしくお願い致します.
1. コントロールサーベイとその検討会
輸血検査のコントロールサーベイは化学や血液のサーベイのように試薬や分析機の影響を受けることなく施設の実力がそのまま結果に現れてきます。また、その結果が輸血の安全性につながっていると言っても過言ではありません。したがって、コントロールサーベイとその検討会に参加し、自施設の輸血検査に関する力量を知り、弱点があれば各種技師会活動や自らの勉強で補っていただきたいと思います。
2. 実技実習
輸血検査を実施するために誰もが知っていて欲しい初級の実技実習を実施しています。
現在、近畿地区各県の実技実習の内容統一を図るためにマニュアル(初級編)を作成しています。来年度から応用できる予定です。
3. 勉強会
輸血検査、輸血医療に関する勉強会を1年に2回程度企画しています。
近畿臨床衛生検査技師会との関わり
現在、近畿地区における合同の活動として近畿学会、研修会を各県持ち回りで実施しています。学会は学術部が中心に運営されているのに対し、研修会は私達研究班員が中心となって企画、運営をしていますので近畿地区の同士が集い、日頃の悩み、疑問を解決できる場として活用できると思います。
皆様にお願い
輸血勉強会で取り上げて欲しい事項、今問題となっている症例、困っている事、何でもご意見をお寄せください。