職場紹介

田 北 病 院

西 本 幹 男

                

私たちの病院は大和郡山城のほぼ西南に位置し、 毎年桜の咲く季節になると皆様もご存知でしょうが 「お城祭り」 が開催され、 春の息吹を感じさせてくれます。
 病院の設立は昭和26年で、 ほぼ半世紀ということになります。 病院のほかの施設は老人保健施設、 訪問看護ステーション、 看護専門学校を併設し、 医療・介護・福祉の一貫体制を確立し地域のホームホスピタルとしての性格を備えています。 病院は平成9年の春に新築し病床数は186床 (新看護体系92床、 療養型病床群94床) です。 診察科目は、 内科、 外科、 整形外科、 脳神経外科、 その他は人間ドック、 脳ドックを設けています。
 検査室の技師数は依然として3名で、 検査内容は検体検査の方は、 院内での検査は一応緊急検査ということで、 尿検査、 末血、 生化学 (緊急での最大20項目)、 髄液、 血液ガス、 感染症 (梅毒RPRテスト、 TPHA, HBs抗原定性、 HCV抗体) 検査、 血液型、 輸血検査等です。 平成12年の4月の保健法改正をきっかけとして、 新しく生化学の分析機を導入しました。 検査は朝できるだけ早い時間から取りかかり9時過ぎくらいには終了するようにし以前、 非常勤であった医師が異動で、 退職される際に餞の言葉として 「これまでの病院ではなかったことです」 と言っていただいたことに、 非常に感激したのを覚えています。
 生理検査のほうは、 心電図、 ホルター心電図、 トレッドミル、 肺機能 (スパイロ)、 聴力、 脳波、 眼底、 眼圧、 誘発電位 (ABR)、 神経伝達速度、 超音波 (腹部) 等です。 ホルター心電図は、 平成8年から自施設において解析していて、 レコーダーをはずしてから約20分くらいでデータの出力が可能で、 データはMOに保存しています。 脳波もMOに保存しています。 これからは、 ペーパーレスの時代になっていくのが感じられます。
 また、 地域医療の一環として、 在宅患者のお宅に心電図や、 ときにはホルター心電図の検査のために出かけたりもします。 私たちのような中小病院ですと、 一人がなんでもかんでもやらなければいけないという点で、 大病院とはまた違った性格をもっていると思います。 検査の内容も以前から考えますと、 やはり広範囲になってきている中で、 ますます勉強もし、 技師会活動にも参加しなくてはいけないなと思っています。 今後ともよろしくお願いします。