橿原市健康福祉まつりに参加して

奈良医大   山 下 幹 男

 橿原市主催の“健康まつり”が橿原市万葉ホールで開催されました。 われわれ奈臨技には臨床検査コーナーが割り当てられ今年で2年目の協力参加のこの催しの様子を報告したいと思います。
 会場は万葉ホールの3階に設置され、 各種健康増進関連団体等の思考を凝らしたコーナーで隙間のないほどでした。 奈臨技は臨床検査の仕事の一部を紹介するのに血液検査を取り上げて見ました。 主に血液検査研究班班員に協力して頂きました。 それと血圧測定と体脂肪測定も実施し、 こちらは主に生理検査研究班班員に協力をもらい、 それぞれのコーナーで日頃の健康診断の必要性を理解してもらうように努め市民から喜ばれていました。
 日程は午前中に式典と特別講演が万葉ホールで行われ、 催し会場は午前10時から午後4時まで自由に参加できました。 我々技師会では理事を含めて20人。 1時間交代で実施しました。
 血液検査のコーナーでは染色した血液塗抹標本を使いディスカッションの顕微鏡で血球の形態を見てもらい説明をして頂きました。 担当した人も日頃は技師あるいは学生への教授とは勝手が違うらしく言葉を捜しながらの説明に四苦八苦しながら、 しかも、 会場は暑く、 咽喉が乾くし、 1時間の担当は少し厳しいものだった (かな?)。 また、 顕微鏡を見て眼底検査を想像される方がいたり、 覗いた血球の形態を“これが私の血ですの?”。 両目を閉じたまま“何にも見えへんで”とかいろいろなことを体験できました。
 一方の血圧と体脂肪測定の方は他の団体でも数カ所で実施しており“血圧測定めぐり”をしている人も見かけました。 私も体脂肪を測定したら正常でしたが、 後で体重と年齢を正確に入力したらやや肥満。 こんな時にもデーターは正直に入力する必要性を再認識した次第。 会場は月亭八方さんの特別講演が終った頃からが人の数も最高潮となり顕微鏡や血圧・体脂肪測定にも待ち行列が出きるほどの混雑で、 説明する声にも熱が入りました。
 終わってみれば、 業者が準備した粗品の500個が全部無くなりましたから、 500人以上の市民が臨床検査コーナーを訪れたことになりました。 高年齢の方が多かったように感じましたが、 月亭八方さんの講演内容を拝借すれば、 “人生、 元気で、 健康で、 コロリ”家族にも迷惑をかけない。 つまり、 日頃の健康診断 (管理) が大事。 我々の職種が住民の健康管理や治療に大きく貢献しているとも言えるでしょう。
 以上、 “健康まつり”の状況を思いつくままに報告しました。 協力していただいた会員の皆さんお疲れ様でした。