〔各部局だより〕

副会長(渉外部)

倉本 哲央

 私は今、平成14年・15年度の渉外部担当と副会長に選出されました倉本です。
 前任者の前川氏は大変立派な方でいろんな知識や視野が広く、私どもは若輩ですが少しでも努力して頑張るつもりですので宜しくお願いします。
 さて、渉外関係は奈臨技では生涯研修委員会を中心に活動されていますが、私たちを取り巻く検査技師の環境は大変厳しいものがあります。それは社会が規制緩和を理由に人間の「いのち」と「もの」を同じ扱いをし、検体検査を中心にだれでも仕事に従事、可能なのです。もっと検査技師の地位何上のため学術活動だけでなく渉法活動にも力を費やそうではありませんか。
 日臨技は医療機能評価項目や診療報酬なピに反映させるため認定検査技師制度の取得を中心に考慮していますが、それだけでは検査技師の地掟向上はできません。私は一人一人の会員が一致団結し、技師会だけではなく検査技師の地位確立のため、一人でも多く連盟にも加入し政府や厚生労働省にアピールしようではありまませんか。


副会長(学術部)

山本 慶和

 山名正夫会長の指導のもと、一つひとつ学ぴながら任に当たっています。
会を運営する一員となって、理事会役員の方々(もらろん部門長、分野長さん、その他の方々もですが)が会員の活動のために非常に多くのエネルギーを注いでいることを実感いたしました。しかし、これまでの企画を遂行するだけでは、社会に求められる技師会には充介といい難いとお考えのことと思います。何が会の活動に必要か、不足な点は何か、会員の皆さんの声を聞きながら考えていきたいと思います。
 様々な企画は会員皆さんから頂けるような会の運営をしたいと思っています。これまで会の活動を実践する立場でした。今後も同じ目線で考えたいと思っています。よろしくお願いいたします。


事務局

木田 光雄

 引き続き2年間、事務局を担当することになりました。どうかよろしくお願いいたします。
 平成14年度の総会にて、奈臨技の正会員会費の改定、地区再編を決めていただきました。社団法人としての活動に皆様の大切なお金を無駄なく有効活用しなければと思っております。また、地区の再編により、会員皆様の便宜が少しでも向上できればと思っております。
 本年は、役員の改選があり、新しい執行体制でスタートいたしましたし 会の活動予定としましては、本年は特に大きな行事がなく、例年の活動とほぼ同様となりますが、この時期に事務局といたしましては、足元を固め、よりシンプルに合理的に会務ができるよう、業務の整理を行う予定です。
 まだ先の話ですが、2004年は奈良県にて近畿医学検査学会を担当することになります。本年は和歌山県、来年は京都府、その次が奈良県です。本格的な準備は来年以降となりますが、奈臨技全体として取り組む大きな行事ですので、会員の皆様には今から心準備をいただければと存じます。
 新会長は常々「理事は雑用係」とおっしゃつておられます。この基本姿勢を念頭に、微力ではありますが会務に取り組みたいと思います。


組織法規部

 増谷 喬之

 昨年、組織活動の一環として協力いただきました、臨床検査業務におけるインシデント実態調査、大変遅くなりましたが会員施設の皆様に近く”実態調査まとめ”を報告させていただきます。各施設より提供いただきました資料を拝見しておりますと、いろいろなインシデントに遭遇しておられ、中にはインシデントからアクシデントに結びつかないとも限らない事例の報告も散見されております。
 検査室は医療事故に繋がらないための方策として、リスクマネージャーを配置し、日々の業務の中でインシデント報告を出来る限り吸い上げ業務の中に活かす努力をしていかなければならないと痛感します。
 厳しい医療環境の中で、臨床検査技師会は新しい局面を迎えております。医療法改正、保険診療報酬改正等、どれをとっても臨床検査技師を取り巻く環境は厳しい状況にあります。
 奈臨技は新会長の下、少しでも皆様に参考となる活動を続けてゆきたいと思っております。今後とも宜しくご協力のほどお願い申し上げます。
 奈臨技定款及び諸規定について日臨技研究検査部門再編成に伴う奈臨技組織運営規定改正の提案を行い、平成14年6月18日の理事会において一部修正し承認されました。


学術部

丹羽 欣正

 平成14年度の学術部活動内容は、次に示します2事業に大別されます。第1には検査研究部門の運営であります。良く慣れ親しんでまいりました、部門別検査研究班の組織改編が今年度より実施され、5部門23分野の“検査研究部門”として生まれ変わりました。
 第2の事業は、従来より継続実施してまいりました精度管理推進事業であります。奈臨技としての統一コントロールサーペイを更に充実させるとともに、県単位という小規模サーペイなればこその、特性を生かした事業として進めていきたいと考えております。
 以上、今年度進めております学術部の活動内容を大略的に記述しましたが、次にそれぞれ事業内容の詳細、さらに15年度の活動に対する抱負について示させて戴きます。

【検査研究部門】
 今年度における実務的な活動は、23に分割された各分野において実施されております。
 旧部門別検査研究班より内容が移行した分野においては、昨年度よりの継続事業として受け継がれ、一連の流れが断ち切られることなく進められております。しかしながら、現在までの基盤のない分野においては、活動内容を明確に絞り込めず、日臨技での取り組みもはっきり分からない状態で、悪戦苦闘の毎日が続いておりますし,このような状況下において、とりあえず今年度の学術部としての事業は、検査研究部門の組織作りが第1の課題であるとして鋭意作業を進めております。具体的に紹介いたしますと、”検査研究部門運営委員会”を設立し、委員9名、学術部理事3名の構成人員によって運営についての基本姿勢、今後の動向等について検討をしております。さらに、本部門における実務的組織の構成として、部門長、分野長に分野員を加え、より部門、分野活動が円滑に進められるようにしております。 今年度は組織作りに終始することになると思いますが、来年度以降
この組織が有効に力を発揮することと考えております。

【精度管理推進事業】
 本事業を学術部活動として円滑に推進するために、11名の委員と3名の学術部理事よりなる‘精度管理推進委員会”を設立し、現存下記のような活動を行っております。
1、奈臨技コノトロールサ−ベイの実施
 例年の臨床化学、血清、血液、微生物、一般、輸血、細胞診に加え、今年度より病理についても実施することとなりました。
2、サーベイ結果検討会の開催。
 上述の8項目を担当する検査研究分野により、各々サーベイ結果を集計し検討会を実施します。
3、サーベイ報告書の作成及び送付。
 奈臨技精度管理調査報告書を作成し、全参加施設に送付致します。
4、今後の事業方針として、上述したような「小規模でなけれは出来ないコントロールサ−ベイ」を行うことを上げ、現在模索中でありす。


渉外部

新木 義之

 日臨技はH4年から生涯教育研修制度を発足させ日臨技生涯教育研修制度ガイドラインに沿って3年間の試行期間として実施しました。
 H7年4月からは本格実施に移し、H14年5月、日臨技総合情報システム(JAMTIS)構築に伴い実際の運用に即した内容に編集し生涯研修制度ガイドラインの改正も行いました。
 このガイドラインに沿って奈臨技の生涯教育研集委員会の組織も一部再編成しました。
 一般教育研修課程は研修の成果と履修の到達度を客感的評価する為、点数制こよって実施されています。研修開始から3年間(1サイクル)を1区分として、終了証書を受けるにはA教科(15点以上)+B教科(25点以上)+C教科(60点以上)=合計100点以上必要とします。
 H13年度だけの奈臨技会員の履修結果を見ると100点以上の人は12%で、1度も生涯研修に奉加しなかった会員は24%になります。生涯教育研修制度は会員が生涯学習に努め、資質の向上に努めることを組織的にに援助するものであって、研修は自らの意思で行うものであります。その為個人差がかなりあるように思われます。
 研修方式には「会場研修」と「自宅研修」の2通りあり、参加人数は会場研修では場所、日時、時間、研修内容により左右される為、ある程度限界がありますが、自宅研修は日や時間などに拘束されることが少なく「自己申告書」の提出をすれば認められます。今後個人差を縮めるためには会場研修の参加しやすさはもとより自宅研修の人数増ができるよう啓発する努力も必要と思われます。
 法人としての衛生思想の普及及び啓発に関して県民の医療および公衆衛生の向上に応えるため、技師会では生活習慣病をテーマに講演会を毎年開催しています。今年度も身近な習慣病をテーマに3月に予定しております。地方公共団体が行う地域保健事業への協力、医療関係学術団体との交流として、医師会や看護協会、薬剤師会、栄養士会など他専門職種と共に、臨床検査の広報活動も含め橿原市主催の橿原市健康福祉まつりや、なら糖尿病協会主催のなら糖尿病デーに参加、協力し、他専門職種団体との交流も深めつつ今年も県民の健康保持、増進の肋けになるよう協力していきたいと考えています。


事業部

猪木 正允

 H14年度〜H15年度の1期2年を再び事業部を担当する事になりました。今、事業部で行っている仕事は健康づくりセンター検診と無料職業紹介の2事業であります。
 健康づくリセンター検診については、現在、順調に進行しており、既存の実績を積みながら事業所検診、学校検診、住民検診等に心血を注ぎながら県民の健康予防にご協力しているところてあります。
 無料職業紹介事業については、厚生労働省から認可を受けた所でないと、職業紹介の斡旋をしてはならないと言う事になっており、日臨技においてしか取り扱い出来ません。唯、地臨技で出来ることは求人依頼の広告を奈臨技ニュ−スに載せる事位であります。
 現在、小泉内閣による医療改革が断行され、H14年4月からの保険点数の切り下げ、それに伴う病院の倒産によるリストラの断行、世界的、全国的な不況による失業率の上昇等で職を失った人は数多くいます。このような中で職業紹介事業の重要性は必要不可欠のものてあります。 それが地臨技で出来ないという不合理が納得できません。もっと国の規制緩和が進む政策が行われれば、何処の場所においても無料職業紹介の斡旋が出来るようになり、会員の要望に答えられるのではないかと思っています。今後とも事業部として、全会員のご協力を得ながら活動して行きたいと祈願しております。


広報部

稲垣 明

 引き続いて本年度より2年間広報を担当することになりました。転勤等があり少し疲れぎみですが、与えられた任務は最大限努力し遂行したいと思います。それも会員の皆様のご協力がなくしてはなにもできません。よろしくお願い致します。
 今年度から会誌「まほろば」が年1回の発行となっています。発行時期を迷いましたが、今年度は11月としました。色々な行事は時期的に秋が多いので、その報告を考えれば年度末の3月末が適当かもしれません。意見がありましたらお知らせ下さい。また、内容企画についての意見、提案をお待ちしています。
 会員名簿の発行も9月と遅れました。内容についての問い合わせの手紙に返事を頂けなかった施設については、広報で調べた内容のままで掲載させて頂きました。


福利厚生部

辻本 武寛

 今年4月から福利厚生の担当となりまLたが、理事会の把握や活動の仕方に不慣れがあったため、少し廷期になっていました恒例のポウリング大会をようやく11月29日(金)に行う運びとなりました(詳しくは奈臨技ニュースにて)。この頃は学会や研修会なども終り、また気忙しい年の暮れまでのほんの一時ですので、皆さん奮って”年忘れポウリング大会”に参加してカゼをひかない程度にいい汗をかいて下さい。
 また福利厚生の一環として毎年行っていますスキー同好会によるスキーツァーでも楽しんで頂けることと思います。
 奈臨技予算の有効活用のため今年度から福利厚生の予算が縮小となりましたが、ポウリング大会以外にもアウトドアでの活動など会員の皆さんに楽しんで頂けるよう(あまり予算をかけずにですが)いろいろと考えてみたいと思います。皆さんからの企画も受付けていますのでよろしくお願いいたします。


会計

藤本 一満

 皆さん、こんにちは。会計理事の藤本です。今年で二期目を迎え、ようやく年間を通しての会計業務が把握できてきました。
 会計という今までにやったことのない任務につき、就任一年目は、業務内容および処理の仕方が把握しきれず、特に1月、2月の会費納入期間では会員一人一人のCPUへの登録、領収書発行、日臨技への送金、収支決算等でかなり右往左往しました。
 この時期はちょうど学校のいろんな行事と重なり、想像を絶する2ケ月を過ごしました。一方、日頃、銀行や郵便局と縁のない私にとっては、これらの施設に行く事が常となり、振込み、引き出しなどの手続きの仕方がわかり勉強になりました。もちろん、ATMの使い方もかなり達者になりました。
 このように、自分自身できるかぎりの力を注いで会計業務を遂行していたのですが、未熟者で何かと各理事あるいは会員様にご迷惑をおかけしたと思います。最低限、正確さだけは失わずに遂行していくことだけは肝に命じて仕務しました。二期日の今年は1月、2月を上手に乗り越え、なるべく迅速かつ正確さをレベルアップして任務を遂行したいと想います。


地区担当部長(中部地区担当)

城  志朗

 昨年度より、引き続き平成14年度、15年度の地区担当部長及び中部地区理事を担当させて頂きます。保険診療改正など医療制度の改正により我々を取り巻く医療環境はより厳しくなるばかりです。
 今後、臨床検査技師が目標として地域医療への貢献、自分達の身分や地位の向上を目指す事が益々重要になって来ると考えます。奈臨技技師会では研修会はもとより会員相互の意見交換やコミュニケーション、外部団体、地域行政へのアピールなどの技師会活動がより重要になると考えます。
 昨年度、より活発な奈臨技事業への参加を目指して、地区再編事業により本年4月から奈臨技3地区での活動が始まりました。会員意見の集約、技師会連絡事項、会員問の親睦、等奈臨技技師会と会員のパイプ役としての役割を担って行きたいと考えます。御協力の程何卒宜しくお願い申し上げます。


北部担当

川越  徹

 平成14〜15年度の北部地区担当となりました。会員の皆さんと奈臨技とのパイプ役として頑張ってまいりたいと思います。「具体的になにをしてるのが?」と言いますと、主に@会員届け出の変
更があった場合の事務処理、A奈臨技ニュース配布、B会費納人時の事務処理、C奈臨技学会や講演会の企画や実務を担当しています。
 北和地区は奈良県の人口の約半数をしめ、技師会入会施設中、大小27施設、300床以上は3施設あり、それぞれの医療機関では地域や施設の特徴を生かしながら診療と治療に力をいれて県民の医療を担っています。さて、この医療の中で今年4月の診療報酬改定で、医療費の2.7%が引さ下げられました。日医の6月の動向調査でも前年同月比でマイナス改定の影響が病院経営を悪化させています。このように我々検査技師業界は先々きびしい状況下にありつますが、技術向上による新しい検査の導人、臨床側への検査情報の迅速報告、無駄のない経営感覚やリスクマネージメントの問題提起による業務改善など、まだまだ努力するべきことがたくさんあるように思われます。
 そのためには地域の技師会で日頃、情報交換をしていただき、利用していただければ幸いです。


南部担当

 内間  司

 本年度より向部地区担当理事をすることになりました。内間です。
 南部地区は、他の地区と比較して、広いという事で、南部地区は、旧中和地区・旧南和地区と2つに分けてあります。旧中和地区は私と、旧南和地区は済生会御所病院の辻本技師長と、2人で担当することになりました。
 はじめは、技師会の理事と言う事で、少しの戸惑いがありました。
 うちの病院は、中和地区では、まだ10年目で、まわりの病院さんにくらべるとまだまだ若い病院です。そんな病院が、良いものか、不安がありました。
 今まで接師会の勉強会などには、忙しさも有りなかなか参加出来ませんでしたが、これを気に、技師会の活動にも力を入れて行こうと思います。また会員の皆様からの、要望・御意見等が有りましたら微力ながら、会員様と技師会との橋渡しになれたらこれ幸いです。
 理事を、引き受けたからには、会員の方々様に、ご心配・ご迷惑を掛けないように、精一杯がんばって行きたいとおもいます。