組合立国保中央病院

川北 政和

 当院は、平成四年四月より、旧大三輪病院から国保中央病院として地元四町の支援を得て田原本町宮古へ新築移転して、今年ではや十年目を迎えております。
 当時、検査室においても、移転を機に検査分析機器を一新してもらってのスタートでしたから、ここ数年前から検査機器の耐久年数も過ぎ老朽化がネックで、臨床にご迷惑をお掛けする事が増えリスクを背負っていました。
 当検査室として、そうした問題打開に、中検委員会を幾度となく開きアプローチを重ねながら〔更新して頂きたい〕と切願して参りました。今年、やっと中検の要望が叶って、更新して頂ける「運び」と成りました。「地域住民に、より迅速な医療を提供出来うる中検にしたい」との思いより、数年前から他の施設も見学させてもらい、多面に渡り淘汰させてもらったつもりです。その結果、Windows98をベースに、クライアントサーバー方式(臨床検査システムCLIP)を採用して、各分析機器にバーコード対応出来る(BCロボ使用ではないですが)システムに致しました。
 分析機は、日立7170S、SysmexSF-3000、Coagrex800、SysmexPAMIA30、ADAMS-A1c、LADIC12、サーバー:日立HA8000/30(WindowsNT)、クライアント:日立FLORA350(Windows98)、CRT:17ディスプレイ5台プリンタ(バーコードラベルプリンター含む)6台他、また、このシステム採用にあたり、依頼書を総括した総合検査依頼書と報告書の改新、各科の要望を取り入れた検査セットの見直し、緊急検査FAX処理の改善、
外注検査受け渡しの改新、検査DATAの一元管理と高速検索、など多岐に渡りより臨床のニーズに、十分お答え出来る検査システム構築に努めました。
 これからの臨床検査は、総合的検査システムと同時に、外来−入院を問わず診療前検査が中心と成り、より迅速化が要求される時代を迎えております。また、包括的診療報酬改定、DRG/PPS、クリニカルパス等も、視野に要れて行かなければなりません。我々も、それらに順応出来るよう精一杯切磋琢磨、
頑張らねばと思っています。
 昨年12月1日に当院のホームページを開設致しました。
{ホームアドレス}http://www.kokuho-hp.or.jp/
 会員の皆様、一度アクセスしてご覧になって下さい。

  

当検査室、全スタッフの写真を紹介させて頂きます。
この写真は、今年前技師長の西脇先生が、退職されるのを記念にと、撮影
した写真です。
この場をお借りして、旧病院からの永きに渡り、検査室の為尽力されて来られた労
をねぎらえたらとの思いで、一所の写真を添付させて頂きました。