藤原 宗典
平成記念病院は、奈良県立医科大学付属病院(以下、奈良医大)との連携を受け優秀な人材による高度な医療を基本とし、地域社会に献身的な奉仕をすることと同時に治療だけでなく、今後の高齢化社会におけるライフスタイルに合致した「こころ」の触れ合いがある快適さを兼ね備えた病院を目指しています。場所的には、ちょうど交差点を挟んで奈良医大と平尾病院がある橿原市の「救急医療三角地帯」とも呼べるような所にあり、救急車のサイレンが聞こえない日はありません。
病院は、180床の中規模病院で検査室はその二階(生理・一般検査室)と一階(血液・生化学検査室)にあり現在の検査技師数は4名です。平成5年9月開院というまだまだ検査室としても経験が浅くやらなければならないことが山のようにあり、多忙な毎日ですが和気あいあいと仕事をこなしています。開院当初の検査室では、生化うにあり、多忙な毎日ですが和気あいあいと仕事をこなしています。
開院当初の検査室では、生化学検査はFUJIドライケミストリー(以下、ドライケム)だけで行っており、一日の院内緊急検査は1O件程度で、外来基本採血はすべて外注という時間に余裕のある一日を過ごしていました。もちろんそのころは、検査技師の人数も少なく、ドライケムを流しながらECGをとり、尿沈渣をみるといった具合に、一人がすべての検査をこなしていました。しかし、時は流れ、患者数の増加に伴いドライケムだけでは院内至急検査が追いつかず、Drからのクレームの雨嵐といつた状況になり、平成8年12月に東芝TBA80FRNeO(自動化学分析装置)を導入するに至りました。これで多少は忙しさも和らぐと思った矢先に、Dr.サイドの意識の変化でしょうか、院内至急検査が倍増し結局忙しさは緩和されませんでした。その後も、急激な医療サイドの環境変化に伴い検査室もそれに対応して血液製剤管理のシステム化等を行ってきました。
更に、来春には300床に増床する計画になっており、やっと検査室にも新人が入るかも?知れないので、10ケ月も先の話ですが僕だけかもしれませんが内心ワクワクしています。今後もまだまだ検査基盤の確立の為に、さまざまな問題が出てくると思いますが、今後ともご指導よろしくお願いします。
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