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奈臨技ニュース
平成26年 8月号
第243号 2014年 8月 1日
 



第63回 日本医学検査学会に参加して



天理よろづ相談所病院 龍神 翔太

 5月17日(土)から18日(日)の2日間に、新潟県の朱鷺メッセ、ホテル日航新潟、ANAクラウンプラザホテル新潟で開催された第63回日本医学検査学会に参加してきました。検査技師になって初めての全国学会でした。やはり全国から集まる学会だけあって規模がとても大きく、展示も充実しており非常に有意義な2日間でした。

 先輩方が1日目に発表を控えている中、私の発表は2日目の午後でしたので、1日目からフルに学会を堪能させてもらいました。午前中は一般演題を聞きました。普段関わることがないような様々な施設の方の発表内容はとても新鮮で発表の仕方も含め大変勉強になりました。  

 お昼にはランチョンセミナーが開催されていましたが、セミナーの数も非常にたくさんあり、どれに参加しようかとても悩みました。私は奈良学会でもご講演された福田篤久先生の血液ガスのセミナーに参加しました。緊急検査における血液ガス検査の大切さを再確認でき、また“P/F比”の使い方についてもご教授頂きとても勉強になりました。普段から緊急検査に携わっていますが、まだまだ知らないことが多く己の未熟さを痛感しました。 

 午後からは少し時間が空いたので展示を見学に行きました。いつも見慣れている機械や、全く見たことも聞いたこともない機械の展示もされておりとても興味深く見学させてもらいました。

 2日目も朝から会場に寄せさせてもらい、興味深い発表がいくつもありました。ランチョンセミナーは日本臨床検査自動化学会の会長でもある石井潤一先生のトロポニンについてのセミナーに参加しました。トロポニンの歴史や現在の臨床での使われ方について非常に詳細にご講演してくださり、大変勉強になりました。そして午後から自分の発表があり、「注射針リムーバー使用によるコンタミネーションの影響について」という演題名で発表させてもらいました。発表後の質疑応答の対策をもっとしておくべきだったなと少し後悔しましたが、全国から集まった先輩技師の前で発表するというとても貴重な経験ができました。

 全国学会という場は臨床検査に携わる方が全国から集まる場であり、普段なかなか関わることができない先輩方のお話を聞けてとても良い刺激になりました。

 今回の学会に参加して、毎日の日常業務だけで埋もれてしまうのではなく、勉強し、検討を行い発表するということも臨床検査技師という職業に大切なことであると感じました。今後も、何か検討を行える機会があればどんどん発表を行い、様々な学会に参加していこうと思います。


朱鷺メッセ

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奈良県医学検査学会 学術奨励賞を受賞して



近畿大学医学部奈良病院 藤原 智子

 今回このような賞を頂き、日頃からご指導いただいている近畿大学医学部奈良病院臨床検査部の方々には深く感謝しております。

 今回発表させていただいた「LAMP法を用いた結核菌群検出試薬キットの導入効果」の検討は、日頃呼吸器内科外来からの結核菌検出の至急依頼に対応しておこなっているLAMP法検査が、件数が多いため、全体の業務が圧迫されることも多く、実際にどれだけの効果があるものか調べてみようということから始まりました。

 今回の検討により、業務が多少繁忙になっても私たちが迅速に結果を報告する意義はかなりあることがわかり、本当に患者様や病院のためになっている検査を行っているということでやりがいのようなものも持てることができました。

 日常業務が忙しく、研究や検討になかなか時間をとることもできないことも多いと思います。しかし、疑問に思ったことは追及し、検討していけば、私のようにまだまだ未熟な技師でも自信を持って検査結果を報告することができると思います。

 今回、このような学会で発表する場をいただき、他施設の方々にもご清聴いただき、とてもよい経験をさせていただいたと感じています。今回の経験を生かし、今後活躍の場を広げられるよう努力していきたいと思います。




生涯教育研修会のお知らせ



超音波定期勉強会4「緊急時の心エコー検査の押さえどころ」〔専門-20〕

講師:松谷 勇人 会員 (天理よろづ相談所)

日時:平成26年8月27日(水)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 本館 地下会議室   

担当:画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
今回は、緊急時の心臓超音波検査について講義して頂きます。
救急の場での心エコーの役割と、緊急時の検査のポイントをどのように絞って進めていけばよいのかについてお話して頂きます。
また、症例などありましたら、DVD等の資料と一緒にお持ちよりください。

【問い合わせ先】
廣田 貴代(天理よろづ相談所病院) 
Tel 0743-63-5611 (3136) e-mail: cp-pu@tenriyorozu.jp



非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の現状と今後の展望:R-CPC〔専門-20〕

講師:
森木 博徳 氏 (シスメックス(株)西日本免疫事業推進部)
薮内 博史 会員 (県立医科大学附属病院)
倉田 主税 会員 (県立医科大学附属病院)

日時:平成26年8月29日(金)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟 5階 中会議室

担当:臨床化学検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円) 

【要旨】
免疫検査分野と臨床化学検査分野研究班の合同企画で、〜糖鎖マーカーを用いた肝線維化検査技術のご紹介〜についてメーカーの方にお話していただきます。
また、NASHの話の前に何題か簡単なR-CPCを行います。皆様の参加お待ちしております。

【問い合わせ先】
倉田 主税 (県立医科大学附属病院)  
Tel 0744-22-3051 (1225)   e-mail: ckurata@naramed-u.ac.jp



不整脈2 〜房室ブロック〜〔専門-20〕

講師:小宮山 妙恵果 会員(県立医科大学附属病院)

日時:平成26年9月12日(金)18時30分〜20時00分
会場:県立医科大学附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟4階)

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
房室ブロックとは心臓の刺激伝導系において、心房から心室に刺激が伝わらないまたは刺激伝導が遅延する病態をいいます。
軽症から重症まで大きく3つに分類され、見逃してはならない不整脈になります。刺激伝導系を予習してきて頂ければより理解しやすいと思います。
多数の参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
山中 雅美 (県立五條病院) 
Tel 0747-22-1112(185・270)  e-mail: yamanaka_msm@yahoo.co.jp



血液塗沫標本を読む!顕微鏡実習〔専門-20〕

講師:血液検査グループ分野員

日時:平成26年10月8日(水)18時00分〜21時00分
会場:県立医科大学附属病院 E棟2階 中央検査室

担当:血液検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
血液疾患症例を顕微鏡で観察し、形態観察のポイント、見逃してはいけない所見などについて、グループ形式での講習を開催します(開始時間18:00、18:30、19:00の3グループ各5名)。
顕微鏡を使用した実習となりますので、原則先着15名の受講とさせていただきますが、なるべく多くの施設の方に参加していただけるように調整します。
申し込み期間は、9月8日(月)〜12日(金)です。
下記のメールアドレスに日臨技会員番号、氏名、施設名および血液検査業務経験年数を送ってください(会員のみ対象)。受講可能な会員様のみ返信メールを9月中に送ります。また、各自の施設で判断に困った症例があればデータとともに標本を持参してください。

【問い合わせ先】
下村大樹 (天理よろづ相談所病院) 
Tel 0743-63-5611 (7437)  e-mail: dshimomura@tenriyorozu.jp



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**近畿支部微生物部門合同研修会**



テー マ:“臨床検査が奏でるシンフォニー”

会 期 平成26年8月30日(土)10:00〜17:00
会 場 住友病院 14階講堂
締め切り
8月10日
本研修会及び研修会後の懇親会いずれも、事前申込み制となっております。
当日参加は受付できませんので、必ず、事前に申込みを済ませておいてください。
参 加 費 500円 *日臨技または各府県技師会会員証をお持ちください。
申込方法

お名前(ふりがな)、所属施設名、施設電話番号、返信先PC メールアドレス、懇親会参加の有無(事前申込み制)を、
件名「合同研修会申し込み」明記のうえ、下記アドレスにお申込みください。
お申し込み後,4日以内に事務局からの返信がない場合には、電話にてお問い合わせください。

申込先

天理よろづ相談所病院 臨床検査部 福田 砂織
E-mail:tenribaikinman@yahoo.co.jp  問い合わせ先:0743-63-5611(内線8665)



プログラム
10:00〜12:00 一般演題(第一部)司会 神戸大学医学部附属病院 中村 竜也
1)「真菌同定の重要性〜Exophialadermatidis  の症例を経験して〜」
2)「和歌山県における耐性菌サーベイランスの取り組みとその効果」
3)「迅速発育抗酸菌の同定と感受性に関する検討」
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12:00〜13:00 ランチョンセミナー 司会 神戸大学医学部附属病院 中村 竜也
「臨床検査の未来予想図〜微生物検査のさらなる発展をめざして〜」
天理医療大学医療学部臨床検査学科 准教授 小松 方
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13:10〜16:00 一般演題(第二部)司会住友病院検査部 幸福知己
4)「毒素産生Clostridiumdifficile に対する検査方法の検討報告」
5)「MRSA の疫学解析〜POT 法の市中病院への導入〜」
6)「病原性大腸菌の検査について〜イムノクロマト法で検出できなかった
stx2 変異型遺伝子(stx2vha)保有 STECO157:HNM の集団感染事例を経験して」
7)「遺伝子検査の敷居を下げるために〜当院の実例を通して〜」
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16:10〜16:50 総合討論



PDFはこちらです



**平成26年度日臨技近畿支部生理検査研修会開催案内**



【テーマ】

『コース別生理検査講座』
〜診断・治療に結びつく基礎的知識とスタンダードな検査法を目指して〜

主 催 一般社団法人日本臨床衛生検査技師会
実務担当技師会 一般社団法人京都府臨床検査技師会
日 時 平成26年11月16日(日曜日)10:30〜16:15 *9:45〜申込コース別受付開始
会 場 京都保健衛生専門学校
申込受付期間

受付期間:平成26年9月10日(水)午前0:00〜9月24日(水)終日
※期間前の申し込みは、受理しませんのでご注意ください。

詳しくは、こちらの特設ページをご参照ください
(クリックしてください)

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奈臨技行事予定(8月)


行事参加前には当ホームページで変更の有無をご確認下さい。





編集後記

梅雨が明け、暑い(暑すぎる)夏がやってきました。先日、学会で仙台に行ってきました。晴れていてもからっとしていて、陰に入ると涼しい感じがしました。セミもチッチッと鳴いていてなにやら涼しげでした。関空に着いた途端、むしむしして、苦しくなりました。今年は、何日熱帯夜と付き合わないといけないのでしょう。今から憂鬱です。
皆様、暑さをぶっ飛ばして乗り切りましょう。

広報委員一同




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

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連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail:: info@naraamt.or.jp



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