5月17日(土)から18日(日)の2日間に、新潟県の朱鷺メッセ、ホテル日航新潟、ANAクラウンプラザホテル新潟で開催された第63回日本医学検査学会に参加してきました。検査技師になって初めての全国学会でした。やはり全国から集まる学会だけあって規模がとても大きく、展示も充実しており非常に有意義な2日間でした。
先輩方が1日目に発表を控えている中、私の発表は2日目の午後でしたので、1日目からフルに学会を堪能させてもらいました。午前中は一般演題を聞きました。普段関わることがないような様々な施設の方の発表内容はとても新鮮で発表の仕方も含め大変勉強になりました。
お昼にはランチョンセミナーが開催されていましたが、セミナーの数も非常にたくさんあり、どれに参加しようかとても悩みました。私は奈良学会でもご講演された福田篤久先生の血液ガスのセミナーに参加しました。緊急検査における血液ガス検査の大切さを再確認でき、また“P/F比”の使い方についてもご教授頂きとても勉強になりました。普段から緊急検査に携わっていますが、まだまだ知らないことが多く己の未熟さを痛感しました。
午後からは少し時間が空いたので展示を見学に行きました。いつも見慣れている機械や、全く見たことも聞いたこともない機械の展示もされておりとても興味深く見学させてもらいました。
2日目も朝から会場に寄せさせてもらい、興味深い発表がいくつもありました。ランチョンセミナーは日本臨床検査自動化学会の会長でもある石井潤一先生のトロポニンについてのセミナーに参加しました。トロポニンの歴史や現在の臨床での使われ方について非常に詳細にご講演してくださり、大変勉強になりました。そして午後から自分の発表があり、「注射針リムーバー使用によるコンタミネーションの影響について」という演題名で発表させてもらいました。発表後の質疑応答の対策をもっとしておくべきだったなと少し後悔しましたが、全国から集まった先輩技師の前で発表するというとても貴重な経験ができました。
全国学会という場は臨床検査に携わる方が全国から集まる場であり、普段なかなか関わることができない先輩方のお話を聞けてとても良い刺激になりました。
今回の学会に参加して、毎日の日常業務だけで埋もれてしまうのではなく、勉強し、検討を行い発表するということも臨床検査技師という職業に大切なことであると感じました。今後も、何か検討を行える機会があればどんどん発表を行い、様々な学会に参加していこうと思います。