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 奈臨技ニュース
平成26年 12月号
第247号 2014年 12月 1日
 



平成26年度 地域ニューリーダー育成講習会に参加して


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天理よろづ相談所病院 嶋田昌司

 日臨技主催による標記講習会が平成26年10月25日(土)〜27日(月)東京にて開催されました。本講習会は各都道府県から1名の技師が代表して受講する形で行われ、奈良からは理事会推薦を受けて参加させていただきました。

 ほぼ、三日間ホテルに缶詰め状態で朝から夜は9時を回るまでみっちり講習会が行われました。初日は日臨技宮島会長や理事から社会情勢と現在の日臨技の重要課題、方針や活動内容、臨床検査技師に関する法改正に向けた取り組みの必要性と業務拡大、会員の確保(厚労省に登録された技師免許所有者は現在18万人、そのうち日臨技会員は5万2千人だそうです)に向けた啓発など多様な講演を聴講しました。

 そして、今回の主要研修はリーダーシップを発揮するための手法としてstep法なる手法の会得にありました。このstep法とは様々な問題点や課題を克服するための手法の一つです。目標設定の段階から達成イメージを明確にし、一貫した目標達成ストーリーを作成したうえで、課題を洗い出し留意点を踏まえて目標を達成する手法です。具体的には目標、実行の留意点、達成イメージを持ち各step(行動計画の進捗段階を明確にして具体的行動目標を確実に進めていく)の戦略テーマのもと箇条書きにした具体的実践方法を期限を定め行動を起こすというものです(図1)。

 講習会ではグループ毎に日臨技のマスタープランに沿ったstep表の作成や地臨技の問題点解決に向けたstep表作成などを実践しました。この手法は個人行動をまとめるよりも、(個人でも良いのですが)むしろ組織が取り組む課題を関連する皆が情報共有し段階を明確にして組織運営をまとめ活性化するといった場面により有効な手法です。

 講師の先生は72歳というお歳でしたが年齢を感じさせないエネルギッシュな方でまる二日間もstep表について真剣に取り組んでいると、まるで洗脳されたかのように感じてしまう瞬間もありました。

 さて、書面だけではなかなかすべてをお伝えする事はできませんが、なかなか有意義な講習会で毎年開催されるようです。来年はぜひ希望される方が手をあげて参加する価値があるように思います。

 他の重要情報としては、今年の臨時国会で法改正があり臨床検査技師も条件付きながら検体採取が可能となりまた、生理学的検査に嗅覚検査および味覚検査が追加される予定です。ただし、来年4月1日時点ですでに臨床検査技師免許を取得しているもの等については「厚生労働大臣が指定する研修」を受講することが義務化されます。11月6日付で日臨技会員HPに詳細が掲載されています。必ずご覧になってください。
http://www.jamt.or.jp/notification/


図1 ステップ表の一例





生涯教育研修会のお知らせ


尿中有形成分〜上皮細胞・円柱編〜〔専門-20〕

講師:北川 大輔 会員(奈良県総合医療センター)

日時:平成26年12月12日(金)18時30分〜20時00分
会場:奈良市総合医療検査センター

担当:一般検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
血球編に続きまして、今回は上皮細胞と円柱類についての勉強会です。
上皮細胞は様々な形態を示しますので、鑑別に大切な基本となる組織由来や構成部位、形態的特徴を重点的に解説して頂きます。円柱類については形成機序、臨床的意義について説明予定しています。
尿沈渣は鏡検者の技量により結果に大きな影響が出ます。
日々レベルアップを目指しましょう!

【問い合わせ先】
尾崎 里美(奈良市総合医療検査センター)  Tel 0742-33-7875



腎機能とシスタチンC(最近の話題)〔専門-20〕

講師:足立 浩 氏(アルフレッサファーマ株式会社 学術情報部 診断薬情報室)

日時:平成26年12月12日(金)18時30分〜20時00分
会場:県立医科大学附属病院 中検技局 (スキルスラボ棟4階)

担当:臨床化学検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
2012年のCKD診療ガイド改訂に伴い、シスタチンCからのGFR推算式も徐々に臨床で応用されてきています。
推算式の有用性の理解のためには、各推算式の特性を把握することが必須だと思われます。
本講ではそれらの特性に加え、最近の話題として小児の腎機能障害の診断と小児CKDステージ判定のアルゴリズムについて解説していただきます。
また、講義の前に簡単なR−CPCを行います。
多数の参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
倉田 主税(県立医科大学附属病院) 
Tel:0744-22-3051(1225)    e-mail:ckurata@naramed-u.ac.jp



超音波定期勉強会8「腹部超音波検診判定マニュアルについて」〔専門-20〕

講師:松下 陽子 会員ほか (天理よろづ相談所病院)

日時:平成26年12月18日(木)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室

担当:画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
今回は日本超音波医学会が発行する「超音波医学 41巻4号」に掲載されたガイドライン「腹部超音波検診判定マニュアル(案)」をとりあげます。
今夏に開催された超音波診断講習会で解説されたポイントを中心にお話ししていただきます。
また、定期の症例検討会も行います。症例、問い合わせなどのある方はご連絡ください。

【問い合わせ先】
廣田 貴代(天理よろづ相談所病院)
Tel 0743-63-5611 (3136)   e-mail:cp-pu@tenriyorozu.jp



ペースメーカーの基礎〔専門-20〕

講師:藤本 伸泰氏 (天理よろづ相談所病院)

日時:平成27年1月9日(金)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
ペースメーカー心電図波形は、日常よく遭遇する心電図波形として少なくありません。にもかかわらず、ペースメーカーに関連した事柄は、その表現に様々な記号や略語が多く使われることから、なかなか覚え難く理解しづらいものです。
本講師は、日常不整脈治療専門臨床工学技士として御活躍なさっています。
御多忙な講師にお願いし、ペースメーカーの基礎を中心に御講演いただきます。また、日常疑問に思ったペースメーカー心電図波形(ペースメーカーの設定も調査の上)を持ち寄りその疑問にもお答えくださる予定です。ぜひこの機会に多数御参加ください。

【問い合わせ先】
山中 雅美(県立五條病院)
Tel  0747-22-1112 (185)    e-mail:yamanaka_msm@yahoo.co.jp


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**平成26年度 日臨技近畿支部臨床一般検査分野研修会開催案内**
認定一般検査技師資格更新指定研修会登録申請中



目 的 「臨床から学ぶ一般検査の役割」をテーマに、一般検査を行う上で必要な臨床的背景をより理解する
主 催 一般社団法人   日本臨床衛生検査技師会
実務担当技師会 一般社団法人 京都府臨床検査技師会
日 時 平成27年1月25日 (日) 9時30分から16時10分まで
会 場 京都保健衛生専門学校 5階講堂
詳細




**検査説明・相談ができる臨床検査技師育成講習会受講者募集のご案内**



 日本臨床衛生検査技師会指定のカリキュラムに沿った講習会を、2日間にわたって実施します。

グループワークショップを中心に、聴く講習会ではなく取り組む講習会を目指しています。

日   時 平成27年2月7日(土)9時〜17時
平成27年2月8日(日)9時〜16時の2日間 
会   場 天理よろづ相談所病院 本館(南病棟)地下会議室
受 講 対 象 奈臨技会員で、2日とも参加できる方に限ります。
( 所属施設長の「受講承諾書」が必要となります)
定  員 20名
参 加 費 10,000円
申込み期間 平成26年12月8日(月)〜平成27年1月16日(金)
申込み方法 メールでの申し込みとなります。
氏名・所属施設名・住所・電話番号・内線番号を記載の上、下記アドレスまでお送りください。
参加が確定しましたら、所属施設長に提出していただく「受諾申請書」を送付します。
申し込み先
天理よろづ相談所病院 吉岡 明治 TEL:(0743)63-5611 内線:7447
E-mail:cp-yoshi@tenriyorozu.jp


プログラム

≪1 日目≫   2月7日(土)
1)臨床検査技師が検査説明・相談に取り組む意義 日臨技 宮島 会長 ビデオ放映
2)臨床検査技師の検査説明・相談に期待するもの
 〜病院管理者の立場から〜
青梅慶友病院 木村 満先生ビデオ放映
3)「患者とのコミュニケーション経験から学んだこと伝えたいこと」 天理よろづ相談所病院 看護部 副部長 青山 弘子先生
4)実践から学ぶ検査説明研修会実例紹介 飯田市立病院 臨床検査科長 實原 正明先生ビデオ放映
5)臨床検査技師による検査データの読み方講習 西和医療センター  梅木 弥生先生
天理よろづ相談所病院 畑中 徳子先生 下村 大樹先生
6)医療関係者の接遇の基本・ロールプレイ  C-Plan 清水 裕美先生
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≪2 日目≫   2月8日(日)
7)検査説明の実際 天理よろづ相談所病院 中村 文彦先生
8)Reversed clinicopathological Conference 天理医療大学  松尾 収二先生
9)検査説明・相談の模擬演習 京都府立医科大学付属病院  小森 敏明先生

*受講を修了された方には、修了証の交付とともに、日本臨床衛生検査技師会の生涯教育制度履修単位30点(基礎)が認定されます。




**奈臨技よりお知らせ**




キャッチフレーズ、バッジデザインの公募

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「検体採取等に関する厚生労働省指定講習会」に関するキャッチフレーズ並びにバッジデザインを日臨技が公募しています。

日臨技ホームページ、最新ニュース2014.11.18を参照して下さい。
http://www.jamt.or.jp/news/2014/news_001264.html
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一般社団法人 奈良県臨床検査技師会施設代表者・施設連絡責任者合同会議
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テ ー マ 「メンタルヘルス(仮)」
講   師 (株)JAPAN・SIQ協会 公認講師 中村 智恵子 氏
日   時 平成27年1月10日(土) 15時30分〜17時00分
会   場 県立医科大学付属病院 臨床大会議室
問合せ先 組織法規部長 中田 恵美子(奈良県総合医療センター)
Tel 0742−46−6001(6270)







**第32回奈良県医学検査学会のご案内**


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標記の学会を、下記の要領で開催しますので、皆様のご参加、ご発表をお待ち申し上げます。

1.名 称
第32回奈良県医学検査学会
2.テーマ チーム医療における臨床検査技師育成の課題
サブテーマ 真のチームメンバーとなるために
3.期 日 平成27年5月24日(日)9:00〜
4.会 場 奈良県立医科大学 
5.主 催 一般社団法人 奈良県臨床検査技師会
6.学会長 一般社団法人 奈良県臨床検査技師会会長 今田 周二
7.担 当  奈臨技検査研究部門運営委員会
8.実行委員長 奈臨技検査研究部門運営委員会委員長 高谷 恒範
9.特別企画 1) ランチョンセミナー 技師が活躍していく上で、医師が検査技師に望むこと
2) 特別講演 病棟検査技師から見たチーム医療
3) シンポジウム スキルミックス人材育成法
10.一般演題公募 演題受付期間:平成27年1月5日(月)〜2月28日(土)
抄録受付期間:平成27年1月5日(月)〜3月31日(火)
申し込み方法:日臨技総合情報管理システム(JAMTIS)から
発表時間:発表6分、質疑3分
11.参加費 会員・賛助会員:無料 非会員:5,000円  学生無料(学生証明手帳提示)
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お問合せ先 第32回奈良県医学検査学会 事務局 藪内 博史(県立医科大学附属病院 中央臨床検査部)
TEL:0744-22-3051(内線1231)E-mail:hiroyabu@naramed-u.ac.jp

  




奈臨技行事予定(12月)







編集後記

 ずいぶんと寒くなってきましたね。紅葉はとても綺麗に色づいてきました。先日職員のレクレーションで南木曽に旅行に行ってきました。山頂までのロープウェイは少し怖かったですが、そこから見える景色はとても綺麗でした。また気分転換の旅行に行きたいと思います。みなさんもリフレッシュしながらお仕事頑張りましょう。

広報委員




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、Tel?F/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail:: info@naraamt.or.jp



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