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 奈臨技ニュース
平成27年 12月号
第259号 2015年 12月 1日
 



理事・監事の立候補について






第55回日臨技近畿支部医学検査学会に参加して



天理よろづ相談所病院 高橋 陸

 第55回日臨技近畿支部医学検査学会が10月17日、18日の2日間にわたり、にて開催されました。

 私にとって2回目の近畿学会となる今回は、輸血部門で発表する機会が得られ、昨年とは違った緊張感で学会に参加しました。私の発表は初日の昼過ぎに控えていました。質疑応答の事を考えると、ランチョンセミナーも上の空で、昼食もほとんど喉を通りませんでしたが、発表は緊張しながらも無事終わり、会場からは次の検討に繋がるようなご意見も頂きました。

 今回の学会では日臨技企画として『2025 年に向けての“決断”とは、 〜検体採取の先にあるものは〜』をテーマに宮島会長が講演されました。私は以前に検体採取の講習会にも参加しましたが、その時には休みの日なのに...と思っていました。しかし今回の会長の熱い思いを聞くことができ、臨床検査技師の将来の為には自分たちが何をしていったらいいのか考えるいい機会となりました。

 そのほかには、ルーチンを担当している血液および輸血検査の演題を聞くため、各会場を渡り歩きました。血液分野では、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やデング熱感染における血液検査所見といった普段遭遇しにくい症例提示などもあり、新しい知見を得ることができました。輸血分野では各施設における輸血部門の取り組みを中心に学ばせて頂きました。

 また、合同企画であるR-CPCでは、ループスアンチコアグラントと第?因子インヒビターの複合に関する症例と、レジオネラ肺炎に関する症例の解説をしていただきました。2症例ともレベルの高い激しい討論が行われ、私は圧倒されるばかりで自らの勉強不足を実感したとともに、検査データの考え方、診断の進め方を学ぶことができました。学生の時には検査項目について、教科書的にこの項目が異常だったらこの臓器がわるいから...と単純に考える事しかできませんでしたが、得られたデータは生体の様々な状態や要因を反映したものであり、検査項目間でもつながりがあるため、広い視野で考えることが大切だと感じました。

 今回、初めて演題発表を経験し、各分野における新しい知見も得られ、非常に充実した2日間を送ることができました。今回学んだことを活かして、さらなる知識と技術の向上を図るために、日々精進していきたいと思います。 


大阪国際交流センター




生涯教育研修会のお知らせ




超音波定期勉強会8「超音波画像とMR画像の比較
〜肝臓の腫瘤性病変を中心に〜」〔専門-20〕

講師:石川 豊 会員(天理よろづ相談所病院)

日時:平成27年12月16日(水)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 カンファレンス室

担当:画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
超音波検査をしていると、他の画像検査の所見も参考にしながら進めて行く事があると思います。
しかし実際には、なかなか馴染みが少なくとっかかりにくいところではないでしょうか?
そこで今回は肝臓を中心に、症例を交えて超音波画像とMR画像を対比して、分かりやすくお話しして頂きます。
ぜひご参加ください。また、症例などありましたら、DVD等の資料と一緒にお持ち寄り下さい。

【問い合わせ先】
廣田 貴代(天理よろづ相談所病院)
Tel 0743-63-5611 (3136) e-mail :cp-pu@tenriyorozu.jp



輸血検査症例検討会
〜こんな時どうする??〜Part2〜〔専門-20〕


講師: 
高木 豊雅 会員 (県総合医療センター)
辻内 智美 会員 (県立医科大学附属病院)

日時:平成27年12月18日(金)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟 5階中会議室

担当:輸血・移植検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
9月に引き続き、症例検討会の第2回目を行います。
今回も、実際に経験した症例を2施設の方より発表して頂きます。
実際の症例を元に、現場でより役立つ知識をみなさんと一緒に学びたいと思います。多数の参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
大前 和人(市立奈良病院) Tel 0742-27-9502 (4201)



診断と治療に活かす脳波検査 
- 脳波検査の未来 -〔専門-20〕

講師:高谷 恒範 会員(県立医科大学附属病院)

日時:平成27年12月18日(金)18時30分〜20時30分
会場:県立医科大学附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟4階)

担当:神経検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
脳波は、脳から生じる微弱な電気活動を増幅し、波形として記録されたものであり、CT・MRIなどでは得られない脳の機能を客観的に捉えることができます。特に、てんかん診療や脳死判定には欠かせない検査の一つとなっています。
しかし、脳波信号は微弱でありアーチファクトが大きく影響します。このアーチファクトの原因を把握し、その対策をたて、臨床に役立つきれいな波形を得ることこそ技師の腕の見せ所です。
そこで、今回の勉強会では、脳波検査の進め方から賦活法、アーチファクトに関することまで詳しく解説して頂きます。皆様が日頃抱いている疑問を勉強会で解決しましょう。

【問い合わせ先】
高谷 恒範(県立医科大学附属病院)
0744-22-3051 (4240)  e-mail:takatani@naramed-u.ac.jp



一般検査技師としての歴史と未来
〜次世代へのメッセージ〜〔専門-20〕


講師:池内 和代 会員(天理よろづ相談所病院)

日時:平成28年1月8日(金)18時30分〜19時30分
会場:天理よろづ相談所病院 南病棟 南別館4階 会議室

担当:一般検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
非常に長く一般検査に携わってこられた天理よろづ相談所病院の池内技師より、今までの経験談と将来への期待をお話して頂きます。
検査方法のコツや注意点等、業務で活用できる知識を教えて頂けると思いますので、大先輩の技術を受け継ぎたい皆様のご参加をお待ちしております。

【問い合わせ先】
尾崎 里美(奈良市総合医療検査センター) Tel 0742-33-7875



心臓の解剖と心電図〔専門-20〕

講師:大谷 祐哉 会員(天理よろづ相談所病院)

日時:平成28年1月8日(金)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟5階 中会議室  

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
日常検査で記録している心電図は数が多く、検査をこなしたり所見を確認することに集中してしまっているのが現状で、なかなかなぜこのような波形になるのか考えたりする時間は取れないのではないでしょうか?
本勉強会では、心臓の解剖を絡めた心電図をテーマにお話して頂く予定です。
多数の方のご参加お待ちしております。

【問い合わせ先】
山中 雅美(県立五條病院)
Tel 0747-22-1112(185・270) e-mail:yamanaka_msm@yahoo.co.jp



1)奈臨技精度管理の解説
2)液状化子宮内膜細胞診のルーチン導入のために〔専門-20〕


講師:
安達 博成 会員(奈良市総合医療検査センター)
西浦 宏和 会員(高田市立病院)
西川 武 会員 (県立医科大学附属病院)

日時:平成28年1月9日(土)14時30分〜17時00分
会場:天理よろづ相談諸病院 南病棟 南別館 4階会議室

担当:細胞検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
1)奈臨技の精度管理の解答、及び解説を行います。
2)液状化子宮頸部細胞診のルーチン導入は進みつつありますが、子宮内膜ではほとんど進んでいないのが現状です。そこで、子宮内膜の液状化を行う利点と、SP-LBC法によるOSG判定様式を用いた判定方法の解説を行います。

【問い合わせ先】
安達 博成(奈良市総合医療検査センター)
Tel 0742-33-7875 (209) e-mail:adachi@medical.nara.nara.jp



グラム陰性桿菌 耐性菌の基礎〔専門-20〕

講師:矢野 寿一 教授(奈良県立医科大学 微生物感染症学講座)

日時:平成28年1月22日(金)18時30分〜20時00分
会場:県立医科大学附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟4階)

担当:微生物検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
今年も残り僅かになりました。皆様、思い出深い一年になられたでしょうか?
微生物研究班も、4月にコアメンバーの交替を行いなんとか12月を迎えました。来年もよろしくお願いします。 
さて!! 早速来年1回目の研究班のご案内です。 今最もホットな情報をお持ちの、我らが矢野教授に講義して頂けることになりました。非常にフランクな先生で、技師さんと身近に接したいとおっしゃって下さり、新年会にも出席してくださいます。
皆さんもぜひご参加ください。 

【問い合わせ先】
問本 佳予子(県立医科大学附属病院)
TEL 0744-22-3051 (1230)   e-mail:kayokok@naramed-u.ac.jp


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**奈臨技からお詫びとお願い**


奈良県臨床検査技師会 生涯教育担当

  奈良県臨床検査技師会会員のみなさまには、平成27年11月5日に開催されました「平成27年度奈良県臨床検査協議会講演会 市中肺炎を学ぶ」にご参加いただき、ありがとうございました。

 当日の参加受付でバーコードリーダーにより受付させていただきましたが、データ転送作業で不具合が生じ、データが消失してしまいました。ご参加の会員のみなさまには深くお詫び申し上げます。何名かは記憶を頼りに生涯教育の登録をさせていただきましたが、ご参加にも関わらず未登録になってしまっている会員がおられます。

 つきましては、お手数をおかけいたし申し訳ございませんが、参加されました会員のみなさまには、日本臨床衛生技師会ホームページ(http://www.jamt.or.jp/)から、会員専用ページ(http://jamtjamtis.jamt.or.jp/Jamtis/Account/Login.aspx)にアクセスいただき、「会員情報・・・」→「行事履修歴・証明書」をクリックいただき、行事参加登録の有無をご確認いただけますようお願い申し上げます。一覧の中に「平成27年度奈良県臨床検査協議会講演会」がございませんでしたら、お近くの理事または電子メールにて「lifelong@naraamt.or.jp」宛てにお名前と会員番号をお知らせ願えますようにお願い申し上げます。

 お手数をおかけして申し訳ございません。どうかよろしくお願い申し上げます。




**平成27年度 日臨技近畿支部 遺伝子部門研修会開催案内**



主催
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
実務担当技師会
一般社団法人 京都府臨床検査技師会
テーマ
『癌診療における遺伝子検査』
日時
平成28年1月23日 (土) 10時00分〜16時30分
申し込み期間
平成27年11月1日(日)〜平成28年1月10日(日)
会場
京都社会福祉会館 http://www.kyo-syafuku.net/
定員
50名(事前参加登録制、当日参加不可)
プログラム・申し込み方法ほか詳細はこちらの日本臨床衛生検査技師会近畿支部等研修会のお知らせのページをご参照ください




認定一般検査技師免許を取得して


県立総合医療センター 北川 大輔

 昨年の10月26日、東京都の日本青年会館にて、認定一般検査技師制度 第9回認定試験が実施されました。私もその試験に受験し、無事に合格を頂くことができました。本当に御指導していただいた先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです。

 この認定一般検査技師制度は取得者もまだまだ少なく試験の出題傾向なども受験者のみしかわからず、また、日常のルーチンではなかなか行うことのない検査なども出題されるなど、範囲がとても広いといった難点があります。

 私は受験勉強をするにあたり、まず、一般検査にまつわる教本などの暗記や読み込みは必須だと思います。やはり基礎問題は教本から多く出題されていたように感じます。また、奈臨技の勉強会に参加することはもちろんですが、他府県の勉強会にも参加して勉強することも大切です。特に、大臨技の一般検査の定期勉強会では、勉強会に沿った教本まで販売されており、内容も基礎から応用まで記されていて、認定の勉強に際して多く使用したことを覚えています。そして何より重要なことは、認定取得者に聞くことです。出題範囲がとても広いですので、過去の出題の傾向やポイントなどを教えて頂き、そういった情報をもとに勉強をしていくことが、合否を分けてくるポイントだと思います。

 最後に、この一般検査領域は多岐にわたる部門に関わるスクリーニングの役割を果たすことが多い検査ですので、その後のステップアップも可能な領域だと思っています。奈良県では、他府県に比べて取得技師がまだまだ少ないことが現状でありますので、この認定一般検査技師制度にたくさんの方が興味を持って頂くことを願っています。






**奈臨技よりお知らせ**

日臨技臨時総会議決権行使書について


日臨技臨時総会が、来年1月に開催されます。それに先立ちまして「議決権行使書(兼出席票)」が各会員に送られて来ます。今回は定款改定が議題として提案される見通しがあり、奈臨技でまとめて回収し日臨技に送付します。議決権行使書は各施設でまとめ、各地区担当理事に1月10日までに提出して下さい。宜しくお願い申し上げます。議決権を委任される場合は委任者を「今田周二」でお願い致します。

北部地区  市立奈良病院 臨床検査科 山下 貴哉 〒630-8305 奈良市東紀寺町1-50-1 TEL 0742-24-1251

中部地区  田北病院 検査部 中森 隆志     〒639-1016 大和郡山市城南町2-13 TEL 0743-54-0272

南部地区  済生会中和病院 中央検査室 野村 真 〒633-0054 桜井市大字阿部323 TEL 0744-43-5001

          




第3回奈良県臨床検査協議会講演会報告


奈良県臨床検査協議会実務委員 岸森 千幸

 奈良県臨床検査協議会事業として第3回講演会が、11月5日(木)18時より、奈良県医師会館にて行われました。今回のテーマは『市中肺炎を学ぶ』でした。医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師の立場から情報を提供して頂きました。春日先生と吉田先生からは「肺炎の病態、原因菌、抗菌薬の選択そして治療まで」を、医師、薬剤師それぞれの立場から詳しく教えて頂きました。また萱島先生は看護師の立場から、「高齢者におけるリスクと予防」を奈良県で勧めている「誤嚥にナラん!体操」も交えお話頂きました。技師からは、枡尾先生が「検査に適した喀痰と患者への喀痰採取説明の取り組み」を、田中先生が「薬剤耐性菌状況と微生物学検査報告書の読み方」をお話され、いずれも検査を保証する上で大切なことだと思いました。

 今回の講演は2時間あまりでしたがとても内容のあるお話が聞け、また医師、薬剤師、看護師の方の参加もあり、臨床検査を広く知って頂くよい機会だったと思います。今後も、本講演会は続けられる予定です。皆さまのご協力よろしくお願いいたします。






奈臨技行事予定(12月)



*行事参加されるかたは、当ページにて日程・会場の変更の有無を再度ご確認ください



編集後記

近頃は気温もすっかりと下がり、肌寒くなってきました。気づいてみれば年の暮れで、2015年もあとわずか。あっという間な気もしますが、振り返ってみれば意外と色々な出来事があったように思います。新年を気持ちよく迎えるためにも、やり残したことはさっさと片付けて、すっきりとした気持ちで迎えたいですね。

それでは来年も良いお年を!

広報委員一同広報委員




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail:: info@naraamt.or.jp



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