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 奈臨技ニュース
平成28年 2月号
第261号 2016年 2月 1日
 



平成27年度 地域ニューリーダー育成研修会に参加して


県立医科大学附属病院 森嶋 良一

  平成27年10月24日(土)・25日(日)に日臨技主催による標記研修会が東京(晴海グランドホテル)にて開催されました。本研修会は各都道府県から1名の会員が代表して受講する形式で行われ、奈良県より参加させて頂きました。

 研修会は2部構成で、第1部では日臨技宮島会長や理事による「社会情勢と次世代のリーダーに求めるもの」「日臨技の組織について」「日臨技の重点課題と方針」についての講演を聴講しました。

第1部終了後に主催者と参加者を含めた懇談会があり、その後には宮島会長との意見交換会も開催されました。

 第2部では株式会社HRシンフォニーの立石 隆氏による「プロジェクトマネジメント能力」の実践研修が行われました。まず講義(1)では「現在の医療業界に求められる“マネジメント”とは?」、講義(2)では未経験の仕事や複数の関係者と一緒に進める仕事などの段取りを整理する際に用いる「タスクブレイクダウン」について聴講しました。その後、実践として7〜8名が1グループになり「チーム別ケーススタディ」が行われました。テーマは日臨技における「組織運営」「社会貢献」「制度法制の充実」「教育」「学術制度」から1つ選び、各テーマについてこれまでにない斬新な企画案を盛り込むと共に具体的な準備、スケージュールプランを掲示して検討する際の「クルティカルパス」をまとめて最後に各グループでプレゼンテーションをするというものでした。実践についてはPM9:00より開始され、各グループで翌日のAM10:30からのプレゼンテーションの準備ができれば終了となり、私のグループが終わったのは結局23:00を過ぎていました。

 今回の研修会に参加させて頂いた内容は書面だけだはすべてをお伝えすることは出来ませんが、とても有意義な研修会であり貴重な経験をさせて頂けたと感謝しております。また今回の研修会で学んだ事を今後の技師会活動に役立てて行きたいと思っております。最後に、この研修会は今後も毎年開催されるようですので皆様も機会があれば是非参加されることをお勧め致します。




「奈良県下における臨床検査項目の共用基準範囲」の適用状況



奈良県立医科大学 中央臨床検査部 梅木 弥生

奈良県下での共用基準範囲を採用された「導入方法など」を掲載することにしました。
平成28年1月1日より 奈良県西和医療センターが共用基準範囲を採用されました。

JCCLS共用基準範囲を採用するまで


奈良県西和医療センター 中央臨床検査部 草尾 恵

 当センターでは平成28年1月1日からJCCLS共用基準範囲を基に基準範囲を変更しました。昨年まで採用していた基準範囲は10年以上前から使用していた旧システムのマスターにすでに登録されており、採用の経緯を知る者はいませんでした。当センターは平成23年から継続して精度保証施設認証を受けており、JCCLS共用基準範囲を利用する条件を満たしていると考え、JCCLS共用基準範囲採用に向けて準備を進めました。当センターでは中央臨床検査部からの議題を中央臨床検査部委員会(随時開催)で検討し、その内容を院議(毎週開催)で報告、問題点があれば差し戻し検討します。問題点がなければ各科部長の出席する病院連絡会(月1回開催)で周知します。

 9月7日 中央臨床検査部委員会で、JCCLS共用基準範囲を採用した基準範囲への変更を提案しました(脂質の一部は動脈硬化学会のガイドラインを採用)。参考資料として 福岡県医師会の「共用基準範囲の採用について」、JCCLS専門委員会報告より「平成27年2月末日時点で共用基準範囲にご賛同いただいている団体名」、及び現行基準範囲・JCCLS共用基準範囲・改定案の比較表を提示しました。出席した医師からは、現行の基準範囲と案との違い、測定方法の変更があるのか、検歴紹介への支障、奈良医大や奈良県総合医療センター等、他施設の動向などの質問があり、中検ニュースで広報するようにと提案がありました。

 中検委員会での審議内容を9月18日院議で報告、10月9日病院連絡会で周知し、中検ニュースを発行しました。中検ニュースの中で11月末までパブリックコメントを募集し、院内メールで一斉配信しました。院内のイントラネットにも中検ニュース、JCCLS共用基準範囲?解説と利用の手引き?、賛同団体、比較表を公開しました。

 12月初めに1月1日からの変更をお知らせし、院内イントラネットに新旧対比表を公開しました。

 患者さんへの案内として「検査項目の参考値変更のお知らせ」を受付窓口に置いています。先日、「12月の結果ではLがついていなかったが・・」と患者さんからの問い合わせがあり、今回の参考値変更の目的、測定方法は変わっていないので過去の値と比較できること、今回の変更の結果、正常範囲に入らなくなったという理由で、現在受けておられる治療方針が変更になることはないことを「お知らせ」を使って、裏の新旧対比表と患者さんの検査結果を見比べながら説明させていただきました。きちんと検査結果を見てくださっていることに感謝いたしました。
  

2016/01/01現在採用施設
 奈良県立医科大学 ・奈良県西和医療センター





生涯教育研修会のお知らせ




超音波定期勉強会10「症例検討会 -腹部領域を中心に- 」〔専門-20〕

講師:未定

日時:平成28年2月25日(木)18時30分〜20時00分
会場:天理よろづ相談所病院 外来棟 5階中会議室

担当:画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
今回は腹部領域を中心に症例検討会をおこないます。ぜひご参加ください。
また、症例などありましたら、DVD等の資料と一緒にお持ち寄り下さい。

【問い合わせ先】
廣田 貴代(天理よろづ相談所病院)
Tel 0743-63-5611 (3136)  e-mail:cp-pu@tenriyorozu.jp



日臨技サーベイ検討会(心電図)〔専門-20〕

講師:森嶋 良一 会員(県立医科大学附属病院)

日時:平成28年3月11日(金)18時30分〜20時00分
会場:県立医科大学附属病院 中央臨床検査部技局(スキルスラボ棟4階)

担当:機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会費:無料(非会員:500円)

【要旨】
平成27年度日臨技サーベイの検討・解説(心電図)を行います。問題をご持参下さい。
他にお困りの症例などがあればお持ちより下さい。
尚時間の関係上、呼吸機能の検討会は次年度に開催予定です。
多数のご参加お待ちしております。

【問い合わせ先】
山中 雅美(県立五條病院)
Tel 0747-22-1112 (185・270)   e-mail:yamanaka_msm@yahoo.co.jp







***奈臨技よりお知らせ***



一般社団法人 奈良県臨床検査技師会施設代表者・施設連絡責任者合同会議のご案内

組織強化セミナーとして、日臨技・宮島喜文会長にご講演いただきます。

この機会にぜひ、一般会員の方々にも多数ご参加いただきたいと思います。

テ ー マ 「医療情勢と臨床検査技師の今後のあるべき姿について」
講  師 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 会長 宮島 喜文氏
日  時 平成28年2月14日(日) 13時30分〜16時00分
会  場 奈良県立医科大学 大講堂
問合せ先 組織法規部長 中田 恵美子(奈良県総合医療センター)
Tel 0742−46−6001(6270)





平成27年度奈臨技公開講演会のお知らせ

テーマ
「うつ病」〜 こころもからだも健康に 〜
演 者 姜 昌勲 先生(医療法人きょう理事長 きょう こころのクリニック)
開催日 平成28年2月 28日(日)13時より
場 所 なら100年会館 大ホール
問い合わせ先 渉外部部長 高木豊雅(奈良県総合医療センター)
Tel 0742−46−6001(2329)

 *参加費無料です。奈臨技会員のみなさまもぜひご参加ください。






一般社団法人 奈良県臨床検査技師会 新入・一般会員研修会のお知らせ

テーマ 「京都大学教授にも認められた夢の閃き叶え方」
講 師 有限会社 松竹盛 盛上 浩一 氏
開催日 平成28年2月28日(日) 15時〜16時30分
(公開講演会終了後です)
場 所 なら100年会館 大ホール
問い合わせ先 組織法規部長 中田 恵美子(奈良県総合医療センター)
TEL 0742-46-6001(6270)





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**第33回奈良県医学検査学会のご案内**
標記の学会を、下記の要領で開催しますので、皆様のご参加、ご発表をお待ち申し上げます。
名 称 第33回奈良県医学検査学会
テーマ 臨床検査技師−未来への期待
サブテーマ 若手技師とともに志と夢を語り合おう
期 日 平成28年5月22日(日)9:00〜
会 場 奈良県立医科大学 大講堂
主 催 一般社団法人 奈良県臨床検査技師会
学会長 一般社団法人 奈良県臨床検査技師会会長 今田 周二
担 当 奈臨技検査研究部門運営委員会
実行委員長 奈臨技検査研究部門運営委員会委員長 大前 和人
特別企画 1) ランチョンセミナー
現代学生気質考−臨床検査技師を目指す若者たちは、今
2) フォーラムディスカッション
〜若手技師とともに志と夢を語り合おう〜
一般演題公募 演題受付期間:平成28年1月4日(月)〜2月29日(月)
抄録受付期間:平成28年1月4日(月)〜3月31日(木)
申し込み方法:日臨技総合情報管理システム(JAMTIS)から
発表時間:発表6分、質疑3分
参加費 会員・賛助会員:無料 非会員:5,000円  学生無料(学生証明手帳提示)
お問合せ先 第33回奈良県医学検査学会 事務局 藪内 博史
奈良県立医科大学附属病院 中央臨床検査部
TEL:0744-22-3051(内線1231)E-mail:hiroyabu@naramed-u.ac.jp

  






平成27年度 日臨技近畿支部臨床化学分野研修会 開催案内



主催
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
実務担当
公益社団法人 大阪府臨床検査技師会
【目   的】

 今年度の研修会では若手技師のみなさんを対象に午前の講義では検査データ判読に必要な情報の見方や血液ガスの判読方法の講義を行い、午後からは2名の先生をお迎えしてR-CPCをグループ別に行い、患者の状態把握力の向上と自分の考えを伝える能力の向上を目指して行います。

【日   時】
平成28年2月13日(土) 10時00分〜17時00分まで
【会   場】
大阪医科大(高槻市) 新講義実習棟 P101 大阪府高槻市大学町2-7       
【定   員】
70名(メール申込み先着順 当日参加不可)
【申込 期間】
平成28年 1月13日〜 2月5日





「平成27年度先駆的チーム医療実践講習会」のご案内



日本臨床衛生検査技師会より、平成27年度先駆的チーム医療実践講習会の案内がございます。
ぜひ奮ってご参加ください。

テーマ
カプセル内視鏡読影のスキルを身につける

目的

臨床検査技師の新たな業務拡大を目指して
会期
平成28年3月5日(土)午後1時00分〜午後4時05分

会場

日本臨床検査技師会館3階第1会議室
東京都大田区大森北4-10-7 TEL 03-3768-4722

内容

カプセル内視鏡の機器説明(ビュアー含む)
カプセル内視鏡の読影実習(ビュアーは2名に1台)
生涯教育
研修制度
基礎教科20点

募集人員

50名(定員になり次第締め切りさせていただきます)

参加資格

一般社団法人日本臨床衛生検査技師会会員、または
一般社団法人日本消化器内視鏡技師会会員

受講料

3,000円
申込締切
平成28年2月20日(土)

申込要領

WEBからの事前受付
会員専用ページ→生涯教育→行事検索→日臨技または支部講習会を選択→事前登録
申込者多数の場合は、日本臨床衛生検査技師の申込を優先します。
WEBから事前登録を行わない方は、「講習会申込書」に必要事項をご記入のうえ、
郵送でお申込みください。

申込先

郵便番号143-0016 東京都大田区大森北4丁目10番7号
一般社団法人日本臨床衛生検査技師会事務局
電話03-3768-4722
宿泊
各自で手配してください。

主催

一般社団法人日本臨床衛生検査技師会

後援

一般社団法人日本消化器内視鏡技師会

協賛

コヴィディエンジャパン株式会社

詳細は下記PDFファイルをご参照ください




CDEJになりました



県立医科大学付属病院 中央臨床検査部 豆田 清美

CDEJってご存じですか?略語で言われると何かわからないですよね。

日本糖尿病療養指導士(Certified Diabetes Educator of japan)の事です。私は、平成26年3月に試験を受けてCDEJの資格を取得しました。

 なぜ、CDEJになろうと思ったのかと言うと…。就職試験の面接の時、地域医療に貢献したいだの、チーム医療に積極的に取り組んでいきたいだの言ったのですが就職後数年経った時何も出来ていないなあとふと思いました。検査室で他職種の人となんて検体の受け渡しの時とか問い合わせの電話ぐらいでしかかかわった事がなく何が出来るんだろうと思っていた時、先輩の技師2人が糖尿病センターで自己血糖測定器(SMBG)の説明やABIの検査、糖尿病教室の講義をしているのを知りました。先輩技師がいきいきと患者さんに療養指導している姿や、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士とかかわっている姿をみてこれだぁーと思いました。

 それから、先輩技師と一緒に糖尿病センターや糖尿病教室で療養指導の勉強をさせて頂くようになりました。先輩技師が先にCDEJの資格を取得されたので、私もと試験を受けようと思いました。試験の内容が検査技師にかかわる事だけでなく食事療法、運動療法、薬物療法や患者の心理までと幅広く出題され、さらに自験例を10症例提出しないといけなかったので大変でしたが、先輩技師や医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士の方々が勉強会をしてくださったおかげで取得することが出来感謝しています。

 平成25年10月に奈良医大に糖尿病医療学講座が設立され、石井均教授が就任されました。石井教授より糖尿病がほかの病気と大きく異なるところは、実際に治療をしていくのは糖尿病を持つ患者さん自身であるということ、私たちは糖尿病を持つ人たちを心身両面から支えることが大切と教えて頂きました。それまでは、患者さんに自分の知っている知識をおしつける感じで患者さんがどう考えているかなどあまり考えていなかったのですが、石井教授が来られてからは患者さんの言葉に耳を傾けて患者さんを理解することを大切にして療養指導に携わるように心がけています。

 まだまだCDEJとして未熟な私ですが、少しでも患者さんのお役に立てるように医師やコメディカルさん達と連携を取りながら頑張っていきたいと思います。






奈臨技行事予定(2月)



*行事参加されるかたは、当ページにて日程・会場の変更の有無を再度ご確認ください




編集後記

暖冬と言われていましたが、とても寒い日が続いています。
2月は技師会行事目白押しです。ボウリングに始まり、組織強化セミナー、公開講演会、新入・一般会員研修会等です。
会員の皆さま是非とも参加お願いします。それぞれの会場が皆さまの熱気で暖かくなり、寒さも吹っ飛んでしまうことを願っています。

広報委員一同広報委員




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ心掛けておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、おすすめホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、Tel?F/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)
(申し訳ありませんが、FAXか電子メールにてお願い申し上げます) 
FAX 0743-63-5611    e-mail: info@naraamt.or.jp



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