実施内容 |
[グリメリウス染色] |
実施方法 |
各施設に未染色標本を配布し各施設で実際に行っている染色操作にて標本を作製、後日検鏡検討会を開催し評価を行った。 |
参加施設 |
参加10施設 |
天理よろづ相談所病院、奈良医大付属病院、奈良医大第二病理、吉田病院、奈良市総合医療検査センター、近畿大学医学部奈良病院、奈良県立三室病院、奈良県立奈良病院、国立奈良病院、高田市立病院 |
評価方法 |
検鏡検討会において参加者全員で検鏡し下記の項目について評価し総合判定をおこなった。 |
@全体像の染色態度(スライドの汚れ、染色むら、共染の有無)
A好銀性陽性顆粒の染色態度
B核の染色態度
C結合組織の非特異反応
以上について、良(2点)、可(1点)、不可(0点)として合計12点満点で判定した。総合判定は以下の通りとした。
A :染色上、目的を十分に達成している (12〜11点)
B-a :染色上、目的を達成している (10〜
7点)
B-b :染色上、目的を達成しているが今一歩である (
6〜4点)
C :染色上、目的に達成していない (
3点以下) |
検討結果 |
参加全施設の総合判定結果は以下の表の通りであった。C判定の施設は無く、参加施設においては、ほぼ満足のゆく結果が得られた。しかし、B-a判定の施設に於いてもう少しでA判定になる施設から、かろうじてB-a判定になった施設もあり、全体的に見て同一の染色法を行っているとは思えない程、施設によって染色態度の違いが出た。グリメリウス染色での注意点は、銀液・還元液の反応温度と反応時間、再染色時の過染の防止であると考える。又、ブアン再固定を実施することにより、共染をかなり押さえることができた。 |
総合判定 |
グリメリウス染色 |
A |
1施設 |
B-a |
8施設 |
B-b |
1施設 |
C |
− |
合計 |
10施設 |
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