次に波形の着目点について説明します．
記録された４〜６拍分全体を見てください．
まず心音の記録にノイズの混入がないかを見ます．特に，I 音とII 音の間に雑音がはいっていないか，そしてII音がきれいに記録されているかどうかを見ます．
次に上腕脈波の切痕とII音との時間差tbの幅を観察してください．肉眼的に幅が違うのがわかるときは，大きくバラツイテいるはずです．切痕がはっきりあるか，脈波にノイズが入っていないかも見ます．
もうひとつは，下肢脈波の立ち上がりと上腕脈波との時間差tbaを見ます．これもバラツキがないか観察します．
通常は，まず波形を観察してそれから数値を確認します．
極端な値になっていないか注意してください．