CAVI 測定のポイント(17/24)


これは,不整脈の症例です.
不整脈は,CAVI値測定も血圧測定も不安定になります.
当然,ABIも不安定です.不整脈の人は,時系列的にも測定するたびに値が変動します.結果の評価は難しいので,報告は参考値としたほうが無難です.
ちなみに結果の報告書に表示される波形は,CAVI測定時の波形で,血圧測定時の波形は血圧グラフに示されています.
この症例は,1回目の検査時にはCAVI,血圧測定両方で不整脈著明で不安定な心拍ですが,
装置としては測定でき結果も普通にコメントなしで出てしまいます.しかし,CAVI値が
△・×だったので再検したところ,CAVI は良くなりましたが血圧測定がエラーになりました.血圧波形は1回目よりきれいなのですが,装置として認識できなかったようで,波形の変曲点付近で不整脈が出ると測定できなくなるようです.2回目のCAVI値は,よさそうですが,血圧測定できていないのでやはりもう一度実施したほうが良いと思われます.しかし,不整脈がいつ出るかわからないので,検査しても正しくできるかどうかはわかりません.
波形の取り込みもいいところで計測できるように,CAVI取り込みはマニュアル設定にしたほうが良いと思います.

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