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奈臨技ニュース
平成21年7月号
第182号 2009年 7月 1日


<学会・研修会だより>



『新型インフルエンザとグラム染色』どっちが大事? 
〜第26回奈良県医学検査学会にて〜


 第26回奈良県医学検査学会が5月15日に行われ、その中で私は『グラム染色の重要性をその意義』をテーマとしたセミナーの司会と演者を担当させて頂きました。新型インフルエンザの国内侵入阻止の為、空港など各所で水際対策がとられていた最中、ついに国内集団発生が報告されたのが本学会前日の5月14日でした。しかも近隣府県の大阪と神戸で!! 
 学会前日は20時頃まで職場でスライド原稿の最終調整をして21時頃、帰宅と同時にNHKのニュースで国内発生の事実を始めて知り、本当にびっくりしましたが、『これで明日の学会は中止になるな〜』と勝手に思い込み、一気にお気楽モード!! ビール片手に、テレビやネットでインフルエンザ関連の情報収集をした後、99.9%学会は無いものと一人で断言し、ぐっすりと朝まで寝たのでございます。翌日、
 朝からしっかりとサージカルマスクを着用し集合時間の9時前に学会会場に着くと、『恐らく学会中止となり閑散としているだろーなー!』と思いきや既に会場設営の大半が終了しており、参加者の入場を待つばかりの状態に思わず『マジでやんのー!』と叫んでしまい、一気にお気楽モードから緊張モードに急転。そして、参加者全員マスク着用の上、めでたく学会がスタートした訳でございます。

 しかし、『新型インフルエンザとグラム染色』どっちが大事?と問われればインフルエンザであるのは当然のことなので、もしも学会があった時の為に入手してあった『Stop新型インフルエンザ、〜自分と家族を守るサバイバルマニュアル〜』と言う厚労省発行の冊子(厚労省に直接電話して『小泉だが!』と言ったら150部も送ってくれた!)をお配りさせて頂き、セミナー冒頭でも急遽、新型インフルエンザ対策についてもお話させて頂くこととなりました。
 その後、グラム染色のお話に移行した訳ですが、冒頭のスライドが『今なぜグラム染色なのか!』でしたので、『今はインフルエンザだろ〜!』と言うフロアーの先生方のツッコミをマスク越しに感じながら、グラム染色に関するアンケート調査や奈良県における現状と課題に対する微生物研究班の今後の取り組みについて説明させて頂きました。

 ここで、グラム染色に関する微生物研究班の予定を紹介させて頂きます。まず、実技講習会に先立ち8月に『依頼箋と報告書』と言うテーマで講義を行います。その後、グラム染色実技講習会については10月3日(土)に行う予定です。昨年は、染色技術を中心にほぼマンツーマンの実技指導を行いましたが、今回も微生物検査室のない施設に所属する会員を対象に『鏡検の為の知識と技術の習得』をテーマに実施したいと考えておりますので是非ともお申し込み下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

 最後に、6月12日(日本時間)、世界保健機関(WHO)は、冬に向かう南半球にて感染拡大が見られたことを受け、新型インフルエンザの警戒水準を「6」へ引き上げました。これでパンデミック(世界的界的大流行)が宣言されたことになります。
 一方、日本国内では5月16日に宣言された『国内発生早期』の警戒レベル以降、感染者は著しく減少しており、政府は、WHOが警戒水準「6」を宣言した状況であっても国内での対策は何ら変わらないと報告しています。だだし、秋以降に来ると予測されている「第2波」の為に、新たな監視体制や診療体制の構築が急務であるとも述べています。

 今後、厚労省は「第1波」で得た知見から発生地域、感染拡大の速度や規模、ウイルス自体の病原性の変化などに対応する為の具体策を打ち出すと思われます。それらは、様々な状況下で流動的または段階的なものかもしれませんが、我々医療現場における感染対策は普遍であることを忘れてはなりません。

 以下に個々の技師として重要と思われる新型インフルエンザの対応について最後に示させて頂きます。

* 絶えず変化する国や自治体の発する情報をしっかりと把握する。
* 病院全体の対応策を把握する。
* 家族や自分が有症者となった時の対応を確認しておく。
* 飛沫感染防止対策(感染しない、感染させない)
飛沫感染防止対策→正しい手洗い、正しいサージカルマスクの着用 

  

   
国立感染症研究所 感染症情報センターHPより

(文責 県立医科大学附属病院 小泉 章)




 第50回近畿医学検査学会メインテーマ大募集

第50回近畿医学検査学会は、平成22年12月に奈良県文化会館をメイン会場に開催することが決まりました。ホスト役である奈臨技では第50回の記念学会に、多くの皆さんに参加していただけるよう準備を始めています。

 そこで、本学会の「メインテーマ」および「ポスター挿絵(図案)」を広く会員の皆さんに公募することといたしました。採用させていただいた案につきましては、記念品を進呈させていただきます。

 応募の詳細は、「第50回近畿医学検査学会メインテーマ公募のお知らせ」(クリックしてください)をご参照下さい。




奈臨技公開講座のお知らせ 
「HIV感染から青少年を守る県民講座」
(エイズの予防と差別の解消は、感染症の理解から)


 我が国は、先進国で唯一HIV感染者が増えている国です。しかも大半が国内での感染であり、さらに献血をする人の中に年々感染者が増えていることは、大きな社会問題であります。このまま感染者が広がれば、急速に流行する可能性があります。現在の我が国の特徴として、感染していることを知らずに他人にうつしてしまう、感染を知らないため本人も治療の機会を失いエイズを発病してしまう、感染者個人にとっても大きな問題です。これらの問題の解決として、予防と検査を受ける大切さを知ることだと思います。

 奈臨技における新たな公開講座です。HIV感染予防については今後も継続的な事業を展開して行きたいと考えていますので、会員の皆さまのご協力を是非お願いいたします。

講  師 古 西 満  先生(奈良県立医科大学 感染制御内科)、他2名
日  時 平成21年7月4日(土) 午後2時から4時まで
会  場 陽気ホール(天理市守目堂町252)
対  象 県 民 (会員の方は極力参加して下さい)
入 場 料 無 料
収容人員 350名



生涯教育研修会のお知らせ



心臓超音波定期勉強会2「僧帽弁をよく見る」  〔 専門-20 〕

講 師 :高橋 秀一 会員(天理よろづ相談所病院 臨床病理部)

日 時 :平成21年7月29日(水)18時30分〜19時30分 
会 場 :天理よろづ相談所病院 入院棟 地下会議室

担 当 :画像検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回は僧帽弁についてのおはなしです。基本に戻って僧帽弁を1から見直しましょう。また、症例検討も歓迎します(ビデオをご持参下さい)。

【問い合わせ先】
松下 陽子(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611(8989)e-mail  cp-us@tenriyorozu-hp.or.jp



脳神経定期勉強会 1 〔 専門-20 〕

講 師 :小林 昌弘 会員(天理よろづ相談所病院 臨床病理部)

日 時 :平成21年7月17日(金)18時30分〜19時30分 
会 場 :天理よろづ相談所病院 南別館2階 神経機能検査室

担 当 :神経検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
今回の定期勉強会は実際に記録された脳波の波形(正常脳波、異常脳波、アーチファクト等)をみなさんと一緒に判読していきます。また脳波判読に苦慮する症例などございましたらお持ち寄りください。初心者向けの勉強会ですので多数ご参加ください。

【問い合わせ先】
小林 昌弘(天理よろづ相談所病院) Tel 0743-63-5611(8923)



心電図定期勉強会(5)  〔 専門-20 〕
−不整脈その3/心房細動と心房粗動−

講 師 :吉田 秀子 会員(県立医科大学附属病院 中央臨床検査部)

日 時 :平成21年8月20日(木)18時30分〜20時00分 
会 場 :県立医科大学 臨床医学校舎大会議室

担 当 :機能検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)   

【要旨】
心房細動・心房粗動ってどうなるの?から始まって、なぜいけないのか、など基本的なことから臨床的なことまで分かりやすく説明して頂きます。共に日常の検査のなかで慢性化した方などは良く見られる不整脈ですので、この機会に是非聞きに来て下さい。

【問い合わせ先】
吉田 和弘(済生会奈良病院 中央検査科) Tel 0742-36-1881 (334)


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下記の研修会は、印刷配布版「奈臨技ニュース」に未掲載の研修会です。関係各位の皆様に多大なご迷惑をおかけいたし、誠に申し訳ございません。お近くの会員の皆様にお知らせいただけましたら幸いです。


初心者のための尿沈渣検査 part1 〔 専門-20 〕

講 師 :中村彰宏(天理よろづ相談所病院 臨床病理部)

日 時 :平成21年7月24日(金)18時30分〜20時00分
会 場 :奈良医大 基礎校舎 5階 実習室

担 当 :一般検査分野(生涯教育研修:専門−20)
会 費 :無料(非会員:500円)     

【要旨】
本勉強会では尿沈渣検査法2000にもとづいた検査手順および血球・上皮細胞を中心とした基本成分を実習も含めて勉強会をしたいと考えております。特に本年度から就職された方は奮ってご参加ください。

【問い合わせ先】 
中村彰宏(天理よろづ相談所病院 臨床病理部) Tel 0743-63-5611 (8665)






奈臨技アウトドア同好会より お知らせ


奈臨技アウトドア同好会の夏のレクリェーションを下記の日程で実施します。

赤目渓谷を散策し心身ともにリフレッシュしましょう!!

会員同士の親睦を深め、また家族の方と一緒に楽しんで頂けるよう企画しましたのでたくさんの方の参加をお待ち致します。

実施年月日 平成21年9月6日(日)
場   所 三重県名張市赤目町長坂941  赤目四十八滝キャンプ場 TEL 0595-63-9666
参 加 者 技師会正会員、賛助会員および家族 定員45名
参 加 費 大人2,500円   小・中学生1,500円
温泉代は各自負担(大人900円、小人500円)
申し込み先 福利厚生部 橋詰まで電話かFAXでお申込み下さい
国保中央病院 中央検査室 TEL 0744-32-8800 FAX0744-32-8811
申込期日 申込期日は8月2.2日までと致します


【 ハイキング日程表 】
9:00
近鉄八木駅南口ロータリー前集合 バス出発
10:00
赤目四十八滝 ハイキング
オオサンショウウオ・大小様々な滝と森林浴
12:00
赤目四十八滝キャンプ場 バーベキュー
川遊びなど楽しんで下さい
14:30
赤目温泉 対尖閣
16:00
赤目温泉からバス出発
17:00
近鉄八木駅南口ロータリー前集合 バス到着





第16回琵琶湖セミナー(自動呼吸機能検査研修会)
のご案内


呼吸機能検査・呼吸管理に関わる方々を対象とした研修会が開催されます。
本年度のテーマは「初歩から学ぶ呼吸管理」です。

みなさま、ぜひご参加ください。

詳しくはこちらの特設ページをご参照ください




第3回奈良SAS・生活習慣病セミナーのご案内


開催日 平成21年7月9日(木)  PM6:30〜PM9:00
場所 奈良県新公会堂  レセプションホール
参加費 1000円
講演 「SAS診療の取り組み 〜コ・メディカルの立場から〜」
講師 千崎 香 先生 (天理市立病院 医局検査室)
特別講演1  「地域・職域におけるSASスクリーニングの取り込み」
講師 谷川 武 先生(愛媛大学大学院医学系研究科公衆衛生・健康医学分野教授)
特別講演2 「生活習慣病と睡眠時無呼吸症候群」
講師 巽 浩一郎 先生 (千葉大学医学部 呼吸器内科教授)
日臨技生涯教育 (専門20点)
問い合わせ先 フジ・レスピロニクス株式会社 奈良営業所 長島 圭一
〒636-0247 奈良県磯城郡田原本町阪手南643-2
Tel  0744-34-6971   Fax  0744-34-6972



第1 回京都臨床化学サマー研修会プログラム
〜生化学検査基礎講座〜
のご案内


【ねらい】 現代の生化学検査は、優れた自動分析装置、測定試薬および標準液を用いることにより、精度ならびに正確度が飛躍的に向上しました。反面、検査担当者は分析の理解を少々疎かにしてきたかもしれません。本研修会では、検査値が得られるまでのステップを理解するために、分析に関する基礎を学習します。
【会期】 平成21 年8 月30 日(日)9:00〜 (受付:8:30〜本社1階にて)
【会場】 堀場製作所(京都府京都市南区吉祥院宮の東町2) 本社2階大会議室

研修会内容

9:00〜9:10 開校式
9:10〜10:00 「試薬調製における緩衝液・界面活性化剤の使い方」
 松木 伸司 氏(和光純薬工業株式会社)
10:00〜10:50 「基質量測定の組立て」
大和 隆 氏(協和メデックス株式会社)
11:10〜12:00 「酵素活性測定の組立て」
新井 堅仁 氏(関東化学株式会社)
 12:00〜12:10 休憩(弁当配布)
12:10〜13:00 ランチョンセミナー「検査技師に要求される知識・技術」
高橋 浩 先生(ファルコバイオシステムズ総合研究所顧問)
13:20〜14:10 「免疫測定の組立て」
村野 俊夫 氏(三菱化学メディエンス株式会社)
14:10〜15:00 「生化学自動分析装置の仕組み〜特に比色部分〜」
雑賀 光一 氏(日本電子株式会社)
15:20〜16:10 「干渉物質の種類と影響の消去法」
南部 昭 技師(京都府立医科大学付属病院)
16:10〜17:00 「基質濃度および活性値計算の演習」
藤本 一満 技師(ファルコバイオシステムズ総合研究所)
17:00〜17:10 閉校式
.
【定員】 100名
【参加資格】 原則として都道府県技師会会員、検査技師養成学校学生
【受講料】 2,000 円(保険料、昼食代を含む)
【申込締切】 平成21 年8 月23 日(日)
【申込要領】

申込先メールアドレス宛に、都道府県名、施設名、会員番号、氏名を記入して送信して下さい。受講料は当日受付にてお支払い下さい。

【申込先】 株式会社ファルコバイオシステムズ総合研究所 藤本 一満
E-mail:k-fujimoto@mail.falco.co.jp  Tel:0774−46−2109



職 場 紹 介
「県立医科大学附属病院 血液検査室」



県立医科大学附属病院 血液検査室  白土 美佳

みなさん こんにちは。奈良医大中検・血液検査室です。

末梢血液・止血・骨髄検査 細胞性免疫(FCM)採血業務を行っています。メンバーは9名。チームワーク・コミニケーションの良さと何かあった時の対応力はバツグンです。そんな我検査室の1日をちょっと紹介します。

7:00am早番の者が愛すべき機器達の立ち上げにやってきます。
8:00am前には他のメンバーも揃い、間もなく始まる採血と検体の山に備えます。雑談の中にも凛とした空気が漂います。
8:20am採血室Open。 笑顔・気配り忘れません。技術にはもちろん自信があります。

 次々と外来患者さんの検体がやって来ます。2台のLH780・止血検査機器CP2000はフル回転。ベビーちゃんや微量検体の為にはLH500がナイスな働きをしてくれます。診察前検査・至急検査検体を迅速かつ正確に処理していきます。 続々と作成される目視用スメアを今日も我部屋のエース達は神懸り的な速さで読破します。(私もいつか…1/3いえ1/4の速さには!! と努力の毎日デス。)

そうこうしているうちにランチタイムはとうに過ぎ、交替で胃に優しくないスピードランチ。それでも、食に対するこだわりは失っていません。季節・行事ごとの折には楽しい催しが、仕事の後の ほっとティータイム に待っています。そうです!! とにかく仲が良いのです。団結力はAAA 。言うなればまるで ファミリーです。マルクや細胞性免疫・特染を終える頃には えっ!もうこんな時間…!!毎日あっという間に1日が終わってしまいます。そして 『今日も1日ご苦労さま。ありがとう。』と、その労を労いつつたっぷりの愛情を込めた メンテ&シャットダウン。 この後、検査室の灯りは各自の更なる探求にまだまだ消えないのでした…。

 追伸 毎週金曜にはマルクのミニ勉強会も開催中!毎回テーマが変り、臨床的データ・像が満載!なんといってもとても判りやすいのです。興味のある方はぜひどうぞ(=^▽^=)




** コラム ** 
「いまどきのパソコン事情」 

第5話
<ウイルスにご注意! その5 予防に勝る治療なし>


天理よろづ相談所 医学研究所 第1研究室 大林 準

 いままで、4回連続で、いま猛威を奮っているUSBメモリに感染するウイルスについてお話させていただきました。前回までのコラムで、USBメモリウイルスは除去することができたと思います。もちろん、ウイルスですから進化し、変異してゆきます。今回のコラムだけでは対処できないところも多々出てくるだろうと予想されますし、USBメモリウイルス以外のウイルスも存在します。

 そこで大切なのは、今回の新型インフルエンザの流行でも盛んに言われますように、「予防に勝る治療なし!」なのです。では、予防法ですが

1)ウイルス対策ソフトを必ず導入する。
2)Windows Update(Microsoft Update はあまり推奨しません) を必ず行う。
3)「不可視ファイル」を見えるようにパソコンを設定(コラム第1回参照)し、何か1つ「不可視ファイル」をデスクトップに置いておく。

といったことで、現在は対処していくのが良いかと思われます。このウイルスは、自動的に動き出す「Autorun.inf」とウイルスの組み合わせが基本ですので、「Autorun.inf」ファイルをあらかじめパソコンやUSBメモリに作成しておく方法もありますが、最近のウイルスは、いとも簡単に「Autorun.inf」ファイルを上書きしたり書き換えたりしますので、あまり有効な方法とはいえません。

 まずは、「ウイルス対策ソフトを必ず導入する」です。Windowsを使用されるからには、ウイルス対策ソフトは必須というか、おおげさな言い方をすれば、「義務」ではないでしょうか。ウイルスは自分だけでなく、意識するしないに関わらず、他の方に迷惑をかけてしまう可能性があるからです。

 ではソフトは何がいいのでしょう?話せばスペースがいくらあっても足りませんので、ほんの一例として、独断と偏見で、簡単に、無料ソフトなら「avast! antivirus」、有料ソフトなら、強いてあげるとすれば、当研究所で使用している「NODアンチウイルス」や「ウイルスバスター」等がいいのではないでしょうか。ウイルスソフトは各パソコンやソフトによって相性があり(インストールするとパソコンの動作が遅くなったりする場合がある)、一概にどれがいいとは言いづらいところがあります。

 「avast!」はとても優秀で、私も使用しています。無料ソフトに比べ、有料ソフトが勝っているのは、「サポートがあって、責任ある対応をしてもらえる」「個人情報は完全に安心」といったところでしょうか。とはいえ、「avast!」も上位版は販売を行っている企業なのであまり心配はしていません。

 次に「Windows Update を必ず行う」ですが、Windows Updateをインターネットを通じて行うようにしましょう。ウイルス対策ソフトはWindows Update を行っていることを前提に作られています。つまりウイルス対策ソフトだけをインストールしていても、それだけではウイルスを防御することは難しいのです。Windows Updateのある場所は、パソコンによって、スタートメニューやすべてのプログラム等、さまざまですが、インターネットのGoogle等の検索ページで「Windows Update」と入力するとMicrosoftのホームページにあります。

 最後に、「不可視ファイル」を見えるようにパソコンを設定(コラム第2回参照)し、何か1つ「不可視ファイル」をデスクトップに置いておくと、ひとつの目安になると思います。もちろん、今回解説しているUSBメモリウイルスだけがウイルスではありませんが、ここ1年くらいでは、95%くらいが今回の一連のウイルスですので、「いますぐウイルス対策ソフトをインストールできない」「インターネットに繋いでいないので頻繁にアップデートできない」といった方には、対策のひとつになります。また、万全にしていても、ウイルス対策ソフトが対応する以前に新種のウイルスが発生し、ウイルス対策ソフトをすり抜けてしまうことも何度か経験しています。その際にも有効な方法です。

 以上、USBメモリウイルスについて書かせていただきました。ウイルスが存在するのは事実です。これは私たちにはどうすることもできません。パソコンや様々な個人情報をその脅威から守るためにも、自分ができることはしておきたいものです。





***  ちょっと一息  *** 



 みなさん、みなさんはなにか人に言える趣味をお持ちでしょうか?? 趣味と一言で言ってみても色々あると思います。手芸や料理、映画鑑賞にジム通い、ダイエットというようなものであったり、フィギュア集めや人との会話、昼寝に生きがいを感じたりと、本当に人それぞれで、同じ趣味であっても楽しみ方や感じ方も様々であると思います。また人それぞれ多様であっていいもの、各々が興味をもち楽しいと感じるものの一つに趣味が挙げられるのではないでしょうか。わたしが今回ここでお話したいことは、興味をもち、行動に移すことの大切さです。趣味を作りましょうといっても、なかなか簡単にできないのが現実です。だからこそ、周りに目を向け関心をもつことからはじめてみませんか??そうして視野を広げるだけでも、いつもとは違う日常を味わえる可能性は大であると思います。ここからはわたしの話をさせてもらいます。

私は昨年から硬式テニスを始めました。始めたといってもスクールレッスンに週1で通う程度ですが。

元々テニスをやっていたわけではなく、始めることにしたきっかけは美容と健康、そしてなんとなくやっていたらかっこいいんじゃないかという極めて自己中心的な思いからでした。それに加えて、仕事を

終えてからの時間をだらだら毎日過ごしており、何か打ち込めるものをつくりたいと思っていたことも大きかったように思います。

 ただ、一人でテニススクールに向かう勇気もなく、たまたま職場の歳の近い女の子に話したところ、興味があるということでとりあえず体験レッスンに行ってみようということになりました。ほぼ初めてのテニスに緊張はしたものの、コーチも優しく大変丁寧に指導をしてくださるので、今後も続けていこうということになり、現在に至っています。上達したかどうかということは、かなり疑問が残りますが…… しかし、汗をかきながら体を動かすのはとても気持ちのよいものです。スマッシュもどきではありますが、相手コートに自分の打った球が決まるのも非常にうれしいものです。 興味はあったものの なかなか始めることのできなかったテニス、私は同僚のおかげで趣味といえるものの一つにすることができました。始めるまでは、「上達しなかったらどうしようとか、他の人の足手まといになったら嫌やなあ」とかいろいろ考えもしましたが、いざ始めてみると和気あいあいとかなり楽しんでいる自分を発見 することもできましたし、様々な年代の方ともいろんなお話をすることができるようになり、自己の充

実もはかれるようになってきたと思います。自分自身テニスを通じて、何事もやってからこそ!!だなって改めて思いました。小学生のころは、何の疑いもなく、とりあえずやってみて、怒られて、学んでの繰り返しでしたが、歳を重ねるにつれ行動に移す前に考えすぎて結局怖くなってできなかったことがたくさん増えたように思います。楽しむこと、始めることに年齢制限なんてなく、老若男女が一緒に笑いあい楽しめたら、本当にすばらしいし素敵だということをわたしはテニスを通じて学ぶことができたと思います。

 それぞれの職場においても、いろんな年代の方がいて、いろんな趣味をもっておられることと思います。私のように、やってみたいけど一人で始めるのもなあ…と思っている方もなかにはいらっしゃることでしょう。ひょっとしたら、共通の趣味で話に花が咲く可能性もありますし、一緒に始めるきっかけをつかめることになるかもしれません。まずは自分の周りにいる人にちょっと目を向け、興味・関心のあることを話す時間を作ってみてはどうでしょうか。楽しみが増えることと思います。

(文責 県立三室病院 辻本 貴美)




奈臨技行事予定(6月)

新型インフルエンザの流行により、開催の延期などが予想されます。
行事参加前にはホームページで変更の有無をご確認下さい。


7月

行事(略)

担当

7月

行事(略)

担当

1

不妊症の診断と治療

生殖医療

16

 

 

2

 

 

17

脳神経定期勉強会
検体の取り扱いと自動分析装置にまつわる話

神経検査
臨床化学

3

 

 

18

 

 

4

公開講座

 

19

 

 

5

 

 

20

 

 

6

 

 

21

 

 

7

 

 

22

 

 

8

 

 

23

 

 

9

奈良SAS・生活習慣病セミナー
心電図定期勉強会

機能

24

 

 

10

 

 

25

 

 

11

 

 

26

 

 

12

 

 

27

 

 

13

 

 

28

 

 

14

 

 

29

心臓超音波定期勉強会

画像

15

 

 

30

 

 

 

 

 

 

31

 

 

*大阪府臨床衛生技師会の行事予定はホームページを参照してください*
www.osaka-amt.or.jp




梅雨に入り蒸し暑い毎日が続いています。奈良県でも新型インフルエンザが発生し本当に身近な問題になってきましたが、今後一般医療機関でも対応することが予想されますので皆さんがんばってください。又、現在対応に当たられている方々、ご苦労様です。

広報一同




* 奈臨技IT委員会からのお願い *

 いつも奈臨技ホームページを、ご覧頂き有り難うございます。当委員会ではコンテンツ充実に、日ごろ努力しておりますが、学術資料の更なる充実を図るため、論文、勉強会資料、推薦論文とその要旨などの投稿をお待ちしております。さらに、学術リンク集の掲載に向け、優良ホームページの調査も行っております。ご協力をお願い致します。

また、奈臨技ホームページの更新状況などをお知らせする、奈臨技メーリングリストサービスも行っております。ご希望の方は、「配信希望」とお書きになり、下記メールアドレスか、TEL/FAXにてお申し込みください(メールアドレスなど個人情報は厳重に管理いたします)。

奈臨技IT委員会

連絡先 大林 準 (天理医学研究所)TEL/FAX 0743-63-5611 E-mail: info@naraamt.or.jp



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